「電脳戦機バーチャロン フォース」全国大会決勝が開催 |
ゲストとしてカトキハジメ氏が会場に姿を見せた |
プロデューサー・亙氏はビデオでコメント |
ハイレベルな駆け引きが繰り広げられた |
来場者のみの特典として、ヒットメーカーの手による「VO4」オリジナルグッズを販売。開場から早速人の波が販売ブースに集まった。またゲストとして、バーチャロイドのデザインを手がけたカトキハジメ氏、「VO4」ディレクターの山下信行氏などが来場。残念ながら欠席となったプロデューサーの亙重郎氏のビデオコメントに会場が沸くなど、なにやらただならぬ雰囲気のなか、開会宣言が行なわれ、大会がスタートした。
出場機体の内訳をみると、フェイ・イエンが3、テムジン747が6、テムジン707が2、VOXが6、マイザーが3、アファームドJが3、バルシリーズが1、スペシネフが4、ライデンが2、エンジェランが2という状況。VOX-Janeと、テムジン747Aの台頭ぶりが目立った。16チームはAからDの4ブロックに分かれて2本先取ルールでブロックトーナメントを勝ち抜き、そこから決勝トーナメントに進んでいくという段取り。
Aブロックは関東対関西の決勝となり、2-1で関西エリア代表「シアターズドリーム」がブロックを制した。Bブロックは北海道と北関東が決勝をかけて争い、北海道エリア代表「北海ジャガー」が勝利。Cブロックは東京と北関東のしのぎあいを制した東京エリア代表「代々木カラミティエンド セクシーボディ」が決勝トーナメントに進出。Dブロックでは東京と関西の因縁の対決を東京エリア代表「代々木カラミティ船橋寝ゲロ」が勝ち抜けた。
前作「オラトリオ・タングラム」でも名を馳せた「代々木カラミティエンド セクシーボディ」の山川栞氏やよごれ氏、「小川珈琲株式会社」チームの松ヶ崎ニーナ氏、「野牛一族 ~地元にフォースありません」チームのしょっぱまん氏などの有名プレーヤーも数多く参戦していたが、早くも予選で明暗を分ける結果となった。
予選が終わると、ヒットメーカーサウンドチーム「H.(エイチ)」によるライブが行なわれた。ゲストプレーヤーとして、「VO」サウンドを手がけた小林健太郎氏が参加、「VO4」サウンドに会場が酔いしれた。詳しくは後日レポートをお届けするのでお楽しみに。
物販ブースでは、「HIPS」でしか販売されていない「VO4」の完全版サントラ「マージナル」なども販売 | Hiro師匠、光吉猛修氏に加え、小林健太郎氏が参加した「H.」ライブも盛り上がった | 大会優勝商品。トロフィーや「バーチャロン」フィギュア完全セットなどもりだくさん |
決勝トーナメント表。関東×2、関西、北海道という組み合わせ |
栄冠を勝ち取ったのは北海道エリア代表「北海ジャガー」チーム(写真上、左の2名) |
「フェイ・イエン with PH」と「テムジン747A」を擁する「北海ジャガー」と、「マイザーΓ」と「テムジン747A」を擁する「シアターズドリーム」が準決勝第1試合、「エンジェラン 治癒」と「テムジン747A」を擁する「代々木カラミティ船橋寝ゲロ」と、「スペシネフ13 罪」と「フェイ・イエン with VH」を擁する「代々木カラミティエンド セクシーボディ」が準決勝第2試合という組み合わせになった。決勝トーナメントのふたを開けてみると、見事に軽量級の動きの早いバーチャロイドばかりが残り、下馬評の「VOX-Jane同士の組み合わせはかなり強い」という評判を覆した結果になった。
結局、「北海ジャガー」と、「代々木カラミティエンド セクシーボディ」が勝ち残り、「代々木カラミティ船橋寝ゲロ」が「シアターズドリーム」を3位決定戦で下した。ここまでの戦いのキーとなったのは、やはりダブルアタックの成功率、そして近接攻撃などの大ダメージとなる攻撃をいかにヒットさせるか、という機体能力と臨機応変なターゲット切り替えの妙だったといえよう。全国クラスでは全弾回避が当たり前の回避能力を持つプレーヤーばかりという状況だけに、障害物を生かした回避や攻撃、とっさの判断がものをいう。そうしたイレギュラーな状況にきっちりと攻撃を合わせられたチームが勝ち抜き、戦局が拮抗する戦いばかりかと思われたが、リーダー機の撃破も少なからず見られたのは印象的だった。
そして決勝戦。リードされてもあせらず的確な反撃をお見舞いする「代々木カラミティエンド セクシーボディ」と、絶妙なダブルアタックで勝ち残ってきた「北海ジャガー」の戦いは、意外にも2-1、2-1というストレートで「北海ジャガー」の勝利となった。キーポイントはやはりテムジン747Aとスペシネフの攻撃の成否。一方で回避を重視した戦いが繰り広げられ戦局が拮抗している間に、援護射撃から確実にダメージを奪っていった「北海ジャガー」チームが栄冠を手にすることとなった。お互いのわずかな間の細かな支援攻撃こそ「VO4」のゲームシステムのキモなのだが、全般的にどのチームも非常に見事な試合運びだった。
思い起こせば、歴代「バーチャロン」の全国大会といえば、関東勢対関西勢という図式が成り立っていただけに、今回の北海道勢の躍進は観客にも大きな衝撃を与えたようだった。
近接攻撃はただの見せ場ではなく、貴重なダメージ源になっていた | ステージのコーナーや障害物を利用したアドリブも重要 | 絶妙なダブルアタックをいかに決められるかが勝敗を分けた |
□セガのホームページ
http://sega.jp/
□ヒットメーカーのホームページ
http://www.hitmaker.co.jp/
□大会結果ページ
http://www.hitmaker.co.jp/top/VO4/vo4_04.html
□製品情報
http://www.hitmaker.co.jp/game/vo4/
□関連情報
【7月25日】ヒットメーカー、AC「バーチャロン フォース」全国決勝大会 会場スペースを拡張し、自由に大会観戦可能に
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020725/vo4.htm
(2002年7月29日)
[Reported by 佐伯憲司]
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