遂に発売、Xbox「ラリースポーツ・チャレンジ」 |
価格:6,800円
マイクロソフト株式会社は6月13日にXbox用リアル・ラリーレーシング「ラリースポーツ・チャレンジ」を6,800円で発売した。この作品は欧州でXboxが発売されたときに切り札のラウンチソフトとして発売されたソフトだ。4人までの対戦が可能で、ハンドル型コントローラ「Thrustmaster 360モデナRACING WHEEL」に対応している。サウンドはドルビーデジタル5.1chで収録されており、迫力あるレースをサポートする。また、HDTV (D2) に対応している。
「ラリースポーツ・チャレンジ」の最大の魅力はやはりその圧倒的なグラフィック。これまでのレースゲームの多くは自分の走らなければならない道路と周りの風景が明らかに違ってふうに描かれていたりしていたが、このゲームではXboxのグラフィック能力で、まるで自然の中を走っているかのようにシームレスに描かれている。気を付けて走らなければ道路をはずれてしまうほどリアル。ちなみに、ある程度は荒れ地を走りショートカットすることも可能だ。逆にコースを外れどうやって戻ればいいかわからなくなってしまう場合もある。この場合は白いボタン (マシンのリセット) を押せばコースにイッパツで戻ることができる。
このグラフィック能力は背景の描き込みだけではない。車は“プジョー206”や“三菱 ランサーエボリューション”など29車種が収録されている。最初は使うことができる車種も限られているが、徐々に使うことができる車が増えていき、隠しカーなども用意されている。
ユーザーの走りはグラフィックにも反映される。つっこめばフロントやライトが壊れたり、車のグラフィックにも反映される。レース前に車のセッティングを変えることも可能。サスペンションをソフト、ミディアム、ハードへと変更できるほか、ギアレシオ、ハンドルの重さ、パワーレシオなどを変更できる。走るコースに合わせて修正することがタイムを縮めるコツと言えるだろう。
【スクリーンショット】 | ||
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かなりつるつるなコース。コースは全体的に滑りやすい | ラリーは比較的狭いコースが多いため、数台で競い合うのは大変難しい | ラリーはナビゲーションに従って走ることになる。写真中央にあるのがコドライバーペースノート |
レースタイプは“ラリー”と“アイスレース”、“ヒルクライム”、“ラリークロス”の4モード。“ラリー”は通常のラリー同様、基本的に1台だけでコースを走り他のチームとタイムを競い合う。“アイスレース”は周回コースを舞台に順位を競い合うレースで、名前通りコースがつるつるの氷状態となっている。“ヒルクライム”では山の斜面をひたすら登っていく。“ラリークロス”は周回コースにおいて、指定のラップ数を走り、敵車と順位を競い合うもの。
コースも最初は走ることができるコースが限られているが、徐々に増えていき、最終的には48トラックを走ることができる。
余談だが、このゲームではBGMを自分の好みにあったものに変更できる。Xboxでは音楽CDをハードディスクにサウンドトラックとして録音することができる。ゲームを遊ぶ前に、BGMとして追加したい曲を音楽CDから録音しておくと、「ラリースポーツ・チャレンジ」からBGMを変更することができる。もちろんこれはハードディスクを持つXboxらしい機能だが、逆にラリーのようにリアルさを求められるゲームでは音楽無用と考える人もいるかもしれない。そういった人のために、音楽を出さないようにすることももちろんできる。
プレイした感触では滑りやすい印象で、キチンとした運転が求められるように感じた。これは難しい反面、テクニックを磨けば論理的に技術の向上が見込め、タイムを縮めることができるということだろう。その一方で、派手なグラフィックは誰でも楽しめる要素でもある。Xboxユーザーであればぜひ一度は体験してみて欲しいと思わせるソフトだ。
【スクリーンショット】 | ||
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とにかくグラフィックは美しく仕上がっている | ふたりで対戦すると画面は上下2分割となる | 4人でプレイすれば4分割になる |
□Xboxのホームページ
http://xbox.jp/
□「ラリースポーツ・チャレンジ」のページ
http://xbox.jp/software/rsc/index.html
(2002年6月13日)
[Reported by 船津稔]
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