軍師の活躍に焦点を当てた新たな三国志ストーリー |
価格:6,800円
「三國志戦記」はこのような地域マップの連続によって展開していく |
「三國志戦記」は、同社の代表作「三國志」「三國無双」「決戦 II」に続く、三国志時代をモチーフにした新作シミュレーションゲーム。今回は、従来、日の目を見ることの少なかった軍師の活躍に焦点を当て、「寡兵で大軍を撃ち破る」快感を味わうといった戦術性重視、思考重視スタイルのゲームになるという。同社では「まったく新しい『三国志』ゲーム」としており、ゲームの扱いとしては歴史シミュレーションゲーム「三國志」とタクティカルアクションゲーム「真・三國無双2」の中間に置いている。
図1「戦法連鎖」 |
戦法には、突撃、伏兵、火攻めといったものがあり、単に敵にダメージを与えるだけではなく、1マスはじき飛ばしたり、引き込んだりといったことが可能になっている。こういった特性を活かしたオーソドックスな戦法連鎖の例が図1である。まず最初に囮となる部隊が「偽退誘敵」で敵を自陣に引き込み、続いて隣の部隊が「突撃」を仕掛けて敵部隊を自陣右翼に突き飛ばす。飛ばした敵に「伏兵」で攻撃を仕掛け、混乱した敵を「火計」で焼き尽くす。これで都合3連鎖の戦法連鎖の完成となる。
戦法は全部で約30種類用意され、その組み合わせ、部隊の配置如何によっては数え切れないほどの連鎖が発動できるという。さらに軍師だけが用いうる「秘策」「連環」といった威力抜群の戦法を連鎖に組み入れることで、寡兵で大軍を撃ち破ることが可能になるという。こういった点から見ると、「三國志戦記」は三国志を舞台にした大型将棋といったとらえ方ができるかもしれない。
本作のシナリオは、劉備編、曹操編、孫策編の3本。各英雄の視点から三国志演義に沿ったストーリーが展開され、名場面にはムービーを用意。また、プレーヤーの決断によってシナリオはさまざまに分岐し、歴史上のIFを含めた多様なエンディングが待ちかまえているという。戦闘シーンは、「決戦」シリーズのようにポリゴンキャラクタをプログラムで動かし、映画のようなカメラアングルでダイナミックに処理される。気になるサウンドについては、プリレンダー処理されたイベントムービーがドルビーデジタル5.1ch、戦闘シーンはドルビーサラウンドが使用されるという。
現時点では、具体的なゲームシステムが判明していないためなんとも言い難いが、「三國志」シリーズの現代的発展系として見た場合、かなり魅力的なタイトルといえるのではないだろうか。また、従来の作品とは一線を画す、血しぶきが臭ってくるような暗みを帯びた戦闘シーンの映像表現も気になるところ。ゲームシステムを含め、詳細がわかり次第、続報をお届けしたい。
「三國志戦記」で主役となる主人公3人。左より劉備、曹操、孫策 |
これが戦場マップ。旗を持っているのが総大将か。右の画面は、参撃(3つ目の連鎖)に単騎駆を炸裂させた瞬間の映像。騎馬の形をしたコマのまわりに凄まじいエフェクトが発生している |
戦闘シーンの映像。いつもとは違う雰囲気が漂っている。夕焼けに染まる空に火の粉と黒煙を残しながら飛んでいく火矢、といった内容はこれまでの同社の作品には見られなかった表現だ |
「真・三國無双2」の華麗、豪壮なイメージとはうってかわって鬼気迫る緊迫感がひしひしと伝わってくるムービー。ドルビーデジタル5.1chで試聴すると、迫力もさらに増すだろう |
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(2001年12月8日)
[Reported by 中村聖司]
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