トミーグループ6~8月期の新作おもちゃを発表
TVにつないで楽しめる「射的王(シャテキング)」など新登場

4月11日 開催

 株式会社トミーは、流通など市場関係者を中心とした業界関係者に、6月~8月に発売されるいわゆる夏期商戦商品を公開した。受注を目的とした発表であるため、これまでにも公開されてきたものがほとんどだが、テレビにつなぐことで射的などのゲームがすぐに楽しめる「射的王 (シャテキング)」や、小学校高学年から中学生が対象のE-mail端末「LETTA」などが展示されていた。


■ テレビに向かって“射的”を満喫できる「射的王 (シャテキング)」

 一昨年前頃から登場したTVに接続して遊ぶタイプのゲームが人気を博している。エポック社がこの市場を切り開いたと言っても過言ではないが、現在では各社がそれぞれ特徴のある商品をリリースし、それぞれが倍々の勢いで伸びている状態だという。トミーは現在エアホッケーのゲームを発売しているが、それに続くのが今回出展されていた「射的王 (シャテキング)」だ。

 基本的には銃型のコントローラ「スポコン」を使って射的を楽しむというものだが、コントローラがまず特徴的だ。夜店などで売っている、持っている部分を手前に引っ張って押し出すと、ポンっとコルク栓の球が飛んでくるような昔懐かしい形をしている。まだすべての開発が終了していないので、変更があるかもしれないが、ただ単に位置の判定を行なうだけではなく、手前に引っ張ると力を溜めたり、押し出す力を判定するといった機能まで持ち合わせているという。これらの機能はゲームソフトによって変わってくる予定だ。

 収録されるゲームはわかりやすいもので、画面に飛んでいる風船を撃ち落としていく「バルーンパニック」や、スイカやメロンなど現われるターゲットを撃ち抜いていく「クラッシュターゲット」、そして「クラシカルダーツ」など6種類のゲームが収録される予定だという。とにかくわかりやすく熱中しやすいゲームになるようだ。

 発売は7月25日に5,800円で発売する予定だ。

わかりやすく簡単だけど熱くなるゲーム「バルーンパニック」、「クラシカルダーツ」などが6種類ほど収録される予定 インターフェイスもわかりやすいスタイル。射的の押す部分の強弱も判定される予定だという テレビに直接つないで楽しめるゲームはとにかく人気がある。倍々で伸びているとか


(C)2002 TOMY
(C)2002 SSD COMPANY LIMITED


■ 過去の剣豪を呼び覚まし戦う「ルーレットバトラー」

 小学校をターゲットにした新しい液晶携帯ゲーム機「ルーレットバトラー」が展示されていた。宮本武蔵、佐々木小次郎といった伝説の剣豪の力を借りて、現代に蘇った魔王と戦うといった内容になっている。

 ゲームのシステムは基本的にルーレットの目押しで攻撃するというもの。ルーレットのように液晶画面に表示される数字を目押しで確定しボタンを押すとルーレットが停止。出てきた数字に対応した攻撃が用意されており、敵方にダメージが与えられる仕組みとなっている。さらに、キャラクタを成長させていくと、“攻撃”をルーレットの数字に対応させることができるといったカスタマイズも可能となっている。

 また、ゲーム機の裏側には端子が用意されており、その端子を他のプレーヤーのゲーム機と接続すれば対戦プレイが楽しめる。ちなみに「ルーレットバトラー」は3色用意されており、赤が「ムサシバージョン」、黒が「コジローバージョン」、緑が「コタロウバージョン」となっている。ルーレットの数字と攻撃方法のデータベースが違っているなどの違いがあるという。

色によってルーレットの内容が変わる。赤が「ムサシバージョン」、黒が「コジローバージョン」、緑が「コタロウバージョン」となっている 剣の裏には端子があり、そこを他のプレーヤーのルーレットバトラーをくっつけ対戦を楽しむことができる



