アムラックスリニューアルイベントで |
「グランツーリスモ・コーナー」では、4台の「アムラックスバージョン」がプレイ可能 |
「アムラックスバージョン」は、「グランツーリスモ コンセプト 2001 TOKYO(GTC)」のシステムを使用した「GT3」と「GTC」に登場するトヨタ車が全台収録されたスペシャルバージョンで、このコーナーでしか遊ぶことはできない。IEEE1394による通信プレイが可能で、取材日は「ROUTE246」コースにおいて、「RSC」でのプレイが可能となっていた。
さて、3月9日には、リニューアルを記念して「AMLUX RE-BORN FESTA Vol.1」が開催された。そこで、GTシリーズ開発プロデューサーで株式会社ポリフォニー・デジタルプレジデントの山内一典氏と、ゲームアナリスト・平林久和氏のトークショーが行なわれた。
山内氏は、トヨタと「GT」のなれそめに触れ、「初代『GT』の開発はプレイステーションが発売される前から始まっていた。当時ソニーがゲームを作るなんてことは当然知られていなかったので、“実在の車を作る”というゲームの趣旨を各クルマメーカーの方々に理解してもらうのが大変だった。そんな中、一番最初に理解を示してくれたのがトヨタ。最初に契約してもらったおかげで、他のメーカーさんとの交渉も進んで、150台の実車を収録できた」とエピソードを公開。
続いて、「GTコンセプト」で収録し、「アムラックスバージョン」にも登場するトヨタのコンセプトカー「RSC」の収録の際のエピソードも披露。「トヨタの開発の方々から、『レーシングカーを作ってくれ』と頼まれて、カストロールカラーのバージョンを作った。敵車も歴代トヨタのラリーカーを収録している」と、実車の開発部隊との良好な関係をアピールした。また、「GT」の走行特性に関して触れ、「このゲームはサーキットドライビングの練習になる。『GT』で練習したら、ぜひサーキットを走ってほしい」と、実車へのリスペクトを何度もアピールしていた。
また、自身のカーライフに関して平林氏から水を向けられると、「免許は24歳とやや遅く取得したが、あのときの感動は『GT』を作っていく上での原動力になっているし、クルマは小さいころから好きだったので、クルマという存在を頭で考える時期は長かったこともゲーム作りに役立っているかもしれない。20代の頃に大きな事故を起こしてクルマを失ったときの悲しさも『ゲームで自分のクルマを取り返そう』という意味でのモチベーションになった」と「GT」との意外なつながりを披露。
そして、次回作である「GT4」については、「(開発には)あと2年ぐらいかかる。ネットワークによる対戦はもちろん、クルマの情報メディアとして、ダウンロードによるバーチャル試乗会などができるようにしたい。車のスタイリングも、カラー、エクステリアなどの変更はもちろん、コースも地中海のワインディングロードを走ったりできるようになればいいなと考えている。それから、古いクルマも入れていきたい。どんな音を出して、どんなハンドリングだったのか? など、クルマの楽しさ、魅力を伝えたい」と、ネットワークを活用する面も見せつつ、クルマそのものに対しての新たな「GT」の役割が伺えた。
最後に、「『GT』のユーザー層を分析してみると、日本では30歳がピークで、若年層が少なくなっている」と危機感を表した。これはクルマに対しての興味にも共通するものがあるという認識なのだろう。「車の楽しさ、カッコ良さを若い世代に伝えたい」というメッセージで締めくくった。
「アムラックスバージョン」をプレイしながら「GT」の魅力について語る山内氏 | 懐かしいトヨタのCM映像も上映された | |
「GT4」のネットワーク対応が改めて明らかに | プレイ待ちの行列ができていた「グランツーリスモ・コーナー」 |
□SCEIのホームページ
http://www.scei.co.jp/
□トヨタアムラックスのホームページ
http://www.amlux.jp/
□イベント情報
http://www.amlux.jp/Tokyo/topics/re_bo2.html
□「グランツーリスモ コンセプト 2001 TOKYO」のページ
http://www.scei.co.jp/sd2/gtc/
□関連情報
【3月7日】SCEI、「グランツーリスモ」特別バージョンを
「アムラックス東京」に常設
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020307/scei.htm
(2002年3月11日)
[Reported by 佐伯憲司]
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