価格：6,800円

スリップストリームゲージ(コクピット横)で視覚的に効果がわかるようになっている「F1 2002」

　株式会社エレクトロニック･アーツ･スクウェア(EAS)は、5月23日に発売を予定しているレースゲーム「F1 2002」に関して都内で記者会見を開いた。同ソフトのイメージキャラクタとして、3月3日にオーストラリアGPを終えたばかりのジョーダン・ホンダからF1エントリーしている日本人ドライバー・佐藤琢磨選手の起用が発表された。

EAS山本民夫取締役社長

　佐藤選手とEASとの関わりに関して、壇上に上がったEAS山本社長は「EASとしては、フランチャイズを拡大したいということで、マイケル・ジョーダンほか、著名な人物や映画などと専属契約を結んでゲームを発売してきている。EASの2つの柱、サッカーゲーム「FIFA　2002」、「ハリー･ポッター」で年間50万本の売上を見込めるようになった。今後は3本目の柱を作りたいということで、佐藤選手がF1に参戦するということもあり、EASのゲームのシンボルとして、佐藤選手、F1を全社を挙げて徹底的にサポートしていく」と語った。

EAS高橋雅美CS事業部長

　続いて登場した高橋CS事業部長は、まず「EA SPORTS」のスローガンとして「絶対スポーツ主義」を掲げた。「いろんなジャンルのスポーツがあるが、タイガー・ウッズ、マイケル・ジョーダン選手たちと契約を結び、ジョーダン選手との1on1などが楽しめたり選手を身近に感じてもらえる、選手が感じる興奮を感じられるようなゲーム作りを行なってきた。F1は「2002」で第4作目にあたり、“モナコウィーク”に発売する」と続けた。

　そして「F1 2002」のプロモーション映像とともに、本作の解説が行なわれた。「2002年のデータである」こと、「グラフィックもサウンドもパワーアップしている」こと、「スリップストリームを表現し、1Fパイロットと同じような体験をしてもらう」ということをターゲットに制作が進んでいるという。「佐藤選手に実際のレースと同じくマシンのセッティングに協力してもらい、ゲームの中でも佐藤選手のファステストラップと競えるようセッティングなどを調整中」という。ちなみに「F1 2002」ヨーロッパ版はミハエル・シューマッハ、アメリカ版はモントーヤ選手がイメージキャラクタになることも明らかになった。

佐藤琢磨選手

　そして、拍手とともに佐藤選手が登場。まず「自分自身レースゲームの世界に親しんでいたので、こうしてF1ゲームの開発に協力できることをうれしく思います。先週のメルボルンでは、予選からハプニングがあったけれども、決勝では一時期ポイント圏内を走れた。マシントラブルでリタイアを余儀なくされてしまったが、今日同じメルボルンを走れるということで楽しみにしている。」とあいさつ。

　「本物のメルボルンでは本物の走りができなかったが、ここで見せますよ」と余裕でコクピットに乗り込んだ佐藤選手は、実際のレースでのエピソードを交えながら実際に「F1 2002」をドライビングしてくれた。一度プラクティスを走っていたというが、「実際のマシンはノーズが高いので、ゲーム画面の方が視界が良くて走りやすいですね」と言いながらの非常にスムーズなプレイが印象に残った。

　走り終えた佐藤選手は、「とにかくグラフィックがきれい。ゲーム中にあるオーロラビジョンにも自分の走りがそのまま写っていて、F1の世界そのままといえますね。走りに関してはどんどん煮詰めていけば本物に近づいていけると思いますし、F1のスピード感を再現できていると思います」と「F1 2002」の感想を語った。

(C) 2002 Electronic Arts Inc. All rights reserved.

□エレクトロニック･アーツ･スクウェアのホームページ
(この製品に関する情報は3月5日現在、掲載されていない)
http://www.japan.ea.com/
□関連情報
【2001年9月21日】EAスクウェア、PS2用ソフト
「STAR WARS STARFIGHTER」、「F1 2001」を発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010921/eas.htm
【2001年2月20日】EAS、FIA公認レースゲーム
PS2「F1チャンピオンシップシーズン2000」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010220/eas.htm

(2002年3月5日)

[Reported by 佐伯憲司]