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ことばのパズル もじぴったん 連載:第1回 |
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- ジャンル:パズル
- 発売元:ナムコ
- 料金:1プレイ100円
【ゲームの内容】
文字の描かれたブロックを移動させて、マスに埋めて言葉を作っていくパズルゲーム、それが「もじぴったん」だ。クロスワードを解くような気分で、誰にでも気軽に楽しむことができる。しかし、ステージごとにいろいろな仕掛けが用意されており、ステージ数も100面以上と、その奥の深さも尋常ではない。一度はまりこむと頭の中を文字が飛びかい、ゲームを終えたあとでも頭の中が文字でいっぱいになってしまうはず。数多の名作パズルを世に送り出してきたナムコだが、この「もじぴったん」にも名作の香りが漂っている。勉強や仕事で文字を扱う人には、特におすすめしたい作品だ。
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■ 基本操作
●文字を置いて言葉を作る
まずは、左端に縦一列に並んだ文字を、Aボタンを押して選択する。その後、選んだ文字をレバーを使って右のステージ上に移動させて再びAボタンを押すが、このとき“言葉ができれば”文字を置くことができる。
しかし、言葉が成立しない時は警告音が鳴り、文字を置くことができなくなっている。このように、ひたすら文字を置き言葉を作ることで、ステージごとに設定されたノルマを達成していく。
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まずは左端に並んだ文字を選択。このとき、暗い文字は選択できず、白く光っている文字のみ使うことができる |
文字をつかんだら、ステージ上のマスの上に移動させ、再びAボタンを押す。このとき言葉ができていれば置くことができる |
●文字を置きそこなった場合
文字を選んでマスを埋めようとしたが、空いているどのマスにも置けなくなる……そんなときは、Bボタンを押せば一度選んだ文字をキャンセルすることができる。Bボタンでキャンセルしたら、Aボタンで再び文字を選び直せばいい。
また、すでにマスに置いてしまった文字を並べ直したい場合は、Cボタンを押すごとに置いた文字をひとつずつキャンセルしていってくれる。
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下手な場所に文字を置いてしまうと、後で困ることになりかねない。場合によってはマスがすべて埋まってもノルマがクリアできないことも |
Cボタンを使えば、押した数だけひとつずつ手を戻すことができる。失敗したと思ったら、早めに手を戻したほうがいいだろう |
■ 言葉ができるときの基本法則
マスに置いたときに言葉が認識される方向は“左から右”と“上から下”になっている。当然ながら“右から左”や“斜め方向”には認識しない。
また「か□る」と文字が並んでいた場合、□に「え」を入れれば「かえ」「える」「かえる」という3つの言葉として個別に認識してくれる。3種類の言葉が同時に認識され、カウントされるというわけだ。これを言葉の連鎖と呼び、ステージによってはいかに連鎖を作っていくかが重要なテクニックとなる。
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文字を置いて言葉ができたとしても、ひとつだけとは限らない。縦、横方向に、2文字、3文字など、いくつも同時に言葉ができることがある。このような連鎖を意図的に狙っていくようにするといい |
■ ステージのクリア条件
すべてのステージには時間制限があり、その時間内に設定されたノルマを達成すればクリアとなる。設定されたノルマはステージによって違うため、ステージセレクトのときにしっかり確認しておくこと。
もっとも基本的なノルマは、「言葉をあと~個作れ」というもの。そのほか、ひたすらマスを埋めていく「すべてのマスをうめろ」、特定の言葉を作る「~のつく言葉をあと~個作れ」などがある。
《 言葉をあと~個つくれ 》
言葉を作った数が求められるステージ。少ない文字数で多くの言葉を作れば、それだけクリアしやすくなるというわけだ。そこで、文字の連鎖を作り、カウントされる言葉を稼いでいくテクニックが重要になってくる。
逆に、1回マスを埋めるごとに連鎖していかないと、マスが全部埋まったのに言葉の数が足りないということにもなりかねない。最初のうちは長い言葉にとらわれず、2文字の連鎖を中心にじっくり考えていこう。1文字ごとに、最低でも2連鎖ができるように置いていけば確実にクリアできるはずだ。
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もっともオーソドックスなのがこのタイプのステージ。最初の面は簡単なので、気軽に挑戦していこう。(STAGE #1) |
後半になると「言葉を100個作れ」などというステージも登場する。言葉の数に驚くが、やってみれば意外に易しい。(STAGE #51) |
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特定の文字を使った言葉が要求されるステージは、3文字以上の連鎖を考えてからマスを埋めていくようにする。(STAGE #23) |
《 ~のつく言葉をあと~個つくれ 》
このステージは、特定の文字を含んだ言葉を作っていかなければならない。他の言葉を作っても、点数が稼げるだけでクリア条件とは一切関係がない。
より高い思考力が必要とされるため、うかつに文字を置くとあとあと致命傷になりかねない。最初からじっくり考えて、3文字以上の言葉を意識しながら連鎖を作っていくようにしよう。
《 ~文字以上の言葉をあと~個つくれ 》
規定にある文字数以上の言葉を作っていく。思考力と語彙が問われ、じっくり考えさせられることになる。使う文字の数は少なくていいが、そのぶん最初から間違えずに言葉を置いていかなければならない。同じ文字を2度以上使えないステージも多いので、計画的に解いていこう。
