今度の「アドバンスド」は英ソで対独戦プレイ |
価格:6,800円
株式会社セガは、ドイツを中心に第二次世界大戦を描いたターンベースストラテジーゲーム「アドバンスド大戦略 2001」のパワーアップキットを7月25日に発売する。今回は、エディターツールの追加のみならず、シリーズ初となる「ソ連キャンペーン」、「英国キャンペーン」を収録したところが最大の特徴。対応OSはWindows 95/98/Me/2000/XPで、価格は6,800円。スペシャル特典として、ゲームに登場する戦車をモデル化したペーパークラフトを同梱する。
ソ連キャンペーンでは、従来、その別次元の強さゆえ捕獲第一候補だったソ連の名戦車T-34を思う存分生産してキャンペーンに投入することができる。邪魔なパンター/ティーガーはシュトゥルモビクで撃破だ |
ドーバー海峡で大航空戦が繰り広げられる「アドラーアングリフ」を英軍側でプレイ。従来プレーヤーが操作していたドイツ第二航空艦隊はケッセルリンク(CPU)が担当することになる |
本編であるドイツキャンペーンと同様、史実に忠実なスタイルでキャンペーンが展開し、たとえばソ連赤軍が総崩れした41年の「バルバロッサの戦い」(ソ連側の呼称は「大祖国戦争」)では、首都を守り抜き引き分けにすることでシナリオが進んでいくようだ。T-34 中戦車を軸にした大戦車戦が楽しみなキャンペーンだ。
陸上戦満載のソ連キャンペーンに対し、英国キャンペーンは、ヨーロッパを股にかけた海上戦、航空戦が魅力。キャンペーンは'39年のラプラタ沖開戦からスタートし、アジア、アフリカ、中近東、フランスと転戦しつつ、アルデンヌを経てベルリン制圧を目指す。難易度は中級者向けということだ。
西部戦線のターニングポイントとなった「バトル・オブ・ブリテン」をはじめ、オーヴァーロード作戦、ドラグーン作戦、ランバージャック作戦など、大戦後期の主要な作戦に米軍ではなく英軍の視点から参戦できるのが最大のポイントといえる。ちなみに「バトル・オブ・ブリテン」では、対空レーダーで敵機を補足してドーバー沖上でインターセプトするという、従来とは違った戦いが楽しめるようだ。
さて、パワーアップキットでは、上記の英ソキャンペーンのほか、マップエディター、新規マップ作成機能が付属。新規マップ作成機能は、スキャニングした地図等のデータを下地に引く機能を備えているため、容易に実際の地図をベースとした戦場マップを作成することができる。
新ルールでは、同盟国を操作できる「開始国選択ルール」をキャンペーンモードにも適用し、さらに大局的な視野からキャンペーンを楽しむことができる。細かいルール変更では、これまで同じ扱いだった最大配置数と使用ユニット数を別々にし、使用ユニット数を128に設定。これにより、ユニットが最大配置数に達していた場合でも、確実に敵ユニットを捕獲することができる。非常に充実したパワーアップキット。「アドバンスド大戦略」ファンは買うしかないだろう。
年代別に美しくモデリングされたT-34シリーズの勇姿を見よ。「国防軍最後の努力」「大祖国戦争南部開戦」といったシナリオ名が確認できる |
(C)SEGA CORPOTATION,2001
□セガのホームページ
http://sega.jp/
□「アドバンスド大戦略 2001」の公式ページ
http://sega.jp/pc/soft/advd2001/
□関連情報
【2001年11月22日】PCゲームレビュー「アドバンスド大戦略2001」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20011122/adv2001.htm
(2002年6月4日)
[Reported by 中村聖司]
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