米Electronic Arts、「SimCity 4」を正式アナウンス

発売時期:未定

価格:未定

 米Electronic Artsは、都市育成シミュレーション「SimCity」シリーズの最新作「SimCity 4」を正式発表した。現時点ではまだ開発中のスクリーンショット数点と、簡単なゲーム概要の紹介、ならびに準備中の公式サイトが公開されているのみで、詳細については5月22日よりロサンゼルスで開催されるE3にて明らかにするとしている。

ググッと拡大表示したところ。中央の建物で火災が発生し、真っ赤な消防車に乗ってファイアマンが駆けつけている。3カ所見えるホースのアイコンは、消火用の水源があるポイントという意味だろうか。それにしても建物が美しい
 「SimCity」は、EAの傘下子会社のひとつMaxisが'89年より手がけてきた人気シリーズ。日本では、数々のコンソールにも移植された第1作目が特に知られているが、海外では新作が出るたびにミリオンを軽く超えるセールスを記録している。ちなみに前作にあたる「SimCity 3000」は全世界で500万本を売り上げているという。

 同シリーズは、アドオンやダウンロードサービス、エディットツールの配布といった形で発売後も常に話題を提供し続けることで、ユーザー同士の交流を促進させ、ファンコミュニティを広げ、最終的にはコミュニティそのものを販促に直接結びつけていく、いわゆるMaxis商法の原型を作ったタイトル。それが「The Sims」シリーズで爆発的な効果を呼んだことはご承知のとおり。Maxisが本来なら「Sim」ブランドの次回作になるはずだった「Sims Ville」を事実上吸収合併する形で、「The Sims」に続く一大プロジェクトとして現在開発を進めているのが「SimCity 4」である。

 「SimCity 4」は、従来のクォータビューではなく、俯瞰に近い位置からのゲーム視点を採用し、最新のグラフィック&シミュレーションエンジンで、都市の生き様をダイナミックに描いている。また、プレーヤーは市長という制限された役割ではなく、一瞬で山や谷をこしらえ、川をひくといった創造の神に近い立場からプレイすることになるという。

 また、「SimCity 4」が従来の作品と決定的に違うのは、目の前にある都市だけをうまく育てていくステージクリア型のシステムから、数多くの連結した都市が同時に存在するグローバルな内容に進化していることだ。プレーヤーの育成可能な範囲は現時点では不明確だが、その行動は常にすべての都市に影響を及ぼすという。これにより、ゲームの進め方もかなりユニークになっており、プレーヤーは今回、1人のSimをつまみ上げ、あらゆる区域や別の都市に自由に移動させることができる。そこでSimがどういう生活を送るかをじっくりと見守りながら、都市育成の次の1手を考えていくことになるようだ。非常に楽しみなシステムといえるだろう。

 エレクトロニック・アーツ・スクウェアに同作について問い合わせてみたところ「E3で初公開されるのを我々も楽しみにしています。シムシティファンの皆さんも楽しみにしていてください」ということだ。詳しいゲーム内容については改めてE3レポートでお伝えしたい。

お馴染みの火山大噴火シーン。思わずため息が出てしまうぐらいのリアルな描画で、火山噴火の凄まじさが伝わってくる

時間の移ろいを示す3枚のスクリーンショット。夜間のぼんやりとライトアップされたビルの窓が綺麗。道路には電灯も灯され、リアルな雰囲気を出している

(C) 2002 Electronic Arts Inc. All rights reserved.

□Electronic Artsのホームページ
http://www.ea.com/
□「SimCity 4」の公式ページ(5月22日正式オープン)
http://simcity.ea.com/simcity4/index.html

(2002年5月10日)

[Reported by 中村聖司]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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