スクウェア、ゲーム企画開発会社を設立し GBAへのソフト供給を検討
3月9日 発表
株式会社スクウェアは、「同社が任天堂にゲーム供給を再開する」といった一部報道があったことに対してコメントを発表した。これによると同社の河津秋敏氏が「ゲームデザイナーズ・スタジオ (仮称)」を設立し、この会社を通しゲームボーイアドバンス向けにゲーム供給を行なうことを検討しているという。
「ゲームデザイナーズ・スタジオ (仮称)」は資本金1,000万円で設立。出資比率は河津氏が51%で、スクウェアが49%となっており、河津氏が代表を務める。河津秋敏氏はこれまでゲームボーイで「魔界塔士Sa・Ga」、「Sa・Ga2 秘宝伝説」などを制作してきたことでも知られ、最近ではワンダースワンカラー用RPG「WILD CARD」のゲームデザインを手がけている。
ゲームデザイナーズ・スタジオ (仮) は、任天堂の山内溥代表取締役社長が設立したゲームソフト開発ベンチャー企業を支援する投資ファンド「ファンドキュー」から資金供給を受けることについても調整中だとしている。
スクウェアはスーパーファミコンからプレイステーションにゲーム供給を変えたことから、任天堂とは一定の距離感があった。2001年には株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントがスクウェアの第三者割当増資を全額引受け第2株主になったことで、任天堂へのゲーム供給は難しいと見られていた。
一方で、プレイステーションをメインプラットフォームとし、来期以降のリリースとして「ファイナルファンタジーXI」、「ファイナルファンタジーXII」などの制作を続けていることを表明している。
□スクウェアのホームページ
http://www.playonline.com/
□会社情報ページ
http://ir.square.co.jp/
□プレスリリース (PDF形式)
http://ir.square.co.jp/cgi-bin/view-pdf.pl?mode=detail&no=0&undisplay=&number=&filename=p20020309155532-0-0.log&Start=0
(2002年3月10日)
[Reported by 船津稔]
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