米Microsoft、E3で数多くのXbox対応ソフトを出展
テクモの「NINJA GAIDEN」から時間を操るアクション「ブリンクス」など

「ブリンクス・ザ・タイムスイーパー」のイメージショット
5月21日 発表

 米Micorosftは、22日からロサンゼルスで開催されるElectronic Entertainment Expo 2002 (E3 2002) を前に、今回出展されるXbox対応ソフトを多数発表した。海外で制作されているものがほとんどだが、日本で開発中のソフトとしてサードパーティの作品も含めていくつかお披露目された。なお、操作感などを含めた詳細なレポートはE3のレポートとして追ってお伝えしていく。

 ひとつは、GBAの発売と同時に発売された「ピノビィーの大冒険」などを制作してきた株式会社アートゥーンが制作中の3Dアクション「ブリンクス・ザ・タイムスイーパー」。プレーヤーは時間工場の従業員で時間掃除人の“ブリンクス”を操作し、“時間ドロボー団”によっておかしくなってしまった世界を元に戻すことが使命となる。

 「ブリンクス・ザ・タイムスイーパー」ではこれまでにないシステムとして、あたかも時間を操作しているかのようなプレイが可能なのが特徴。ゲームプレイを録画、一時停止、巻き戻しなど操作することができる。例えば失敗してしまっても場合によっては巻き戻して遊べるなどこれまでにない楽しみ方が可能。これらの操作を駆使してゲームをクリアしていくと言うことで、ある意味パズル的な要素も大きいと言えそうだ。
 同社では時間を操作することを「タイムコントロール」と表現しているが、ハードディスクを利用することで初めて可能なシステムでXboxならではのゲームとしている。

 ちなみに発売は2002年冬で日米同時発売となる。

【ブリンクス・ザ・タイムスイーパー】
スクリーンショットの中にビデオの再生や録画、一時停止や巻き戻し、早送りといったマークが見える。これを操作して時間を進めたり巻き戻したり、さらにはゲーム中にプレイを録画し、失敗したら巻き戻して遊べるなどトリッキーな楽しみも可能なようだ
Xboxのキャラといえばやはりふさふさが基本と言うことで、ネズミに続いてこちらもふさふさです。日本で制作中だが、ワールドワイドなマーケットを意識してか、若干アメリカンな雰囲気



今回公開された「格闘超人」のロゴ
 これまでにも幾度か公開され、Xboxのパワーを表現するデモなどにも使われたことからかなり期待されているタイトル「格闘超人」も出展される。今回はロゴも公開され、制作が順調に進行中であることが伺える。

 新グラフィックも公開されているが、黒を基調としたグラフィックに仕上がっており相変わらず緊張感溢れる雰囲気だ。キャラクタの造形も仕上がりつつあるようだ。ちなみに、格闘ものはかなりのメモリが必要となるが、同作品の雪の降るシーンを見てみるとすべて雪の結晶が描かれているようだ。これらがどのように描かれるのかは不明だが、かなりXboxのパワーを感じさせると言っていいだろう。

 どのような動きに仕上がっているかが楽しみな1作品だ。

【格闘超人】
若干キャラクタに変更が加えられているのがわかる。黒がベースのグラフィックで、かなり緊張感のある雰囲気が伝わってくる



■ サードパーティの新作も多数出展予定

 このほか米Micorsoftからは、米国ではローンチタイトルとして人気を集めた作品の続編となるフットボールゲーム「NFL Fever 2003」や、SFチーム編成型シューティングゲームという気になるカテゴリの「Brute Force」、そしてあの天才ゲームデザイナー、ピーター・モリニュー氏の最新作「Project Ego」などが出展される。
 「Project Ego」はロールプレイング・アドベンチャーで、同氏の多くの作品がそうであるように、今回もけた外れに自由度が高い作品となりそうだ。プレーヤーの行動がすべてスキル、外観、道徳性などに影響を与え、唯一無二のキャラクタを育てることができるという。

 サードパーティで注目なのはセガが既に出展を決めている「Panzer Dragoon ORTA」や、LucasArtsのスターウォーズの世界観を使ったオリジナル作品「Star Wars:Knights of Old Republic」人気FPSのひとつ「Unreal Championship」などが挙げられるだろう。「Star Wars:Knights of Old Republic」の舞台は銀河帝国誕生前の世界を舞台にしたRPGで、ジェダイとシスの対立が描かれる。同社によればライトセーバーによる戦闘が特徴だという。

 そして、発表会席上でもムービーが公開され注目を集めたのが、「Dead or Alive 3」を制作したテクモのTeam NINJAが制作中の「NINJA GAIDEN」だ。Xbox専用タイトルとして制作中。リュウ・ハヤブサが主役のハイスピード3Dアクション。発売は2003年春を予定しているようだ。

 これらの作品についても順次、E3の会場レポートでお伝えしていく。

【テクモ】
TEAM Ninjaが以前プレイステーション 2用タイトルとして告知していた「NINJA GAIDEN(忍者外伝)」。ハイスピード3Dアクションとでも言うべき内容で、リュウ・ハヤブサの華麗な体術と技が見られた。注目すべきは、壁を利用した3角飛びや、巨大なボスとの戦闘など。同社の「忍者龍剣伝」の世界を3Dで表現し、ブラッシュアップされたもののように見えた。また、剣の軌跡にモーションブラーのような独自のエフェクトがかかり、スピードを表現。モーションも今までにないハイスピードのものから、忍者映画さながらの見切りのシーンの静寂さまでを実現している。
今回のプレスカンファレンスにおいて、いくつかの未発表タイトルが公開されたが、上の写真はテクモの「DEAD or ALIVE」のキャラクタを使ったビーチバレーゲーム。キャラクタはすでに動いており、エレナとヒトミらが「DOA3」の「BEACH」ステージに造営されたコートでプレイしている様が紹介されていた。おそらく、E3で公開されると思われる作品のひとつ。カンファレンス会場では、映像が流れると同時に歓声が上がっていた。


(C)TECMO,LTD. Team NINJA 2001,2002

□米Xboxのホームページ (英文)
http://www.xbox.com/
□米MicrosoftのE3のページ (英文)
http://www.xbox.com/e3-02/default.htm
□Xboxのページ (和文)
http://xbox.jp/
□ニュースリリース (和文)
http://xbox.jp/news/xbox/x_release20020521_01.html
http://xbox.jp/news/xbox/x_release20020521_03.html
http://xbox.jp/news/xbox/x_release20020521_04.html
http://xbox.jp/news/xbox/x_release20020521_04.html
□「ブリンクス・ザ・タイムスイーパー」のページ (和文)
http://xbox.jp/software/blinx/
□「格闘超人」のページ (和文)
http://xbox.jp/software/kakuto/

(2002年5月21日)

[Reported by 船津稔/佐伯憲司]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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