Electronic Entertainment Expo 2002現地レポートWestwood Studioブース ~あの「コマンド&コンカー」がフル3Dに! |
すべての建物やユニットに正しく影が出ている点に注目。もちろんリアルタイム生成 | 3Dシステムならではの立体的なバトルが可能 | 3Dシステムは空中戦もダイナミックに演出 |
このグラフィックスでC&Cが楽しめるだけで満足といったファンも多いはず |
■ Earth and Beyond Online ~ついに具体像が見えてきたオンライン・スペースオペラ
今から300年後の宇宙開拓時代を舞台にしたMMORPG「Earth and Beyond Online」(以下E&B)がついに始動する。Westwoodブースでは、E&B開発途中版を実際にテスト運用中のサーバーに接続し、実演プレイを織り交ぜつつ、実際どのようなゲームになるのかを披露した。
キャラクタメイキングは、E&Bではプレーヤーキャラクタのデザインと宇宙船(スターシップ)のデザインの2ステップに分けて行なわれる。MMORPGにおいて、外観上の違いはアイデンティティの最重要項目であり、高い自由度を持ってプレーヤーがデザインできるように配慮したという。体型、肌の色、衣服などのカスタマイズや、顔の形状、顔内の各部位の大きさや位置までも任意に設定できるようになっていた。
E&Bにおいて、プレーヤーキャラクタと同等のアイデンティティを持つのがスターシップのデザインだ。プレイ中、多くの時間を宇宙で過ごすことになるE&Bにおいて、他プレーヤーとの直接的なインターフェースはスターシップが対象となるからだ。
E&Bは、部品を組み合わせてオリジナルのスターシップがデザインできる仕組みを作り上げた。三面図などを起こす必要はなく、部品の種類、その大きさ、取り付ける位置を直感的に指示するだけで、プラモデルやペーパークラフト感覚で自分だけのスターシップが設計できる。
スターシップパーツの基本デザインは「スター・ウォーズ エピソード1&2」のアートディレクターDoug Chiangが担当したという。本作はスター・ウォーズとは無関係だが、この事実はスター・ウォーズファンの好奇心に火をつけることは間違いない。
プレーヤーが初期状態で選べる職業は、「Trademan(貿易商)」、「Explorer(探検家)」、「Warrior(戦士)」、「Enforcer(ならず者)」、「Defender(防衛軍)」、「Sentinel(番兵)」の全6種類(カッコ内は参考訳)。各キャラクタには40種類もの能力パラメータがあり、初期職業選択によって特定の能力パラメータにボーナスが与えられるようだ。
キャラクタ選択 | キャラクタメイキング | スターシップメイキング |
今回、実際に政府要人が乗るスターシップに奇襲をかけるシーンや、暗礁宙域を調査するシーン、不可解な宇宙現象を観察するシーンなどが公開された。去年コンセプトが語られたときは「夢物語に近いのでは?」と感じたが、実装されたゲームエレメントを目の当たりにして、実際にプレイできる日が本当に来そうだと実感した。
戦闘システムは、半リアルタイムのターンベースになるという。攻撃目標を指定して攻撃ボタンを押すと、攻撃イベントとして相手の元に届くという。有効射程距離外であれば攻撃は避けられたことになるが、射程内であれば攻撃を受けたものとして戦闘演算が行なわれる。3Dスペースシューティングのような、敵弾をかいくぐるといったアクションはできない。
見た目は3Dスペース・シューティングのようなE&Bだが、システムは典型的なMMORPGといえる。このあたり、ユーザーにどう受け止められるかが注目される。発売は2002年8月を予定。プラットフォームはPCとなっている。
(2002年5月24日)
[Reported by トライゼット西川善司]
|
GAME Watchホームページ |