「かまいたちの夜」がテレビドラマに |
【かまいたちの夜2】
7月18日 発売予定
価格:6,800円
株式会社東京放送 (TBS) は7月3日の9時から放送される2時間ドラマ「かまいたちの夜」の制作記者会見を行なった。会場にはプロデューサーをはじめとした制作者、「かまいたちの夜」を制作したチュンソフトの中村光一氏、そして出演者12人が登場する豪華な発表会となった。
「かまいたちの夜」は'94年にスーパーファミコンで発売され、その後プレイステーションに移植。累計125万本にものぼる販売本数を記録したサウンドノベル。6月にはゲームボーイアドバンス版も発売される。今回のテレビドラマでは、ゲームソフト「かまいたちの夜」のファンサイトのオフ会に集まったメンバーや宿泊客、ペンションのオーナー夫妻の計12名が人里離れたペンションで極限の恐怖を味わうことになる。
オフ会のメンバーは当初、「かまいたちの夜」の舞台となったペンション“クヌルプ”に止まる予定だったが泊まれず、小学校の廃校を改装したペンション“シュプール (ゲーム本編に登場するペンションもシュプール) ”に泊まることに。その夜、嵐の中で、メンバーはゲーム「かまいたちの夜」の再現ビデオの撮影に取りかかる。そんな中、第一の殺人が起こり疑心暗鬼に陥る残った11名。脱出できないペンションが恐怖に包まれていく。
「かまいたちの夜」を制作したチュンソフトの中村光一氏は同作品を、「売られているゲームで一番怖いソフトと言われている」と紹介。「ゲームを理解しているスタッフに作ってもらって素晴らしいドラマに仕上がっており、感謝している」とコメントした。
今回、佐竹高彦役を務めた藤原竜也さんは「小学校時代にプレイし、そのドラマに出演できて光栄です」と語った。また、野村真理、柳沢涼子役の二役を演じた内山理名さんも「ゲームをプレイしたことがあるので、親近感があった」とコメント。お二人共にゲームをプレイしており、藤原さんは自力でピンクのシナリオを出したほど。内山さんもゲームが好きらしく、同作ではゴールドのシナリオを出しているという。
脚本を担当した伴一彦氏は「ゲームはマルチエンディングで、それをテレビドラマに取り入れることができないかと思った。でもゲームのダイジェストにしたくないので、オフ会という設定を取り入れるなどした」とゲームの設定を使いながらもまったく違ったドラマに作り上げたその裏側を語った。
中村氏に記者会見後に少しお話を伺ったところ「スーパーファミコンで発売されてから遂にテレビドラマ化までされて感慨深い。ゲームはシルエットで物語が進んでいくので、プレーヤーなりにそれぞれのイメージがあると思うが、それを壊さないようなドラマとなっている。制作スタッフ、出演者共にイメージぴったりに作ってくれている。大変怖く仕上がっている」と語った。
7月18日に発売される「かまいたちの夜2」に関しては制作が終了しており、「これでもかというほど詰め込んでいて、たぶん驚かれると思う」とかなりの手応えを感じている様子。記者会見で「『かまいたちの夜2』はプレイされましたか?」という質問に藤原竜也さんは「グラフィックや音楽が進化していて一人でプレイできないほど怖かった」と絶賛。ドラマだけでなく、ゲームもかなりの作品に仕上がっているようだ。
(2002年6月10日)
[Reported by 船津稔]
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