あの伝説の戦争が再び甦る バンダイ、PS2「機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオン独立戦争記」
2002年春 発売予定
価格:未定
株式会社バンダイは、プレイステーション 2用ソフト「機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオン独立戦争記(以下ジオン独立戦争記)」を2002年春に発売する。
「機動戦士ガンダム ギレンの野望」は、'98年にセガサターン用に発売されたシミュレーションゲーム。「機動戦士ガンダム」を題材としており、原作に忠実なシナリオや豊富な登場キャラクタ、自由度の高いゲーム性などから多くのファンを生み出した。
2000年には、いくつもの要素を追加したプレイステーション、ドリームキャスト用ソフト「機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜」を発売。ゲームクリア後に他の勢力としてプレイしたり、追加シナリオを楽しむことができるようになった。
そして今回発売されるプレイステーション 2「ジオン独立戦争記」は、これまでのシリーズを基本としながら、最新のハード向けにすべてにおいてパワーアップしている。
今作も前作までと同様に資金を貯め、モビルスーツを開発・生産し、支配地域を増やしていく陣取りゲーム。
プレーヤーはジオン公国軍大将「ギレン・ザビ」もしくは、地球連邦軍大将「レビル」となり、数多くの部下を指導しながら敵軍と戦っていく。
目的はすべての地域を支配し、敵軍を撃滅することで、そのためにプレーヤーは軍事的、政治的な戦略を行なう。ゲームスタート時から軍は組織されており人材も集まっているが、支配地域は少なく戦力も弱い。そこで、支配地域を拡大しながら資金を集め、新しく強力な兵器を開発、開発した兵器でさらなる地域を支配しながらゲームを進めていく。
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原作に忠実なキャラクタ同士のかけあいもゲームの楽しみのひとつ。キャラクタによっては原作にはなかった会話を見ることもできる |
前作から変わったのは、まずワールドマップ。前作は2Dで表示されていたが、「ジオン独立戦争記」では3Dで表示される。立体になったことで見やすくなっただけでなく、軍の進軍する方向や敵軍との位置、さらに、移動ルートなどの確認もしやすくなった。
また、「ジオン独立戦争記」では、軍団システムを採用している。これは、総司令官であるギレンまたはレビルの下に複数の司令官がおり、それぞれが軍団長となって軍団を指揮するというもの。プレーヤーが直接命令を下すこともできるが、軍団の能力などは軍団長の力量に左右される。
作戦システムも新しくなっており、前作では原作に忠実な作戦が自動的に立てられ、詳細を決めることはできなかった。しかし「ジオン独立戦争記」では、一箇所の攻撃作戦を立案する際にも複数の攻撃方法から選べるようになった。それにより、自分の部隊編成や敵軍との位置関係、全体的な戦略などに合った作戦を練ることができる。
戦闘では、委任システムがパワーアップしている。前作では委任は全軍団のみできたが、今回は軍団単位で委任することもできるようになった。戦闘を軍団長に委任することで、戦果は軍団長次第となるものの、よりスピーディーな展開を楽しむことができる。
ただ強い兵器を持つだけではなく、勝つためには軍団の管理や作戦、策略など、幅広い戦略が必要になっている。
政治面では、予算配分がより詳細になった。諜報部門や作戦部門、生産部門、開発部門など、各部門ごとに自由に予算を配分することができる。その配分により「情報調査」や「新兵器開発」、「軍事行動」など戦略コマンドを実行する時に必要となるコマンドコストが増減する。
より多くのコマンドを実行するためには、その部門に多くの予算を割り当てなければならない。
また、場合によっては部下が様々な戦略的提案を持ちかけてくることがある。そのなかには、シャアが「白いモビルスーツの調査」を提案するなど、原作に忠実なものも多い。これらの提案は通常のコマンドに比べて少ないコマンドコストで実行できるなどメリットが多いので、なるべく部下からの提案は実行したい。
前作まで2Dだった戦闘シーンは、「ジオン独立戦争記」ではフルポリゴンの3Dで描かれている。リアルに再現されたモビルスーツ同士が迫力ある戦闘を行なう様は、見ているだけで圧巻。もちろん、参加したモビルスーツの種類や地形によって描画は変化し、組み合わせによってはアニメファンに人気の高い名場面なども再現されるかもしれない。
(C)創通エージェンシー・サンライズ (C)BANDAI 2002
□バンダイのホームページ
http://www.bandai.co.jp/
□製品情報
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(2002年2月22日)
[Reported by 田名網陽平]
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