バンダイ、顔と声を認識する自律型ロボット「BN-7(仮称)」を試作
「BN-7(仮称)」は、ペットや玩具だけでなく、人間のパートナーとして“家族の一員のように”共同生活が行なえることを目指して試作されたロボット。最大の特徴は画像認識能力にあり、CMOSカラー30万画素、秒間30フレームのカメラと視覚センサーにより、最大7人までの顔を登録して識別することができる。これにより、家族全員の性格や生活パターンにあわせたコミュニケーションが行なえるという。特定の文字、記号、色の識別も可能。
音声認識および会話能力は、同社が開発した人工知能「SSE(サブ・サンプション・エンジン)」により、さまざまなアプリケーションソフトの実行や設定が可能。試作機では、人間が話し掛けた言葉を、設定された100語のうちからキーワードとなる語彙を検知して1,000種類の単語を組み合わせた計65,000通りの返事ができる会話能力を持っている。 本体サイズは、全長約68cm、重量約20kg。脚部に組み込まれた車輪をモーターで駆動させて移動する。前述のカメラのほか、視覚および聴覚センサー、タッチセンサー(手足)、超音波センサー(胸、背中、顔)、Pentium III 1GHz、20GBのハードディスクドライブ、メモリ128MBを搭載。OSはWindows 2000を使用。制御は内蔵されたセンサーとコンピュータで行なわれる。基本的には自律型のロボットだが、ラジオコントロールによる操作も可能となっている。連続動作時間は約3時間。
同社は「BN-7(仮称)」をパシフィコ横浜で3月28日から31日まで開催される「ROBODEX2002」に出展し、その目的や機能を女優とのライブステージで再現。また、来場者が実際に「BN-7」に触れる時間を設ける予定だとしている。
□バンダイのホームページ (2002年3月19日) [Reported by 北村孝和] |
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