Xboxの期待作「HALO」発売直前、その魅力の一端を紹介

4月25日 発売

価格:6,800円

 4月25日に発売が迫ったXboxの切り札、米国では100万本を早々に売り尽くした人気タイトル「HALO (ヘイロー)」。日本ではこれまであまりなかったFPSというジャンルだが、シングルミッションではほかの兵士達と戦っている感じが良く表現されており、これまでのコンシューマゲームにはない新鮮な感覚だ。ハードSFストーリーと適度な謎解き、激しい戦闘となんでも壊せる爽快感など注目作となっている。今回はストーリー、登場する武器、乗り物など各ポイントを紹介していく。


■ 謎の環状惑星を舞台にしたエイリアンとの戦争を描くハードSF

 時代は遙か未来、2552年。光速移動が実現し人々が他の惑星に入植していくような時代が舞台。すでに数百万人が他の太陽系で暮らしている。植民地活動の拠点となったのは「惑星リーチ」と民間用の殖民船や国連宇宙司令部の軍用船を建造している惑星間海軍ヤードのふたつだが、特に地球に近いリーチは拠点として重宝された。

 しかし、32年前に地球から遠く離れた惑星ハーベストとの連絡が途切れてしまう。その後派遣された戦闘部隊もほぼ全滅し、宇宙船が1隻帰ってきただけだった。生き残った兵士によれば、突如出現した未確認船団が簡単に地球軍を壊滅に追い込んだという。

 人類は始めて遭遇したこの地球外知的生命体を「コヴナント」と呼称。一方、コヴナントは人類を「神を冒涜するもの」とし、聖戦を仕掛けていたのだった。いくつかの植民地が滅ぼされたころ、国連宇宙司令部の提督「プレストン・コール」は“いかなる宇宙船も地球に近づいてはならない”とする「コール議定書」を提出。コヴナントに捕獲される恐れのある宇宙船は地球に向かうことが許されなくなった。

 同時期、惑星リーチでは対コヴナント用特殊装甲部隊の開発という軍事計画「SPARTAN-II」プロジェクトが進行。テスト配備によって「SPARTAN-II」は一定の成果を残したが、巨大な敵勢力の前にその数は少なすぎた。このことから「SPARTAN-II」を改造強化しコヴナントの戦艦に乗せ敵本拠地に送り込む計画を立て、すべての特殊装甲部隊は惑星リーチに呼び戻された。ところがその時コヴナントが地球に向かっているという情報をキャッチ。地球侵略を防ぐため総力戦で向かったが、敵の手から逃れることができたのは「オータム」1隻だけだった。「SPARTAN-II」も最後の1体となり、オータムは敵を地球から引き離す作戦にでる。

 ゲームはここからスタートする。レベル1ではこのオータムから脱出をはかることが目的となる。

これが「SPARTAN-II」の戦闘服MJOLNIR。雰囲気としては映画「スターシップ・トゥルーパーズ」に近い。脳に埋め込まれた神経回路インターフェイスとリンクし、アーマーの動きなどが思考と同じスピードでコントロールできる。さらにアーマーは何十もの特殊合金でコーティングされていてエネルギー光線を拡散させる。つまりある程度の攻撃を受けても体力は減少しない 共に戦う海兵隊員達。屈強な兵士達だが、コヴナントの圧倒的戦力の前に苦汁をなめてきた。最後の「SPARTAN-II」こと「マスターチーフ (プレーヤー)」を尊敬の念を込めて「チーフ」と呼ぶ彼らはプレーヤーと共に戦い、手助けしてくれる
「コルタナ」。オータムの心臓部で働く人工知能。戦闘中に敵の通信を錯乱させるなど重要な役割を果たす。各種情報を解析してプレーヤーに届けてくれる大切な存在。ゲーム開始当初はコルタナを装備することが最初の目的となる


