Xbox Conference 2002 Summerレポート その2

Xbox Live対応タイトルや新作タイトルも含め
今後登場予定のタイトルが多数発表される

挨拶を行なう宮田氏
6月11日 発表

■ 「SPIKEOUT X-TREME」や「ディノ クライシス 3」など、新作タイトルも発表される

新作タイトルである「SPIKEOUT X-TREME」を紹介するために登場した、アミューズメントヴィジョンの名越稔洋氏。アーケード版のクオリティを余すところなく再現するためにXboxでの開発を決定したそうだ
 Xbox Conference 2002 Summerは、Xbox Liveに関する詳細の発表が中心であったが、Xbox向け最新タイトルもいくつか発表された。そしてその中には、今回の発表会で初めて紹介される新作タイトルもいくつか含まれていた。その新作タイトルは、セガの「SPIKEOUT X-TREME(仮称)」と、カプコンの「ディノ クライシス 3」の2タイトルだ。

 「SPIKEOUT X-TREME」は、'98年にアーケードゲームとして登場したセガの格闘アクションゲーム「SPIKEOUT」の続編。「SPIKEOUT」は、ゲームマシンを光ファイバーで接続し、複数のプレーヤーが協力して敵と戦うという、それまでの格闘ゲームに対する認識を大きく変える、話題のタイトルであった。

 会場には、「SPIKEOUT X-TREME」の開発を行なっているアミューズメントヴィジョンの名越稔洋氏が登場し、名越氏自身によって説明が行なわれた。「SPIKEOUT」については、ドリームキャストの頃から強い移植の要望があったそうだが、名越氏自身「SPIKEOUT」の移植に関して、このゲームの持つポテンシャルを最大限に引き出せる状態で移植を行ないたいと考えていたそうで、Xboxのパワーがあれば、考えていたビジョンを余すところなく再現できるという結論になり、自信を持って発表できることになったそうだ。今回は映像などは公開されなかったが、今後期待のタイトルになることは間違いないだろう。もちろんXbox Live対応タイトルとして登場することになるそうだ。

ディノクライシスシリーズのプロデューサーであるカプコンの三上真司氏。「ディノ クライシス 3」では、内容も含めた大幅なリニューアルを行なうそうだ
 「ディノ クライシス 3」も、今回初登場となるタイトルだ。こちらもプロデューサーの三上真司氏が登場し、自ら説明を行なった。「ディノ クライシス」シリーズは、これまでプレイステーションで発売されていたタイトルだが、3作目となる本作では、ゲームのフルモデルチェンジを行なうのにともない、プラットフォームもプレイステーションからXboxに変更されたようだ。

 「ディノ クライシス 3」では、ゲーム内容が大幅にリニューアルされ、宇宙を舞台とし、宇宙船の中での恐竜との戦闘が繰り広げられるそうだ。ステージを構成する宇宙船は複数のパーツで構成されており、ゲーム進行によってパーツの組み合わせが変化し、それによって攻略ルートも変わってくるという。また、プレーヤーキャラも大胆な変更を加えられており、バーニアを背中に背負い空中を飛びながら攻撃したりといったこともできるようになっている。三上氏は、「秋の東京ゲームショウには自信を持ってお見せできるクオリティにして発表したい」と語っており、東京ゲームショウでの展示が今から楽しみだ。

【ディノ クライシス 3】
ディノクライシス3のゲーム画面。宇宙船の中ではあるが、スピード感やスケール感は従来を凌駕するそうだ。また、空中を飛びながら攻撃するなど、新しい要素も追加されている。一番右の写真はステージ構成の説明のため用意されたスライド。ステージを構成する宇宙船の構造は複雑なようだ。複数のパーツで構成され、各パーツが移動して変形し、攻略ルートが変化する
(C) CAPCOM CO., LTD. 2003 ALL RIGHTS RESERVED.


 新作以外のタイトルの中では、Xbox発表当時から開発が表明されていた真・女神転生シリーズの最新作である「真・女神転生 NINE」の映像が公開された。公開された映像には魔獣合成のシーンも含まれており、従来までの世界観がきちんと再現されているように感じた。発売時期は今年の秋頃を予定しているそうなので、ファンは期待して待っていよう。

 これ以外にも、コーエーの「紅の海」、セガの「パンツァードラグーン オルタ」、テクモの「NINJA GAIDEN」および「DEAD OR ALIVE Extreme Beach Volleyball」など、E3で発表された期待のタイトルを中心に、それぞれクリエイターやプロデューサーが壇上に登場して紹介された。

「紅の海」のプロデューサーの杉山芳樹氏(右)と、ディレクターの小堤啓史氏。小堤氏による武道の演舞も披露された パンツァードラグーンシリーズのプロデューサーである、スマイルビットの川越隆幸氏。「オルタ」という言葉には、「誕生」や「夜明け」といった意味が含まれていると説明 「DEAD OR ALIVE」シリーズのプロデューサーである、テクモの板垣伴信氏。「NINJA GAIDEN」は、板垣氏が手がける久々の完全新作でもあり、やや緊張した面持ちであった


