ネットワークゲームを舞台にした壮大なオフラインRPG |
すでにTVアニメーションが放映中で、6月20日の発売が予定されている「.hack//感染拡大 Vol.1」のイベントが5月19日、東京で開催された。イベントにはゲームの制作を担当しているサイバーコネクトツーの松山洋氏、バンダイの内山大輔氏を始め、脚本を担当する伊藤和典氏など錚々たる面子が集合。ファンも1,000人を越える人達が集まり大盛況となった。
「.hack (ドットハック) 」はプレイステーション 2用ゲームを中心にオリジナル・ビデオ・アニメ (OVA) やTVアニメーション「.hack//SIGN (ドットハック サイン) 」など多方面に展開する巨大プロジェクトとなる。OVAは45分の作品だが、なんとゲームのパッケージに収録されハイブリッドパッケージとして販売される。つまりゲーム+OVAで5,800円というかなりお得な価格設定となっている。ゲームはVol.1が6月20日に発売され、順次Vol.4まで発売される予定となっている。
イベントにはバンダイの鵜ノ沢伸氏が登場しゲームの企画がスタートした経緯から制作秘話までを披露。「『.hack』は、『サイキックフォース』や『レイストーム』を制作した人達の会社サイバーコネクトツーからプレイステーション 2でオリジナルが制作したいということで、3年ほど前に企画書が提出されたのが発端」と説明。またキャラクタ設定を貞本義行が参加することとなった経緯は「貞本氏はエリック・クラプトンのアルバムジャケットなどを手がけられたので、お仕事をお願いするのは難しいと思ったが、口説くことができた。そのころからスタッフが固まり始めた」と語った。
続いてテレビアニメ「.hack//SIGN」で声をあてている豊口めぐみさん、名塚佳織さん、斎賀みつきさん、が登場。第6話のフィルムにアフレコを行なうなど、なかなか貴重なイベントとなった。さらにこの後に登場した伊藤和典氏はテレビアニメ版「.hack//SIGN」の今後の展開をガンガンと紹介。危ない話がポンポンと飛びだし大いに盛り上がった。
ゲームの「.hack//感染拡大 Vol.1」に関してはすでに完成。サイバーコネクトツーの松山氏によれば第2弾となる「.hack//悪性変異 Vol.2」は制作中だがほとんど完成しているとか。「.hack//浸食汚染 Vol.3」、「.hack//絶対包囲 Vol.4」も並行して制作中だ。それぞれどこから初めてもゲームは楽しめるそうだが、やはり1作目から順にプレイしていくのがよいだろう。ゲームのデータはすべて持ち越し可能で、「Vol.1でのプレイが無駄にならないような作りになっている (バンダイ内山大輔氏)」とのことだ。
プロデューサーの鵜ノ沢氏は「.hackシリーズはすべてオフラインだが、売れればネットワークゲームもやりたいと思う。今年中には現在の制作が一段落付くので、そのあとかな」と意欲を示した。
ゲームの見所について松山氏は「『.hack』はただのファンタジーRPGではない。世界観などは伊藤氏と設定を詰めた。ゲームの裏には人間ドラマがあるのでそこを見て欲しい。また、遊びが1から2、3と広がっていくのでプレイして欲しい」と熱く語った。
街中の風景。この画面にはキャラクタは映っていないが、街中に散らばっているキャラを集めることもできるようだ | このように3種類の言葉を組み合わせることでダンジョンが自動生成される |
フィールドの様子。キャラクタのセリフが吹き出しで流れ、ネットワークゲームっぽい演出がされている | フィールドにはこのようなキャラも登場するようだ。このキャラにアイテムを与えると…… |
□バンダイのホームページ
http://www.bandai.co.jp/
□「.hack」のページ
http://www.hack.channel.or.jp/
□関連情報
【1月24日】バンダイ、ネット世界を中心に展開する壮大なRPG「.hack 感染拡大 Vol.1」、アニメDVDを同梱
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020124/hack.htm
(2002年5月20日)
[Reported by 船津稔]
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