コナミ、タカラが2002年の新製品を合同で発表
MICRO IRの新展開は潜水艦、そして戦車!!

1月28日 発売

 コナミ株式会社と株式会社タカラは、合同で新製品を関係者に披露する発表会「2002コナミ・タカラ 新商品合同発表会」を開催した。昨年大ヒットを記録した、コナミの開発したMICRO IR技術を使った小型ラジコン「デジキュー」シリーズの新製品など注目の製品がズラリと並んだ


■ MICRO IRを使った新商品展開を発表
 リアルな小型戦車と小型潜水艦が登場

 昨年一大旋風を巻き起こした小型ラジコン「デジキュー」。大人でも満足する本格的な仕様で大人向け玩具の市場を開拓する一方で、子供にとってはちょっと大人っぽいアイテムとして受け入れられたという。

 この「デジキュー」の基幹技術とも言える赤外線によるコントロールと超小型CPUを搭載することで、本格的な動作を実現したのが「MICRO IR」。この技術を使った新製品の投入が今年本格化する。まず最初に登場するのがすでに発表済みの小型鉄道模型「デジキュートレイン」。そして今回初登場となった小型戦車「コンバットデジキュー (COMBAT DigiQ)」と、小型潜水艦「ダイバーギア」。この新作については参考出展であり、「ダイバーギア」の発売が今夏を目指していると言うことしか明らかになっていない。

 「コンバットデジキュー」はMICRO IR技術で細かな動きと多彩な戦闘を可能にしている。コントローラには2本のスティックと4つのボタンを装備しており、前進・後退、左右旋回といった細かいアクションが可能。また、主砲からは赤外線の射撃信号を発することができる。これにより対戦が可能になっている。操作が煩雑になるためか、残念ながら砲塔は旋回しないようだ。MICRO IR技術を使用しているため、4つのIDを持ち同時に4台まで同時に走行させることができる。
 会場に出展されていたバージョンでは対戦を行ない、5発当たるとロックがかかり勝敗が決してしまうシステムが採用されていた。コントローラはブルブル震えるフォースフィードバック機能とも言える機能を備えているため迫力満点だ。充電はコントローラの背面の充電器を使って行ない、10分充電して10分遊ぶことができる。他製品が15分遊べるのに比べて少々短いが、これはキャタピラであるため、他製品に比べ抵抗が大きく、消費電力が多いため仕方ないのだという。

 車種によって運動性能重視であったり攻撃重視であるなど、実際の性能に合わせて差別化が図られるという本格派。外観造形は香港ドラゴンモデルの全面協力で制作されている。第1弾はT-34、ハンターG型が予定されており、第2弾がタイガーI、M4シャーマン、第3弾が自衛隊の90式、陸自74式の発売を予定している。第3弾の商品に関しては陸上自衛隊の監修を得るほどのリアルさとなっている。

「コンバットデジキュー (COMBAT DigiQ)」の商品ラインナップ。この後、陸上自衛隊の90式戦車などが予定されている 会場では戦車同士の戦いも繰り広げられた。実際のBB弾を発射するわけではなく、赤外線による手法を発射し、敵車に当たるとコントロールが利かなくなる こちらはジオラマが組まれていた。小さいがかなりリアルでかなり楽しめそうなアイテムだ
コントローラのアップ。2つのスティックで本格的な操作を実現する。さらにブルブルと振動するギミックまで搭載している コントローラの背面。プレイステーション用コントローラのようにボタンが4つセットされている。中央にあるのはコンバットデジキューの充電器


 ダイバーギアも戦車のコントローラに似ており、本格仕様のコントローラで細かい操作が可能。左スティックで前進・後退。右スティックで左右旋回。背面にある右ボタン (2つ) で上昇・下降。左の背面にある2つのボタンで魚雷を2発発射することができる。

 10分の充電で15分の潜水が可能。4つのIDで4台まで同時に操作することができる。船体には4つの小型モーターを装備しており、CPUが細かく制御。2つのスクリューを正転・逆転することで、右旋回・左旋回も可能となっている。

こちらは水中での戦いが可能な「ダイバーギア」。本格的なコントローラで、かなり細かい操作が可能となっている 船体は写真のもののほかにも数種類用意される。船体の下に付いているのが魚雷で、2本搭載することが可能


 「デジキュートレイン」は5月末発売予定となり、かなり完成度が上がってきた。こちらもMICRO IRの特製で、4つのIDを持ち4台のコントローラで4台まで同時に操作することができる。電車をコントロールするだけでも素晴らしいが、なんと言ってもポイント操作も手元のコントローラから赤外線で行なうことができる点が大きい。最大8箇所まで手元でコントロールすることができる。ポイントを手元で操作できることから単線でも列車の引き込みなどを行なうことができ、コントロールの幅が広がるわけだ。

 コントロールに赤外線を使うという特性から、残念ながら長いトンネルなどは制作することはできないが、高架などの下をくぐる程度であれば赤外線が反射するため、特に問題なく動作するという。

 販売にあたっては新幹線500系 (車両4両1編成) と専用コントローラ、レール16本を1セットにし「新幹線500系 基本運転セット」として販売するほか、EF58+24系25形客車編成セット、EF65+24系25形客車変死恵セット、DF50+旧型客車編成セットなどがラインナップとして予定されている。もちろんこのほかにストレート、カーブのレールの販売が行なわれる。

