誰も予想しなかった展開に会場中が大興奮!
セガ、「バーチャファイターカーニバル 全国決勝大会」開催

2月3日 開催

 株式会社セガは、アーケードゲーム「バーチャファイター4」のイベント「バーチャファイターカーニバル 格闘新世紀 全国決勝大会」を2月3日に東京・青海のZepp Tokyoで開催した。

 「バーチャファイターカーニバル」は、2001年から全国各地で予選大会を実施。北は北海道から南は沖縄まで、39エリアから総勢64名(うち2名は特別招待選手)の猛者が集合した。

予想以上の客の入りの多さに、開始時間が1時間近く遅れるなどのトラブルもあったが、大会が始まると息をつくひまもなく試合が消化されていった
 大会で注目を浴びたのは、優勝候補ナンバーワンの「ちび太(リオン)」選手をはじめ、関西最強と呼ばれている「関西山王会 虎龍」選手や、唯一の女性選手「バールの様なモノ(ラウ)選手」、キャサ夫氏も認めるカゲ使い「ミルクセーキ1号(カゲ)」選手など。他にも各地から有名な選手ばかりが集まってきており、1回戦から非常にレベルの高い試合が繰り広げられた。

 1回戦、2回戦と、ほとんど下馬評通り有力選手たちが勝ちあがってくるなか、3回戦で波乱が起きた。危なげなく3回戦まで勝ち抜いてきた「ちび太(リオン)」選手が、3回戦で敗退してしまう。「ナポレオン(ジャッキー)」選手と戦い、ともに2ポイントでむかえた5セット目、両者とも一歩も引けを取らない試合展開となったが、最後まで立っていたのは「ジャッキー」だった。

ステージに用意されたプロジェクタには、対戦している画面が表示される。目の前で披露される達人のテクニックに、会場からは「ウォー!」という声が沸きあがる
 この試合だけでなく、3回戦では沖縄代表の「バイアグラウ(ラウ)」選手、巨漢の猫耳使い「羅漢(アオイ)」選手などのダークホース的な選手が猛威を振るう。一方、「アストロ(ウルフ)」選手、「セガール(ウルフ)」選手、「ウエスタンラリアット(アキラ)」選手といった有名プレーヤーも実力通りコマを進めており、誰が優勝するのか予想のつかない大会となった。

 準決勝では、100連勝の「アストロ(ウルフ)」選手を破った「セガール(ウルフ)」選手と、快進撃を続ける「バイアグラウ(ラウ)」選手の対戦が行なわれた。攻めの「ラウ」と守りの「ウルフ」の対決となり、試合は一進一退。2ポイント同士で互いにギリギリの体力しかなくなり、一瞬のスキをついて決めてきた「ラウ」の投げ技を、すんでのところで投げぬけに成功した「ウルフ」。形勢逆転のPKを放ち、それを避ける「ラウ」。しかし、避けたはずが背中に当たってしまい、「セガール(ウルフ)」選手の決勝進出が決まった。

最強が決定される決勝戦。誰も予想しえなかったふたりの戦いに、会場もヒートアップ
 決勝で「セガール(ウルフ)」選手と戦うのは、強者と当たりながらも見事な逆転劇を演じてきた「ナポレオン(ジャッキー)」選手。準決勝の「ウエスタンラリアット(アキラ)」選手との戦いでも、敗北寸前まで追い詰められての逆転勝利だった。
 決勝戦前のインタビューでは、「ちび太の敵をとる! あんなジャッキーは認めない!」と強気の「セガール(ウルフ)」選手と、「まぁ、がんばります」とマイペースの「ナポレオン(ジャッキー)」。試合直前の「セガールで決まりだろう」という評判を覆し、自分のリズムを取り戻せない「ウルフ」と有利に試合を進めていく「ジャッキー」。結果、「バーチャファイターカーニバル 格闘新世紀 全国決勝大会」の優勝に輝いたのは、誰も予想しえなかったであろう、「ナポレオン(ジャッキー)」選手だった。

