PCゲームの世界大会「World Cyber Games」開幕
日本、「Age of Empires II」で世界第2位に

会期:12月5~9日

会場:COEX Seoul

各ゲームの試合経過を知らせるボード
中央上に「zyatou_jp」の文字が見える。世界ランク6位
 世界中の一流ゲームプレーヤーを集めて世界一を決めるPCゲームの世界選手権大会「World Cyber Games(WCG)」の決勝大会が、現在、韓国ソウルで開催されている。大会はソウルの中心部にあるCOEXにて、12月5日より9日までの日程で行なわれ、会場では世界33カ国から集まった389名の代表選手たちが過密スケジュールの中、黙々と試合をこなしていく姿が見られた。なお、World Cyber Gamesの隣のブースではKAMEX(Korea Amuse World Game Expo)も開催しており、COEX周辺はゲームファンで予想外のにぎわいぶりを見せている。KAMEXの模様は別稿にてお届けすることにして、本稿では取り急ぎ、World Cyber Gamesの模様をお伝えしよう。

 WCGについては以前、日本予選などでも何度か触れてきたが、もう一度簡単にまとめておくと、WCGはPCゲーム先進国である韓国が主体となって2年越しで実現させた史上最大規模のPCゲーム大会。メインスポンサーはサムスンで、そのほかにもインテルやライコス、コカコーラなどが名を連ねている。賞金総額は300,000ドルで、優勝賞金はタイトル別に20,000ドル。それが安いか高いかは別として、各国の予選大会では、限られた代表の座を獲得するための熾烈な争いが繰り広げられた。PCゲーム超大国である韓国はもちろん、ロシアやドイツなどでは予選の予選が開かれるほどの過熱ぶりで、日本と海外との温度差の違いを今回改めて実感した。

 WCGの競技種目は、「Quake III Arena」「Unreal Tournament」「Half-Life:Counter Strike」「Age of Empires II:The Conquerors」「Starcraft」「FIFA 2001」の6タイトル。試合形式は、個人戦と国別団体戦の2種類で、個人戦はまず最初にリーグ戦を行ない、そこから上位2名のみがダブルエリミネーション方式(2回負けるまで優勝のチャンスを設けた敗者復活有りのトーナメントルール)による決勝トーナメントへと駒を進める。一方の国別団体戦は、通常のトーナメントで行なわれ1度負ければお終いとなる。

 上記6つの競技種目のうち、Counter-Strikeのみはダブルエリミネーション方式による5人1組による団体戦のみが行なわれた。ちなみに国別団体戦は、各国の予選がすべて終了してから急遽開催が決定したという慌ただしさで、いわば勝手に選手たちの負担(チャンスとも言えるが)を倍増させる措置を通告なしに実行に移すところに、主催国韓国の国際大会運営における不慣れさが伺える。

 さて、現在、決勝トーナメントは、現在第4日目までを終え、あとは日曜の決勝を残すのみとなっている。日本から出場した14名選手は9日土曜までにすべて競技を終えた。個人戦成績は、「Quake III Arena」「Unreal Tournament」「Counter-Strike」のFPS(First Person Shooting)3種目は全員リーグ戦で敗退。高位獲得が期待された「Age of Empires II:The Conquerors」も2名までがリーグ戦で敗退したが、zyatou氏が意地を見せて決勝トーナメントに進出し、敗者側トーナメントの準々決勝まで駒を進めた。

カナダ戦の真っ最中のHALEN氏(手前)、zyatou氏(奥)の2名
 一方の国別団体戦は、「Quake III Arena」が初戦の対中国戦で敗退、「Unreal Tournament」も同じく初戦のオランダ戦で敗退した。残る「Age of Empires II:The Conquerors」は、上記のような理由から前評判などは聞いていなかったのだが、ゲーマー同士の下馬評では優勝候補のひとつに挙げられていたようで、事実、土曜日に行なわれた試合では、まさしく鎧袖一触といった体で並み居る強国を相手に次々と勝ち上がっていった。

 試合は2on2で行なわれ、日本予選第1位のHALEN氏と第3位のzyatou氏が出場。取材の都合で実際に観戦したのは、準々決勝のフランス戦からで、個人的には事務的とも思えるほぼ連続で試合を消化させていくWCGの大会方針に疑問を感じたが、代表2名は過密スケジュールをものともせずにフランス戦、カナダ戦と次々に勝ち進み、ついに決勝まで進んでしまった。決勝の相手は予想どおり韓国で、これもやはり連戦。プレーヤー4名の使用文明はすべてフンという短期決戦の取り合わせとなった。

 結果は韓国が勝ち、日本は2位に終わった。負けたのは残念だが、のちのちまでの語りぐさになりうる大健闘というべき素晴らしい結果だった。試合内容は説明するより、WCGの公式サイトに公開されているリプレイデータを見てもらった方が早いが、wargrant氏の斥候を大量に用いた入魂のラッシュ攻撃に、HALEN氏が根を上げ、城主の時代への進化を待たずに試合終了となった。ちなみにwargrant氏は、個人戦で唯一決勝トーナメントに駒を進めたzyatou氏を破った韓国のエースで、個人戦決勝にも出場する。その詳しい模様については、KAMEXレポートともどものちほど詳しくお伝えしたい。

左は対フランス戦中のAoC日本代表。右は今回唯一団体戦で行われたCounter-Strikeの試合中の模様

WCGでは正規の大会以外に、韓国プレーヤーの実力を解説とともに見聞できるデモンストレーションプログラムも組まれた。中でも異色だったのは女性ばかりの「Women's Invitational」。ゲームは「Starcraft」でメインステージでの盛り上がりは異常なほどだった

WCG会場のCOEX。隣のブースで行なわれているKAMEXはアーケードとPCゲームを集めたショウとなっている

□World Cyber Games(英文)のホームページ
http://www.worldcybergames.org/
□World Cyber Games(日本語)のホームページ
http://jp.worldcybergames.org/

(2001年12月9日)

[Reported by 中村聖司]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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