 「デジキュー」シリーズとしては4月の発売が予定されている「デジプロポスペシャル」、参考出展ながら4台同時に充電できる「MICRO IR専用充電器」が展示された。「デジプロポスペシャル」はスピードだけでなく、アクセル、ブレーキ、ステアリングバランスまで調節することができるすぐれもの。一歩先ゆくファンはぜひとも揃えておきたいアイテムだ。

こちらは5月末に発売予定の「デジキュートレイン」。最大4つのコントローラで4種類の列車を同時に運行させることが可能。またポイントを8つまで手元で切り替えることが可能となっている


4月発売予定の「デジプロポスペシャル」デジキューの真の実力を発揮させる超本格派プロポ こちらは参考出品されたMICRO IR専用充電器。今後も車種が増えるので、4台同時に充電できる充電器はできれば持っていたいところ



■ 「ドリームフォース 01」、次なる展開はPCコントロールとミサイルポット

 「デジキュー」シリーズと並びタカラのハイテクトイの双璧をなすのが「ドリームフォース」。「ドリームフォース 01」は次の展開として頭部にカメラを搭載したカメラシステムと、肩口につけるミサイルポットを展示。カメラシステムで撮影された映像は手元のコントローラで見ることができる。ミサイルはスポンジ製の専用ミサイルを5連射することができる。標準装備のライフルハンドより強力な発射機構を持つという。

 もう一つの展開がパソコンで動きをプログラムしコントロールすることができるシステム。USBケーブルを使い無線装置を接続すると、電波で離れたところにいる「ドリームフォース 01」をコントロールすることができる。

 また、先日発表されたばかりの飛行船「SKYSHIP」。屋内用と言うことで、少々風に弱いらしい。会場のコーナーには風を遮るようビニールが貼ってあるところでデモンストレーションを行なっていた。とにかくのんびりとフワフワと動く姿はホットさせられる雰囲気だ。

次期展開のひとつがこのPCによるコントロールシステム。電波を使った無線装置を搭載し、離れたところからコントロールできる仕組みを考えている 頭部にカメラを搭載したカメラシステムと、肩口につけるミサイルポット。ちなみにミサイルは特製のスポンジミサイル 先日発表会でも公開された「SKYSHIP」。フワフワとジオラマの上を気持ちよさそうにゆったりと飛行していた。確かに少し風に弱いかも



■ コナミスポーツとのコラボレート。ダイエット関連商品も続々登場

 コナミは積極的にコナミスポーツとのコラボレートを進めているが、色々な商品を出展していた。2月7日の発売が目前に迫っているプレイステーション用の武道フィットネスアクション「マーシャルビート」の人気は来場者にも上々。

 会場では春発売される商品として「ボディループ」が展示されていた。これは丸い円形の形をしておりフラフープのようだが腰で回すのではない。中にボールが入っており、これを左右の手で持ちくるくる回すと、ボールがぐるぐる回り、遠心力で腕の筋肉やお腹の筋肉を鍛えるという。もちろんそれだけではなく、くるくる回すと音楽を奏でたり、音声でアドバイスしてくれるという (あんまり遅いと運動にならないため、“遅いですよ”といったことを音声で知らせてくれる) 。もちろんカロリーも表示されるため、効率的に運動することが出来るわけだ。

 タカラも独自に“DAFグッズ”と銘打ち、商品を開発している。ちなみに“DAF”とはダイエット・エステ・フィットネスの略。音楽をならしたり、マッサージ機能を搭載し青竹踏みを楽しく行なう工夫が詰まった「リズムdeバンブー」や、グローブをはめてパンチを繰り出すことでボクササイズを行なうことができる「ボクササイズ」、二の腕をすっきりさせるために金魚運動を取り入れた「めだか運動」などが出展されていた。

コナミの「ボディループ」。輪っかの中にはボールが入っておりこれを回すことで遠心力でカラダのあちらこちらを鍛えることができる こちらはタカラの商品。“DAF”として3種類の商品が用意されている。青竹踏みやボクササイズを楽しみながら続けられるよう工夫されている



■ このほかにもプラグイット対応製品など多数の新製品が展示される

 このほかにもハイテクおもちゃとしてはテレビに接続するだけですぐに遊ぶことができるプラグイットシリーズなどのおもちゃが多数出展されていた。昔ながらのアナログなおもちゃをハイテクを使って生まれ変わらせるなど、アイデアを駆使したおもちゃも数多く見られ、今後もハイテクおもちゃから目が離せないだろう。

タカラの次期主力商品のひとつ「Bアルティメットシューター」。プラグイット商品で、テレビに接続してゲームを遊ぶことができる ボードゲームの定番「人生ゲーム」用のコントローラ。雰囲気満点?
36万画素のCMOSを搭載したテレビカメラ。これ自体に録画機能はない。基本的にトランスミッターで信号を飛ばしてテレビで表示する。思ったより綺麗な画像 特に関係ないのだが、ゲームボーイアドバンス型のシャンプー。画面部分にはウォータートイが入っていて遊ぶことができる


(C)2002 KONAMI (C)2002 TAKARA

□コナミのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□タカラのホームページ
http://www.takaratoys.co.jp/

(2002年1月28日)

[Reported by 船津稔]

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