【真・女神転生 NINE】
(C)ATLUS 2002
【叢 -MURAKUMO-】
(C) 2002 FromSoftware,Inc. All rights reserved.
【THE HOUSE OF THE DEAD3】
Original Game (C)SEGA
(C)WOW ENTERTAINMENT INC./ SEGA CORPORATION ,2002


■ 多数のXbox Live対応タイトルが発表される

 今後の展開が期待されるXbox Liveだが、今回の発表会でも非常に多数の対応タイトルが発表された。Xbox Live対応ソフトの供給を表明するメーカーは全部で39社にのぼる。その中には、サミー、シムス、バンプレスト、ヤマサエンターテインメントといった、新規参入メーカーも含まれている。そして、それら39社が提供するXbox Live対応タイトル数は47と、現段階でも非常に多くなっている。詳細は下の表にまとめたとおりで、まだタイトル名未定のものが多いが、「真・女神転生 NINE」や「鉄騎オンライン(仮称)」、「segaGT2002」、「ファンタシースターオンライン(仮称)」など、期待のタイトルもそろっている。

 ちなみに、Xbox Live開始と同時に提供されるタイトルとしては、Xbox Liveスタータキットに同梱される「ファンタシースターオンライン(仮称)」に加え、フロム・ソフトウェアの「サウザンドランド」、マイクロソフトの「Whacked!(仮称)」の3つが紹介された。また、今後の開発状況によって、Xbox Live開始同時期に提供されるタイトルが追加される可能性もあるだろう。

 現在日本で発売されているXbox向けのタイトルは21本だが、Xbox Live対応タイトルも含め、今年年内中にさらに80タイトルほどが発売予定となっているそうだ。マイクロソフト常務取締役Xbox事業本部長の大浦博久氏が「プレイステーションでもゲームキューブでも遊べない、Xboxならではのすばらしいタイトルがここに来てようやくそろってきました」とコメントしていたが、確かに粒はそろってきたように思う。これら期待のタイトルを持って、どこまでXboxのセールスを伸ばせられるか、今後の動向を見守りたい。

 ところで、発表会最後の質疑応答セッションにおいて、「Xbox早期ご購入ありがとうキャンペーン」で、ユーザーが何を選択しているのか、ということについて質問があった。その解答によると、まず最も多いのは「HALO」で、6割以上のユーザーが選択しているそうだ。次に「Project Gotham Racing」と「DVDビデオ再生キット」がほぼ同数で続き、コントローラもそこそこのユーザーが選択しているようだ。このキャンペーンの申込期限は6月30日。まだ申し込みを行なっていない対象ユーザーは早めに申し込むようにしよう。

メーカー名タイトル
アクアシステムシミュレーション(仮称)
アスクスポーツゲーム(仮称)
アトラス真・女神転生NINE
イーフロンティア麻雀(仮称)
インターレックスアクションシミュレーションゲーム(仮称)
ヴィアールワンレースゲーム(仮称)
エッチ・アイ・シーネットワーク育成シミュレーション(仮称)
カプコン鉄騎オンライン(仮称)
クールネットエンタテインメント精霊石 ルーンブリッドII(仮称)
サクセスオンラインテーブルゲーム(仮称)
シムスTOP ANGLER 2(仮称)
セガsegaGT2002 オンライン(仮称) / SPIKEOUT X-TREME(仮称) / ファンタシースターオンライン(仮称)
拓洋興業ネットXX(仮称) / ぷらすぷらむ2 / リルハーブ
ナムコ新シミュレーションオンラインゲーム(仮称)
ハドソンアクションゲーム(仮称)
パンタグラムキングダムアンダーファイア:ザ・クルセイダース
バンプレストプライズパーク(仮称) / タイトル名未定
ビクターインタラクティブソフトウェアストラテジックアクション(仮称)
フロム・ソフトウェアガイアブレード オンライン(仮称) / サウザンドランド
ボーステックシューティング(仮称)
マイピックシューティングゲーム(仮称) / 戦略シミュレーションゲーム(仮称) / パズルゲーム(仮称)
ヤマサエンタテインメント山佐Digiクロス(仮称)

タイトル名未定
アイディアファクトリー アクティビジョン 角川書店
クールキッズ 元気 コトブキシステム
コナミ サミー タイトー
ダズ テクモ ハイウェイスター
バンダイ ブロッコリー ぶんか社
メトロ・スリーディジャパン    

□Xboxのホームページ
http://xbox.jp/
□ニュースリリース
http://xbox.jp/news/xbox/x_release20020611.html
□関連情報
【5月21日】Xbox向けオンラインサービス「Xbox Live」の詳細が発表される
北米・日本・欧州で2002年秋に開始予定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020521/e3_xbox.htm

(2002年6月11日)

[Reported by 平澤寿康 / Photo by 矢作晃]

I
【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】


ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2002 impress corporation All rights reserved.