カプコン、Xbox「UFC2 TAPOUT」編集部対抗トーナメントを開催 |
ゲーム中にも登場する宇野薫選手がゲスト。試合の模様を熱心に眺めていた姿が印象的 |
「UFC2」は、ドリームキャストとプレイステーションで発売された「アルティメット ファイティング チャンピオンシップ(UFC)」シリーズの最新作で、総合格闘技ブームの火付け役となった同名の大会をゲームで再現したもの。登場キャラクタは、「マーク・ケアー」、「マーク・コールマン」、「バス・ルッテン」、「ゲーリー・グッドリッジ」、「ティト・オーティス」や、日本人選手では「宇野薫」、「高坂剛」など、有名選手27人+αが実名で登場。エディットモードで架空の選手を作ることも可能で、顔、ボディ、コスチュームなど各部のパーツは前作以上に豊富なバリエーションを持つ。
選手の操作は、4つのボタンと方向キーで行なう。4つのボタンは左右の手足それぞれに対応しており、特定の操作を行なうことでコンビネーション、投げ技、組み技などを繰り出すことができる。本作最大の特徴は、各攻撃に対して必ず何らかの返し技が存在している点にある。これにより、戦いは常に流動的かつ緊張感あふれたものになり、プレーヤーは一瞬たりとも油断することができない。
会場は御茶ノ水にある和術慧舟會本部。B1Fにあるため、会場内は文字どおり熱気に溢れる……っていうか汗ダクダク。でも、選手は普段この環境で練習しているんだなぁ、などと考えると感慨深いものがある |
大会のゲストは宇野薫選手、本作のプロデューサーである三並氏、制作を担当したCRAVEのプログラマー氏の3人。トーナメントはくじ引きにより無作為で対戦相手を決める形式で、総勢21名による激戦が繰り広げられた。なお、使用キャラクタはエディットモードで作成したものに限られている。
トーナメントは、1回戦のみ2台のモニターとXboxを使用して2試合を同時進行で処理。2回戦以降は、UFCの試合会場である「オクタゴン」を模した金網の中に参加者が入る形で試合が行なわれた。
1回戦の状況を一言で表現すると“混沌”といった印象。というのも、参加者は“前作の編集者対抗ゲーム大会優勝者”から“先週末に初めて触りました”という人まで、そのレベルはてんでバラバラだったからだ。とはいえ、ゲームは上級者でも一瞬の油断が死……ではなくタップを招く内容だけに、秒殺が決まるたびに歓声があがるなど、試合が進むにつれて会場のボルテージも上昇。
エディットキャラクタのクラスは「kickboxing」が一番人気。パンチ3発からのハイキックコンボが強烈で、間合いによって4発目のキックが誘発した“よろけ”から再びコンボによる4連撃が繋がるため、ジャブ1発から一気に畳み込む攻撃パターンがトーナメントの各所で猛威を振るっていた。激戦を制したのは、前作「UFC」の編集者対抗ゲーム大会優勝者でもあるサイトウ氏。使用キャラクタは「DAN HENDERSO」と命名されたキックボクサー。コンボだけに頼らずマウントからの攻防もキッチリこなすなど、随所で上手さが光っていた。
激戦を勝ち抜いてベスト4に進出した4名の編集者(上写真左)。その頂点に立ったのは前作大会でも優勝したサイトウ氏(上写真右) |
閉会にあたり、プロデューサーの三並氏は「最近、ちょっと元気がないXboxですが、我々がソフトウェアで盛り上げていきたい」と力強くコメント。「UFC2」のような高いポテンシャルを持つソフトがコンスタントにリリースされる状況を確立できれば、Xboxも元気がないと公の場で言われることもなくなるのではないだろうか。
宇野薫選手とプロデューサー三並氏のエキシビジョンマッチ。たぶん宇野薫選手はほとんどゲームに触ってないだろうから、まぁプロデューサーに分が……と思いきや、これがなかなかの動き。最後はマウントの攻防から膝十字で完璧なフィニッシュを決めてしまった。 |
宇野薫選手がゲストということで、折角だから誰か技をかけて欲しい人は居ませんか~? という呼びかけに、吉本の若手芸人さんがチャレンジする一幕も。スリーパーであえなく撃沈されるも、その健闘(?)を称えられる。直後、本人は「リアクション取れなかった(以下くりかえし)」と反省することしきり。芸の道は遠く険しい…… |
□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□製品情報
http://tomcat.capcom.co.jp/capcom/search/gameindex.php?NUTITLEID=20020225204243
□関連情報
【2001年11月28日】カプコン、前作の倍以上の選手が出場! Xbox「UFC2 TAP OUT」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20011128/ufc2.htm
(2002年4月8日)
[Reported by 北村孝和]
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