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3文字ともなれば偶然も期待できない。頭の中に3文字言葉をたくさん思い浮かべ、確実に作っていく必要がある。(STAGE #52) |
巨大ブロックからは複数の文字につながる。4文字の言葉はいわゆる漢字2字で表される言葉が多く、わりと見つけやすいかもしれない。(STAGE #84) |
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つながりにくそうな文字はできるだけ端に置くことが大切。「ー」や「ん」の置き場所にも十分注意しよう。(STAGE #37) |
《 すべてのマスをうめろ 》
このパターンは、ひたすらスピードが求められる。じっくり考えるのではなく、とにかく早くマスを埋めていくこと。2文字の言葉はいろいろな組み合わせがあるため、思いつく前に置いても言葉になってくれることが多い。気をつけたいのは、置きやすい行と置きにくい行の文字があること。「あ行」「か行」「さ行」は置きやすいが、「な行」「は行」は置きにくい。「ぱ行」などは非常に困るため、使わなくてもいいなら避けていきたいところだ。
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文字を置く場所を考えて、無駄のないルートで☆を目指そう。関係ない場所に文字を置きすぎると後で困ることになる。(STAGE #38) |
《 ☆をすべてうめろ 》
文字を作ってマスを埋めていき、☆のついた場所をすべて埋めればクリアとなる。なお、このステージはすべてのマスを埋めなくてもいい。
「すべてのマスを埋めろ」に比べると、マップが複雑だったり、使える文字が制限されているケースが多い。スピードも重要だが、組み合わせを考えながら埋めていくことも欠かせないポイント。そうしないと、後で文字が足りなくなったり、つながらなくなったりすることがあるからだ。
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一度に選べる文字が限られており、少しずつ出てくるのが特徴。「すいか」の文字は3つとも順番に出てくるわけではないので、置き場所に注意。(STAGE #58) |
《 (特定の言葉)をあと~個つくれ 》
やや特殊な条件のステージで、難度の高いノーマルコースなどに出現する。「すいか」や「にんぎょう」など、特定の言葉を設定された数だけ作っていく。選べる文字は順番に少しずつ出てくるため、言葉を一気に完成させることはできない。
目的の言葉とは関係ない文字を、いかにうまく置いていくかがポイントになる。これらの文字を足がかりにして、目的の言葉を置けるように埋めていく。
■ 回転、移動などの多彩なギミック
基本的なルールはこれまで紹介したとおりだが、「もじぴったん」には他にも特殊なギミックが存在する。その代表的なものが“回転”や“移動”だ。
矢印のついているマスに文字を置くと、その方向に回転したり移動したりする。回転と移動が組み合わされると言葉の連鎖が読みにくくなるが、これもまた「もじぴったん」の醍醐味。ブロックの動く方向を予測して戦略を組み立てよう。他にも複数の文字に同時につなぎやすい「巨大ブロック」などのギミックも存在する。
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回転には90度と180度がある。180度回転のみのステージは、もう一度回転させれば戻ってくるので焦らずに連鎖させよう。(STAGE #55) |
巨大ブロックは、複数の文字につなげられる。連鎖が容易で長い文字も作りやすいが、そのぶんノルマも厳しい傾向に。(STAGE #68) |
■ 隠しコマンドとエクストラステージ
●ステージセレクト
(ステージセレクト画面で)B+Cボタンを押しながらレバーを左右に動かす
中央と右側のボタンを2つ押しながらレバーを左右に動かすと、表示されているステージに隣接したステージを選ぶことができるようになる。これを使えばお目当てのステージを毎回選べるので、確実に上達できるだろう。
●エクストラステージ
ふつうモードを選択し、各ステージを30秒以上残してすべてクリアすると出現
ステージを30秒以上残してクリアすると、ルートマップの面表示の横に“スペシャルフラッグ”が現われる。このスペシャルフラッグをすべて出せば自動的にエクストラステージに突入する。コンティニューした場合は、ボーナスの30秒を加算した60秒以上を残してステージをクリアしなければならない。
エクストラステージは、「もじぴったん」を極めた人へのさらなる挑戦状だ。それまでとは比較にならない難度のステージが12面用意されている。常人ではなかなかクリアできないが、一度は体験してみてほしい。ステージセレクトコマンドで得意なステージを選んでいけば、必ず到達することができるはずだ。
■ 第1回総括
「ことばのパズル もじぴったん」は、文字と言葉に特化したパズルゲームである。インターネットや携帯メールの普及によって書き言葉の重要性が増している今、時代に合ったパズルゲームとも言えるだろう。言葉はごく身近な存在だが、とても深く微妙なものでもある。今回はゲームのルールについて紹介したが、次回からはもう少し踏み込んで、言葉のもつ面白さをいろいろな角度から取り上げてみたいと思う。
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□ナムコのホームページ
http://www.namco.co.jp/
□製品情報
http://www.namco.co.jp/home/aa/am/vg/mojipittan/
(2002年2月8日)
[Reported by 石井ぜんじ]
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