「Microsoft International Game Festival」

米英戦略爆撃部隊 vs 独防空部隊の死闘を描いた大作CFS
「Microsoft Combat Flight Simulator 3」

2月27日開催

会場:Las Vegas Seven nightclub

 一昨年前のGame Stockで公開された「Combat Flight Simulator 2」。そして昨年は「Flight Simulator 2002」が公開され、今年のInternational Game Festival(以下、IGF)では、誰が言うともなしに「今回はCFSの3が出るだろう」という雰囲気が醸成されていた。事実、CFS 3は、我々の予想を遙かに上回るボリュームとクオリティを兼ね備えて出展された。英語版の発売時期は「晩秋」ということで、日本語版の発売もほぼ確定。今回はその概要をじっくりご紹介しよう。


■ 爆撃機を軸に第二次世界大戦を描いた意欲作

「FS2002」とはまた違う圧倒的な存在感を誇る爆撃機。画面は独軍が多用した双発爆撃機Ju 88A-4
 「Combat Flight Simulator 3」は、第二次世界大戦における西部戦線全域(北はノルウェー、西は英、仏、東はポーランド、南はイタリアをカバー)を舞台にしたコンバットフライトシミュレータ。時代設定は連合軍の巻き返しが始まる'43年からドイツ降伏の'45年までとなっている。CFS3でもっともユニークな要素はゲームスタイルを従来の戦闘機主体から爆撃機主体に変えたことだ。これを実現するため、グラフィックエンジンまで地表メインのものに作り替えており、パッと見た感じではまるで違う作品という印象を受ける。

 物理エンジンは「Flight Simulator 2002」をベースとし、グラフィックエンジンは地表の描き込みにこだわり、低空飛行での対地攻撃の際に充分リアリティを実感できるクオリティに仕上がっている。具体的には当時の西部戦線どおりに道路や鉄道が空から視認できる形で延々と引かれ、その周囲一体には自動生成された針葉樹が1本1本3Dモデルで描かれている。遙か彼方には、現実世界同様に山脈や川、海岸線が描かれている。この精度は「CFS 2」の倍以上ということだ。

 一方、機体のモデリング精度は「CFS 2」と同等となっている。これは「CFS 2」と「FS2002」の機体データを「CFS 3」にコンバート可能にするための措置だが、機体のテクスチャには環境マッピングとスペキュラーマッピングが施され、これまた凄まじいクオリティに仕上がっている。たとえば、機体全体に太陽光のリフレクション効果が取り入れられ、米陸軍航空隊のあのメタリックな感じがまばゆいばかりに完全再現されている。また、主翼の裏面には地上の森林が写り込んでおり、空を仰いだ視点からでもジェット戦闘機の高速感が味わえる、といった具合だ。

 ゲームで搭乗できる機体は英米独合わせて18機種。「CFS 3」のプログラムマネージャーTucker Hatfield氏によれば、今回出展した「CFS 3」は「IGFのために数日前完成させたバージョン」ということで、安定稼働すら怪しい代物で機体も数機種しか盛り込まれていなかった。デモンストレーションで見せてもらえたのは独軍の爆撃機Ju 88A-4と、世界で初めて正式採用されたジェット戦闘機Me 262A、そしてP-51ムスタングまでの繋ぎとして活躍した大型単発レシプロ機P-47サンダーボルトの3機種。このほか、デモの合間に挟まれたプリレンダームービーでは米軍の各種戦闘機や未完成に終わった全翼型ジェット戦闘機Go229などが確認できた。

