「東京ゲームショウ2002」9月20日から開催 |
社団法人コンピュータエンターテインメントソフトウェア協会 (CESA) は、今年から年1回となった「東京ゲームショウ2002」に関する開催概要を業界関係者に対して公開した。開催日は9月20日から22日で、会場は幕張メッセを使って行なわれる。20日は終日ビジネスデイに設定されており、講演会なども企画される予定だという。入場料はこれまでどおり前売り1,000円、当日1,200円で小学生以下は無料。
これまで東京ゲームショウはCESAの主催となっていたが、今回からは新たに日経BP社が共催に加わっている。日経BP社は展示会の企画から宣伝等まで一貫して行なうという。ただし、大枠ではこれまで行なわれてきた東京ゲームショウの実績を踏襲したスタイルも残される。
CESAの会長である上月景正氏は主催者として挨拶を行ない「これまで色々な問題があったが流通や関係者の支援、努力でCESAも6年目を迎えた。そういった意味で今年は第2ステージに入った。東京ゲームショウは今はE3に負けているが、世界の目を東京に向けるようがんばりたい」とE3を引き合いに出して意気込みを語った。また、「今年からは中古問題、レーティングの問題、年1回となった東京ゲームショウ、ゲーム大賞と協会の重要なテーマに立ち向かわなければならない」と続け「ゲーム産業を世界へアピールしていきたい」とコメントした。
続いて壇上に上がった日経BP社の代表取締役社長、河村有弘氏は、東京ゲームショウについて3つのポイントを挙げた。ひとつはブロードバンド環境が整いつつあることでエンタテイメントビジネスが転換期にあるということ。同社によれば「2002年はオンラインゲーム元年」ということで、東京ゲームショウでも幕張メッセの光ネットワーク設備を活用しネットワークゲームを積極的に紹介したいようだ。このほかにも同社の持つ媒体を使った宣伝とのシナジー効果を説明。新しいゲーム媒体を立ち上げる構想を検討中であることも明かした。さらに同時期に開催されるIT関連の総合展示会「WPC EXPO」とも連携を図っていきたいという。
前述のように上月氏は「E3に負けない」と表現しているが、E3は基本的に業界関係者に向けてのトレードショウであり、東京ゲームショウはエンドユーザーに向けての展示会である。今回の説明会だけでは、誰を対象としてのショウなのかが明確に示されなかったが、日経BP社が共催として企画の立案から行なうことを考えれば、初日のビジネスデーに業界関係者を対象とした数多くの新作タイトルの発表や、新ビジネスモデルの公開などが相次ぐ可能性もある。
このほかにも出展料金等も公開されたが、試遊台1台から出展できるターンキーブース等も用意されている。より幅広い業界から出展社を募るということなので、これまでとは違った「東京ゲームショウ」が実現しそうだ。今後夏に向けて出展社などが明らかになっていく。開催体制が大きく変わったゲームショウの変化を見守りたい。
主催のCESAを代表して挨拶を行なったコナミ株式会社の代表取締役社長でありCESA会長の上月景正氏。「E3に負けているが、世界の目を東京に向けさせたい」とコメント | 日経BP社の代表取締役社長、河村有弘氏。「共催となって非常に喜んでいるし、張り切っている」と語った |
(2002年4月16日)
[Reported by 船津稔]
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