「2002 東京おもちゃショー」レポート |
開催場所:東京ビッグサイト
入場料:1,000円
今回の「2002 東京おもちゃショー」で目立っていたのは小型ラジコンとロボットだけではない。もうひとつ各社が力を入れていたのが、テレビにつなげるだけですぐに遊ぶことができる簡易ゲーム機だ。これまでから各種発売されてきたが、なんと倍々の状態で市場が広がっているのだという。そういった事情からか、今回も個性的な製品が揃っていた。
また、このほかにも個性的な商品がいくつか展示されていたのを取り上げてみた。
■ テレビに接続するだけで楽しめるゲーム機が大増殖
テレビに接続するだけで楽しめるゲーム機といえば、エポック社がその口火を切ったメーカーとして有名だが、同社では今回も入り口に大きなセットを組んで大プロモーションを展開。力が入っていることをアピールしていた。
今回出展されていたのが野球を扱った「勝負しようぜ!! エキサイトスタジアムDX」、ボクシングを扱った「K.O.しようぜ! エキサイトボクシング」、“ミニモニ。”が登場するミニゲーム集「ミニモニ。ステージ! ダンスだぴょん!」、そしてドラえもんの空気砲を使った体感ゲーム「ドラえもん (仮)」などなど、大挙出展されている。
特に面白いのが、「ドラえもん」。音声認識技術を利用しており、コントローラが空気砲となっている。ここで“空気砲”を解説すると筒に向かって「ドカン」と声を発するとその声が弾となって相手に飛んでいくという道具なのだ。
今回音声認識技術を使うことで空気砲を実現。コントローラのマイクに向かって「ドカン!」と叫ぶと、テレビの中の敵に当たるのだ。さらに小さい声で叫ぶと威力は弱いが、大声で叫ぶと威力もアップするという原作そのままとなっている。もちろん空気砲にはトリガーも付いていて声を出さなくてもゲームを楽しめることはできる。ただし、強弱は感知されないから、その分楽しさは半減すると言えるかもしれない。収録されるミニゲームは音声認識技術をうまく使ったゲームにしたいという。
このほかで力が入っていたのがタカラだろう。タカラは「PlugIt!」シリーズとしてテレビに接続して楽しむタイプのゲームを多数開発しているが、今回は2作品を出展した。ひとつは刀型コントローラを使ったゲーム「ズバズバブレード」とモグラたたきのような「ぽこぽこハンマーズ」を出展。初日のステージでは、「PlugIt!」シリーズのプロモーションを行なっているお笑いタレントの「T・I・M」が登場。汗だくになって遊びながらプロモーションを行なっていた。
【エポック社】 | ||
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ずらっと並んだ商品ラインナップに圧倒される (写真左)。写真中央が“空気砲”を実現した「ドラえもん (仮)」。展示会では迫り来る恐竜を撃退するゲームを楽しめる。写真右は「K.O.しようぜ! エキサイトボクシング」。防御することもできるので、うまく隙を見計らってパンチを連続で決めて敵を沈めたい |
【タカラ】 | ||
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タレント「T・I・M」が汗だくで紹介した「ズバズバブレード」と「ぽこぽこハンマーズ」。「ズバズバブレード」では飛んでくる手裏剣をタイミング良く跳ね返すミニゲームや、流れてくる食材を斬って鍋に入れていくミニゲームがプレイできた。「ぽこぽこハンマーズ」にはクイズや、モグラたたき (叩くのは宇宙人だが) をプレイできる。どちらも単純だが、友達や仲間でプレイすれば盛り上がるだろう |
■ その他にも個性的な商品が出展される
これが「フェアリウム (Fairrium)」。決まった位置で見なければうまく見えないがそれはしょうがない話 |
中でも面白かったのが、バンダイブースで参考出展された「フェアリウム (Fairrium)」。パイオニアの「3D floating Vision」という技術を使用した一種の3D映像。ただ箱の中で妖精が生活しているだけではない。音声認識してマイクの前で音を立てると反応したり、箱の中に手を入れるとビックリしてビンの中に逃げ込んだりかなり反応してくれる。色々なことができそうで、これまでにないなかなか面白い商品。製品化も価格も未定。
(2002年5月9日)
[Reported by 船津稔]
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