 キャンペーンミッションは従来のようにあらかじめ用意しておくタイプではなく、自動生成される形で、常に複数のプランが用意されるということだ。マップは西部戦線全域がマス状に区切られた形で示され、英本土および独領内のあちこちに赤と青のマーカーでヘッドクォーターが描かれている。ミッションの軸となるのは爆撃機と戦闘機の混合による戦略爆撃部隊と、それを撃退するインターセプト部隊。攻撃が連合軍の場合もあれば、独軍の場合もある。この際にプレーヤーは搭乗する機体を選ぶことができる。戦闘機に搭乗して護衛を務めてもいいし、爆撃機のパイロットとして、あるいはガンナー(機銃手)として参加することもできる。ガンナーを勤める際は爆撃機は自動操縦になる仕組み。このキャンペーンモードは基本的に片方が敵のヘッドクォーターをすべて爆撃で破壊すれば勝ちということになるようだが、このシステムについては実際に稼働しているわけではなく、あくまで構想的な段階に過ぎない。E3での内容の充実に期待だ。

 ちなみに「FS2002」の新機能として搭載されたバーチャルコクピット機能は「CFS 3」にも実装され、ハットスイッチで360度自由に視点を変えることができる。特に気に入ったのはガンナーの視点で、狭いガンポッド内で激しく機銃を動かして、追いすがる敵戦闘機を狙い続ける。ガンポッドの狭苦しさと、機銃の激しいアニメーションぶりが実にリアルな印象だった。


■ ロングスパンで楽しめる新機能たっぷりのマルチプレイモード

 「CFS 3」はマルチプレイにもかなりの力を注いでいる。最大参加人数は現在検討中ということだが、大体16対16の32人プレイを考えているという。モードは通常の空戦モードのほかに、爆撃機を主体としたオブジェクティブミッションはもちろんことキャンペーンそのものをマルチプレイで楽しむことも可能と言うから凄い。

 この場合、プレーヤーのうち1名がホスト役を勤め、セッションを開いてプレーヤーを集め、前回の戦況からの続きを愉しむことができる。戦況を打破するには爆撃機による破壊が必要不可欠のため、必然的に戦爆バランスの取れたチームになるが、爆撃機は1機に対し、パイロット1名、ガンナー1名といった具合に複数のプレーヤーを割り当てることも可能という。さらに、16対15といった具合に戦力が不釣り合いになった場合は、自動的にコンピュータ機が補充される。つまり極端な話、内実2対2でも32機による集団戦が楽しめるし、1人が休んでも戦闘は続けられるというわけだ。

 なお、マルチプレイを含むミッションゲームではエンジンやテール、ノーズなど外装を含む機体のパーツを変更して、オリジナルの機体で飛ぶことができるという。パーツは大体40種類程度を予定し、このほかカラーリングや機体番号といったカスタム要素も加わえられる。何よりありがたいのは、既存のMODやアドオンとは異なり、標準でインストールされるオフィシャル機能のため、カスタムで作り上げた機体が全プレーヤーで同じように視認できることだ。カスタムし甲斐のある実に楽しみな機能だ。

左から米P-47サンダーボルト、英テンペスト、独メッサーシュミットMe 262A。本作最大の醍醐味はズバリMe 262による決死のインターセプトミッションを味わうことにある。デモでは30ミリ機関砲の派手な射撃シーンも見られた。一刻も早く搭乗してみたいところだ

仮想コクピットビューとグッと視点が機体に寄るチェイスビュー。仮想コクピットでは、風防を開けられたり、射撃中の機銃の装弾の様子を間近で眺めることができる。もちろん、スロットルやフラップレバーなどの動きも鑑賞することができる。まさしく大興奮だ

(C) 2002 Microsoft Corporation. All rights reserved.

□Microsoftのホームページ
http://www.microsoft.com/games/
□「Microsoft International Game Festival」のホームページ
http://www.microsoft.com/games/gamesfestival/
□「Combat Flight Simulator 3」のホームページ
http://www.microsoft.com/games/PC/combatfs3.asp
□関連情報
【2月27日】Microsoft、次世代PCゲームを一堂に集めたイベント「International Game Festival」をラスベガスにて開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020227/igf.htm

(2002年2月28日)

[Reported by 中村聖司]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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