■ 7月にはGC版MUTSU育成ソフト「MUTSUとのほほん」
  8月には「ZOIDS VS.」が発売となるゲームソフト

 テレビゲーム関連では2作品が出展されていた。いずれもプラットフォームはゲームキューブで、ひとつはすでに弊誌でもご紹介した「ZOIDS VS. (ゾイドバーサス)」、もうひとつは育成ゲーム「MUTSUとのほほん」。

 「ZOIDS VS.」はゾイドを操縦し、実際に戦うことができるところが魅力。また、アニメやコミックといった幅広く展開しているゾイドだが、人気のゾイドが数多く収録されている。さらにアニメで登場したキャラクタは同じ声優さん達が演じており臨場感溢れるものとなっている。ゾイドバトルは2対2で戦うことになる。他のプレーヤーと戦う場合、1体を操縦しもう1体はAIとなる。発売は8月9日で価格は6,800円を予定している。

 もうひとつの「MUTSUとのほほん」は同社のキャラクタMUTSUを育てていく育成ゲーム。トゥーンレンダリングっぽいグラフィックで、不思議な世界観を表現している。プレーヤーがMUTSUを育てていき仲良くなると、色々なステージに連れて行って貰うことができる。ステージは12以上用意されているが、クリアしていくと言うよりはその世界をMUTSUといっしょに楽しむという感じだ。MUTSUは言葉も憶えるので、コミュニケーションを楽しむことができる。

 「MUTSUとのほほん」にはMUTSUだけでなく7月に発売される新キャラクタ「ひだまりの民」や「はなうたの民」も登場する。発売は7月19日で価格は6,800円を予定。

□トミー、ゲームソフトのページ
http://www.tomy.co.jp/gamesoft/


■ 簡単にE-mailデビューを実現、小中学校向けメール端末「LETTA」

電話線をつなげば簡単にE-mailが楽しめる (日本テレコムと契約が必要)
 携帯電話などの通信端末が低年齢層にまで広がっている。そういった動きに敏感なのがおもちゃ業界だろう。こういった少し背伸びしたい“パソコン”や“携帯電話”風の玩具は人気が高い。

 今回展示されていた「LETTA (レッタ)」は“携帯端末風”ではなく、そのものズバリのメール端末だ。E-mailの送受信が可能となっている。購入すると同梱されているハガキに記入して投函。約5日後から使用可能となる。「LETTA」にはモジュラージャックが用意されているので、家のモジュラージャックに差し込めば自動で設定をダウンロードし使用が可能となる。

 基本料金は、月ごとで1時間分の通信料 (メール約120通分) が含まれて400円。1カ月の間にこれを超過することがあれば、1分10円の割合で加算される。逆に基本料金に達しなかった場合翌月繰り越しとなる。トミーによれば1通約4円の計算になると言う。

 もちろんメールの送受信だけでなく、簡単なタイピングゲーム風のゲームやエアホッケーゲームなどのミニゲームが3種類収録されている。また、女児玩具なので、占いが収録されている。7月25日に9,980円で発売される予定。

□ニュースリリース
http://www.tomy.co.jp/letta/


【NEWおやすみホームシアター】
白い天井や壁にフワッとした色調のディスニーキャラクタが映し出される。FDのようなディスクを差し替えることで絵柄は交換することができる


【爆走ロボ】
今年のはやりものとなるであろうロボットもの。パーツを付け替えることでカスタマイズでき、強化していくことができる。


【ビットチャージー】
ビットチャージーは、この夏新車ラッシュとなる。「日産スカイラインGT-Rセット」や「トヨタスープラ」、「ホンダNSX-R」、「三菱ランサーエボリューションVII」のボディセットなどが予定されている。また、小型モーター「マイクロビー1.6」やタイヤなどのパーツも発売される。今後ビットチャージーは、改造できることをひとつの大きなウリにしていくようだ


□トミーのホームページ
http://www.tomy.co.jp/

(2002年4月11日)

[Reported by 船津稔]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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