 表彰式で「運が良かった。がんばりました」とコメントした「ナポレオン」選手は、優勝賞品として巨大なトロフィーとバーチャファイターグッズ、さらには世界で1名しか存在しないという最強の称号「鳳凰」を与えられた。

右から、優勝のナポレオン選手、準優勝のセガール選手、3位のバイアグラウ選手 身長と同じくらいの大きさの優勝トロフィー。副賞は、鈴木裕氏が描いた大きな絵画だった 初公開となる称号「鳳凰」。世界にただひとりだけが名乗ることを許される最強の証



 大会では、その強さ以外にキャラクタのアクセサリーにも注目が集まった。猫耳をつけた「羅漢(アオイ)」選手のほか、「ロン毛のウルフ」、「カマキリ頭のリオン」など、個性的なキャラクタが登場。他の格闘ゲーム大会ではないことだが、キャラクタが画面に出るだけで会場からは笑い声や歓声、どよめきなどが上がった。

PS2大会の面々。なかには有名選手も何人かまざっており、豪華な優勝賞品に対する気合が感じられた
 続いて行なわれたプレイステーション 2版「バーチャファイター4」の大会では、当日行なわれた予選を勝ち抜いた16名が出場。出場者の最年少は6歳という前代未聞の大会となり、迎えた決勝は「レイ」と「ベネッサ」の新キャラ対決となった。それを制したのは、6歳児をガチンコで下した「栗田(ベネッサ)」選手。優勝賞品として家庭用プロジェクタ「Piano」などの豪華賞品を与えられた。

鈴木裕氏とマンガ・ズー・ドットコムの竹内氏のトークショー。鈴木氏が「これってしゃべっていいんでしたっけ?」とスタッフに問い掛ける場面も
 この後行なわれた鈴木裕氏のトークコーナーでは、「アーケードが盛り上がってきたので大変うれしい。新しいゲームを作るときは今までにない新しいモノにチャレンジするが、それが良い形になったようで良かった」と語っていた。また、プレイステーション 2版に関しては、「初回で60万本出荷して、木金で20万本出たらしい。北米ではより多く出ると思う。時間に余裕のない状態で作ったので、次回はもっと余裕をもってやりたい」とコメントした。

来場者からの質問コーナーでは、「クリエイターになるにはどうすればいいか」という質問に、「ゲーム以外のことをいっぱいやってください」との答えが
 新作の話になると、「バーチャファイターの続編は、まだ構想を練っている段階。4でもう少し大会などやってみたいし、もしかすると『4』の次に来るのは『5』ではないかもしれない」と意味深なコメントを残した。また、「バーチャ以外では、武器を使った格闘ゲームを作りたいと思っている」と述べていた。

 最後に、「次は夏あたりに3on3の大会を開きたいです」と発言していた鈴木裕氏。実現するならば、次回の「バーチャファイターカーニバル」は半年後ということになる。

PS2大会の賞品にもなったDLPプロジェクタ「Piano」の体験コーナー。常に人だかりができていた PS2版「バーチャファイター4」の試遊台にも行列ができており、「やっぱり買おうかなぁ」という声が聞こえてきた 「History of Virtua Fighter」コーナー。初代「バーチャファイター」から「バーチャファイターキッズ」まで、様々なタイトルが体験できる

ジャッキーの皮ジャンなどが飾られていた「Virtua Fighter Gallery」コーナー Tシャツやビデオ、ステッカーなどのバーチャファイターグッズの販売コーナーも 最後は光吉氏のライブコンサートで締め。会場全体が一体となる盛り上がりのままイベントは終了した

(C) Original Game (C)SEGA (C)SEGA/SEGA-AM2,2001

□セガのホームページ
http://sega.jp/
□SEGA-AM2
http://www.sega-am2.co.jp/
□製品情報
http://www.sega-am2.co.jp/vf4/
□関連情報
【2001年10月25日】セガとSEGA-AM2、AC「バーチャファイター4」
オフィシャル全国大会「格闘新世紀」を11月より開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20011025/vf4.htm

(2002年2月4日)

[Reported by 田名網陽平]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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