【コヴナント】
ジャッカル

コヴナントの偵察兵の役割を果たす。体力的に劣っているため、エネルギーシールドを持ち、プラズマガンを装備する。対ジャッカルの効果的な武器はグレネードおよびプラズマグレネードなど
ハンター

武器はアーマーに内蔵された燃料ロッドガン。未知の合金で作成された強力なシールドを持ち、どんな武器でも貫通することは不可能とされている
グラント

群れをなしてより強いエイリアンにくっついていく習性がある。比較的弱いが、群れをなすとそれなりに怖い。プラズマガンやプラズマグレネードなどの武器を使うこともある
エリート

複数の種類があり、腕力が強力。力だけでなく、高度な戦術を駆使して攻めてくる。プラズマライフル、ニードラーといった武器を使うことができる



■ 多種多彩な武器が登場

 「HALO」には多種多様な武器が登場する。重要なのは味方だけでなく敵の武器もあるということ。敵を倒せば武器を落とすこともあり、それを拾って使用することも可能だ。銃弾には弾数制限があるが、敵を倒しどんどん乗り換えていくこともできるわけだ。問題は武器を2つしか持てないことで、それ以外は置いていくしかない。その選択が戦略的に重要となる。

 また、マガジンやグレネードといった弾数制限のある武器とコヴナントのバッテリーチャージタイプの武器では画面の表示方法も当然異なる。弾数表示などはもちろん、照準も変わってくる。ちなみに照準は射程内にはいると赤くなる。ライフルなどはスコープでズームさせ遠くからバスッとイッパツで仕留めることもできる (イッパツで仕留められないと敵がこちらに気付き逆襲をくらうこととなる)。

 武器とは直接関係ないが、画面上には赤い矢印が表示されることがある。これは撃たれている方向を示すもので、そちらに敵がいることになる。どこから撃たれているかわからないうちにオロオロして撃ち殺されると言うことがないようこれらの矢印にも注意しておきたい。

 また、武器が無くなった場合、“B”を押すと近接戦闘となる。近接戦闘時の能力は武器によって異なるのだという。

【地球人の武器】
M9 HE-DP グレネード

中規模の爆発を起こす手榴弾。投げる距離を調節することも可能。視点を上げて投げるとより遠くに投げる
M6D ハンドガン

反動式ハンドガン。2倍率のスコープが標準で付いてくる。簡易アーマーを破壊する12.7mm径高爆発弾を発射。オートマチックとセミオートマチック両方で攻撃可能。撃つ位置によって威力が変わる。一番効果的なのはもちろん頭部を破壊すること
MA5B アサルトライフル

7.62mm径でアーマーを貫通。自動連射するよりはしっかり狙うタイプの銃だという。残弾数の下には方向を示すコンパスが表示される
M90 ショットガン

ポンプアクションのショットガン。88mmマグナム弾を使用。近距離では絶大な威力を発揮。中、長距離では数体のターゲットを倒すことが可能となる
S2 AM スナイパーライフル

ガスオペレーションのライフルで、2倍、8倍と2段階拡大スコープが付いている。さらにスコープモードで白いボタンを押すと暗視カメラとなる。14.5mm径の弾薬を使用
M19 55M ロケットランチャー

肩に担いで発射するタイプのロケットランチャー。102mm径の高爆発力ロケット2発をマガジンに収めている
【コヴナントの武器】
プラズマライフル

指向性エネルギー弾。再チャージの方法がわからないので弾が無くなると使用不可能となる。いわゆる使い捨て。さらに連続して発射し続けるとオーバーヒートし、中枢部のパワーが無くなる
M6D プラズマガン

右トリガを引き続けるとオーバーチャージとなり、離すと発射される。ただし、使用後一定時間は機能停止となるほか、オーバーチャージを連続使用するとコアが消耗する。コアパワーの入れ替え方法は不明。つまりこれも使い捨て
ニードラー

