ファルコム最新作は「和国」を舞台としたシミュレーションRPG
「VM JAPAN(ブイエムジャパン)」堂々発表

6月発売予定

価格:オープンプライス

 日本ファルコム株式会社は、「Vantage Master」の流れをくむシミュレーションRPGシリーズ最新作「VM JAPAN(ブイエムジャパン)」を正式発表した。発売時期は6月を予定。対応OSはWindows 95/98/Me/XP/2000で、価格はオープンプライス。

「VM JAPAN」のメイン画面。背景には満開のサクラが咲き誇り、ヘックス上には細かく野草が植えられている。同社の2Dグラフィックにかける凄まじい意気込みを感じさせる画面だ
 「Vantage Master」は、'97年に同社より発売されたシミュレーションRPG。わかりやすいルールと可愛らしいビジュアル、とっつきやすさの割に将棋のような奥深さを備え、全国大会も開かれるほど人気を博した。'98年に登場した続編「Vantage Master V2」は、当時の国産タイトルとしては珍しくネットワークプレイに対応し、日本のみならず韓国や台湾でも大ヒットを記録した。このたび同社より正式発表された「VM JAPAN」は、前2作で得たシミュレーションRPGのノウハウを存分に活かし、日増しに高まりつつある新作ネットワークゲーム発売の要望に対する日本ファルコムの回答ともいえる作品だ。

 「VM JAPAN」は、前2作とはまったく別ラインの完全新作で、「和国」と呼ばれる日本の古い時代を想わせる架空の島国を舞台としている。プレーヤーは「幻魔」を操る「幻魔使い」となり、美しい装飾で彩られたヘックスマップ上で、敵幻魔使いを相手に召喚合戦を繰り広げていく。一度召喚した幻魔はプレーヤーが直接操作することができ、これらを巧く操り、マップの隅に潜む敵幻魔使いを倒せば勝利となる。

 幻魔には、地、水、火、天の4つの属性に分類され、互いに有利不利の相関関係を備えている。各ステージには時間の概念があり、時間帯によって性能が変化する幻魔も存在する。こういった基本ルールは、前2作と同じであり、この点、前作のプレーヤーならシームレスに新作に突入できるだろう。

 「VM JAPAN」のゲームモードは、本編となる「シナリオモード」、すべての幻魔を使って自由にプレイできる「フリーモード」、そしてインターネットを介して1対1の対人戦を楽しむ「ネットワークモード」の3種類。「シナリオモード」では、神楽巫女、剣士、異邦人、姫、抜け忍、破戒僧といった個性あふれる8人の幻魔使いから1人を選び、それぞれ異なる物語が楽しめる。ちなみにシナリオモードでは、召喚できる幻魔は限られ、各所で入手できる「幻灯器」を集めることで、使える幻魔が1体ずつ増えていくシステムになっている。

 ところで、前2作における大きな魅力のひとつだったのがマスターの召喚するネイティアル(精霊)の存在。彼らは見た目には1ヘックスに収まる程度の存在でしかないのだが、攻撃シーンややられる際に、実に滑らかにアニメーションし、それが実にプレイする上でのおもしろさに繋がっていた。「VM JAPAN」ではもう少し派手なものが見られそうだが、設定イラストを見る限りでは人型の幻魔が圧倒的に多い。もちろんカラカサの変形のような「ククリツヅミ」のような幻魔もいるにはいるが、前2作とは違った雰囲気になりそうだ。ともあれ発売が楽しみなネットワークゲームだ。

いずれも細かい芸が凝らされたメイン画面。それにしても前2作とくらべかなりマップが広くなっている印象があるのは私だけだろうか

戦場を彩る女性型幻魔たち。左から順に「トキノオツ」、「アマノイクサ」、「ヤクシャカイビョウ」、「ハスナガミ」。いずれも完成品ではなく水彩スケッチのようだ。イラストレーターは公開されていないが、「ハスナガミ」のイラストは神懸かり的な巧さだ

正体不明の婆さん「千里眼のミロク」、その隣が幻魔「ククリツヅミ」と「タイセイテイクン」

(C)2002 Nihon Falcom Corporation.

□日本ファルコムのホームページ
http://www.falcom.co.jp/
□「VM JAPAN」の公式ページ
http://www.falcom.co.jp/vmj/index.html
□関連情報
【2002年4月8日】日本ファルコム、謎の新作の一部を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020408/falcom.htm

(2002年4月26日)

[Reported by 中村聖司]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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