ACCESS、PlayOnlineのデモを披露 |
会場:新横浜プリンスホテル
株式会社ACCESSは横浜で開催中の「NE Embedded Forum 2002」において、PlayOnlineのデモを行なった。これは、PlayOnlineの「プレイオンラインビューアー」が、同社とスクウェアとの共同で開発されているため。
「プレイオンラインビューアー」のユーザーから見えるインターフェイス部分に関してはスクウェアによって開発されているが、その裏の部分となるメールライブラリやチャット部分に関してはACCESSによって開発されているという。これは「プレイオンラインビューアー」だけに限らず「ファイナルファンタジーXI」のメールライブラリ、チャットに関しても同社の技術をベースとして開発されているという。
これまでにもACCESSは、いろいろな形でコンシューマゲーム機用のネットワーク関連製品をリリースしたり、技術が採用されている。たとえば、プレイステーション 2のブラウザソフトとしてNECインターチャネルから発売されている「NetFrontΔ」は同社が開発した製品。また、浜崎あゆみのプレイステーション 2用ソフト「A VISUAL MIX」に収録されているブラウザソフト部分も「NetFront」となっている。
さらにマルチマッチングを使用してネットワーク対戦を実現している「機動戦士ガンダム 連邦vsジオンDX」や「CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001」といったソフトは同社のAVE-TCPという技術が使用されている。
同社は「つなげる技術 (ネットワーク技術)」を武器に今後ともゲームソフトメーカーとの結びつきを強化していきたい意向だという。ゲーム業界のベクトルが大きくネットワークゲームに向きつつある現在、大きな市場となる読みがある。各種インフラが実現してもユーザーがついてくるコンテンツがあるかどうかが重要だが、そういった意味ではゲームはコンテンツ優先となるため、ブレイクしやすい市場としてとらえられているようだ。
ちなみに、現在プレイステーション 2用ソフトは「NetFront2.6」がベースとなっているが、今後、次世代通信技術に対応した「NetFront3.0」へのバージョンアップも考えられるという。
「NE Embedded Forum 2002」は基本的に組み込み技術を専門に扱う展示会であるため、ゲーム関連の技術展示はほとんどないが、マイクロソフトのブースではXboxのデモ機が展示されていた。これはWindowsの技術が組み込まれていると言うことの認知度向上のためなのだという。
アクセスのブースでデモが行なわれていた、PlayOnlineのデモ。マルチマッチングのゲームソフトにも同社のAVE-TCP技術が搭載されている | そのお隣のマイクロソフトのブースではWindows技術の組み込みの一例として「Xbox」が出展されていた |
(2002年4月10日)
[Reported by 船津稔]
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