自動発射できるマシンガンで弾を補給する。ターゲットを貫通するが、エリートのコンバットアーマーは貫通できない。謎の多い武器
ガンプラント

軽量の対車両銃のようだが、コヴナントは対人兵器として使用している。使用するときはガンプラントと装甲制御室の真後ろに座る
プラズマグレネード

コヴナントの手榴弾。地球人のグレネードよりかなり高い。さらにターゲットにくっついてしまい、一度くっつくとはずすことは不可能



■ 魅力的なビークルが登場

 最近のFPSでよく登場するのがビークル=乗り物だ。「HALO」でも多くの乗り物が登場する。特筆すべきことは、乗った車両が物理的に入れるところはどこまでも操縦して乗っていけることだ。さらに問題なのは敵味方関係なくひき殺せてしまう点。エイリアンをやっつけるのはいいが、仲間の海兵隊員との交通事故だけは気を付けたい。

 「HALO」をプレイしたことのある人なら誰もが思うことと思うが、レベル1は別として、とにかくフィールドが広大だ。乗り物に乗ってある程度はガンガンと進んでいくことも重要であると思われる。戦場には横転している車両もあるが、一部車両に関しては“X”ボタンを押せば車両を起こすことも可能となっている。

【地球人の乗り物】
M12 LRV ワートホグ

地球軍の標準的な車両。高速で機動力に優れている。もちろん車なので、高速で運転中にハンドルを切れば横転する可能性も高い。3連機関砲が車両後部に設置されており、左側から乗車する。乗員が乗り込めばガンガン撃ちまくって歩兵を倒してくれる
M808B スコーピオン MBT

対車両攻撃用の戦車。戦車なだけに少々の銃器で攻撃されてもびくともしない。逆に大きなため狭い場所では不利。近くに海兵隊隊員がいれば4人までキャタピラの上で攻撃に参加してくれる

【コヴナントの乗り物】
ゴースト

コヴナントの偵察、走行車両。プラズマ・キャノンを2門装備。このプラズマ・キャノンは超高温のプラズマ電光を発することが可能な指向性エネルギー砲。機動力はあるが、カバーがないため守りは弱い
バンシー

燃料ロッド・キャノン砲と軽プラズマ・キャノン砲を搭載した対地攻撃戦闘機。ホバリング可能。小銃などで運転手を攻撃することは可能だが、本体を撃破するためには大型兵器が必要



■ マルチプレイモードで底なし沼にズブズブとはまるようにのめり込む

 そしてFPSで重要なのがやはりマルチプレイモード。「HALO」はコンシューマゲーム用に制作されていることもありストーリーの作り込みが細かいが、クリアしてしまうとそこで終了してしまう。

 ここから重要になるのがマルチプレイモードだ。先日行なわれた発表会で「HALO widow」なる言葉が紹介されている。これは彼女や奥さんをほったらかしにしても「HALO」を遊ぶ人達がいるため、「HALO」によって未亡人 (widow) になってしまったという意味。クリアしても遊び続けるというのは、このマルチプレイモードがしっかりしているからだろう。同作品の日本での制作を担当した田寺詩乃さんも「キャンペーンモードとマルチプレイモードは全く別のゲームと思った方がいい」とコメントしている。

 マルチプレイモードは設定で各種ルールを細かく設定できるので、何度でも友人達と変わった趣向で楽しむことができる。もちろん選択するフィールドにもよるが、かなり広いフィールドも用意されている。セッティングは大変だが、16人までマルチプレイモードに参加できるので、多くの人数でプレイしないと“遭遇するまでが一苦労”なんてことになりかねない。



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HALOは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

□Xboxのホームページ
http://xbox.jp/
□「HALO」のページ
http://xbox.jp/software/halo/
□関連情報
【4月15日】マイクロソフト、Xbox「HALO」プレス向け体験会を開催
話題の16人対戦を体験
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020415/ms.htm

(2002年4月23日)

[Reported by 船津稔]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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