「2002 東京おもちゃショー」レポート ビデオゲーム編開催場所:東京ビッグサイト 入場料:1,000円
■ バンダイ 先日弊誌でもご紹介した新型ワンダースワンこと「スワンクリスタル」が、早くも一般公開された。第一報でも触れているとおり、液晶をTFT化したことで画面のクオリティが飛躍的に向上している。発色がよくメリハリのある画質は「なぜ最初からコレで出さなかったんですかぁ!!」と思わず叫びたくなるほどキレイ。バックライトの有無を抜きにしても、ここまでキレイな画面を目の当たりにすると、激しく物欲を刺激されてしまう。 見やすい画面を手に入れた代償として、使用時間こそ約15時間と減ってしまったが、それも“残像が見えない”画面の前では問題外だとさえ言い切れる。正直、初代ワンダースワンとワンダースワンカラーでアクションゲームをプレイするのは、記者個人として少々辛いものがあった。その原因が“残像”にあったことはいわずもがなで、「スワンクリスタル」の画面を見た刹那「これでクロノアをプレイしたいなぁ」と即座に思ってしまったほどだ。 バンダイブースに出展されているタイトルで、「スワンクリスタル」の快適な視認性をもっとも良く感じられるのは、バンダイが7月に発売予定の「TVアニメ ワンピース グランドバトル スワンコロシアム(ワンピース)」と、スクウェアが7月に発売予定の「フロントミッション」の2作品ではないだろうか。「ワンピース」は対戦アクションで、主人公の「ルフィ」やおなじみの仲間たちが得意技を駆使して戦うというもの。ルフィのゆっくりとしたジャンプ、のびる腕、ふくらむ腹、そのいずれのモーションも実に明瞭。「フロントミッション」は、メカや地形の描写、メニューの見易さなどがまさに一目瞭然だ。 「スワンクリスタル」は7月12日発売予定で、価格は7,800円。ちなみに、ワンダースワンカラーは6月1日より価格が4,800円に改定される。だが、記者としては、価格差を考えても「スワンクリスタル」のほうをオススメしたい。専用ソフトこそ発表されていないものの、それを差し引いてもTFT液晶がもたらす快適なプレイ環境は、3,000円の差額を埋めて余りあるものだと思う次第である。
このほか、2月に開催された「AOU2002 アミューズメントマシンショー」で初お目見えとなった“ガンダムシミュレーター”こと「ガンダムパイロットアカデミー(仮)」が「2002 東京おもちゃショー」にも出展されることとなった。筐体や映像などは「AOU2002」で公開されたものと同様。同社によれば「AOUとは来場者の層が異なるなど、さまざまなニーズや意見などを反映するために参考出展した」という。
「AOU2002」で機会を逸してしまった人、もしくは今回初めて見るという人は「ガンダムシミュレーター」がいかなるものか、実際に搭乗してパイロット気分を味わってみるというのも一興だ。
■ トミー ファンが心待ちにしていた「ゾイド」のアクションゲームが遂に登場。1対1~3の戦闘や、僚機を従えての2対2バトルも可能。ゾイドといえば、やはりカスタマイズは欠かせない要素。機動性やパラメータなどを踏まえつつ、武器や装甲などさまざまなパーツを組替えることで自分だけのゾイドを作り上げることができる。プラットフォームはゲームキューブ。8月9日発売予定で、価格は6,800円。 ミッションモードでは、TVアニメを制作したジーベックの手によるオリジナルキャラクタが登場。共和国と帝国側のいずれかを選び、ストーリー仕立てのミッションをクリアして、ゾイドや武器を獲得していく。ゾイドバトルモードでは、プレーヤーが「バン」や「ビット」になり、好きなゾイドに乗って戦える。TVアニメのキャラクタ25人以上が登場して、必殺技を使うときは“あの声”で名前を叫んでくれる。ちなみに、対戦では画面を上限に2分割する形となる。
ゾイドは、前後左右の足(駆動系)と胴体などの6カ所にダメージポイントが設定されており、特定の部分だけにダメージが集中すると、たとえば右足に攻撃が集中した場合は足を引きずるようになる、といった状況が再現されるという。出展バージョンの開発度は約60%とのことだが、発売日が待ちきれないファンは「2002 東京おもちゃショー」の同社ブースまで足を運んでみてはいかがだろうか。
■ タカラ GBA「はめパネ 東京ミュウミュウ」、PS2「ハイヒートメジャーリーグベースボール2003」、PS2「新コンバットチョロQ」などを出展。
GBA「はめパネ 東京ミュウミュウ」は、ネコのDNAを組み込まれてしまった女子中学生が主人公のアニメ「東京ミュウミュウ」をモチーフにしたパズルゲーム。漫画家の征生未亜さんのイラストを含む70点のパネルイラストが収録されている。
■ セガトイズ PSまたはPS2でペット育成が楽しめるタイピングゲーム「Petitsta(プチステ)」を参考出展。ゲーム本編、キーボード、マウスがセットになっており、PSでカンタンにパソコン遊びができる。子供たちがキーボードになじみやすいよう、ボイス機能で対話しながら楽しめるという。 ペットは、4種類15パターンの計60種類から選ぶことができる。登録できるのは最大4人で、他のユーザーとメールのやりとりも可能。育成を兼ねたタイピング練習のほか、マウスでお絵かきした絵をデスクトップ画面にしたり、ホームページを作ることもできる。 作成したホームページなどは、あくまでも“仮想パソコン”となるPSまたはPS2のなかだけで楽しめるもの。ネットワークには未対応だが、PSのネットワーク環境が整備されれば、将来的には対応する製品のリリースも検討するとしている。 今回は参考出展ということでドリームキャスト用のミニキーボードが接続されていたが、同社によれば、これは仮のものだという。実際に発売される製品は、ファンクションキーなどの数を減らすほか、子供向けにデザインなどをアレンジして、より親しみやすいスタイルに仕上げるということだ。
ソフトとセットとはいえ、セガからプレイステーション用のキーボードやマウスが発売されるのは何とも感慨深いものがある。さりとて、セガのマルチプラットフォーム戦略はセガトイズとて例外ではない。
□「2002 東京おもちゃショー」のホームページ http://www.toys.or.jp/2002toyshow/top.htm 【5月9日】今年から来年に発売される最新のおもちゃが集合 「2002 東京おもちゃショー」開幕。今年のトレンドはラジコン? http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020509/tgs1.htm (2002年5月9日) [Reported by 北村孝和] |
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