「PS2」のネーミングの入ったケーキ。すぐに関係者の胃袋の中へ……

　株式会社ソニー・コンピュータ・エンタテインメント(SCEI)は、関係者向けにプレイステーションプラットフォームの新作などを発表する「PlayStation Party」を開催した。会場には各メディア、そしてゲームメーカー、クリエイターが多数来場した。

●　PS2は2,004万台を突破。ミリオンは「鬼武者」、「GT3」、ダブルミリオンは「FFX」

　少年少女の聖歌隊の歌声で始まったパーティは、まず、本年度のプラットフォームとしてのプレイステーション 2を包括した報告がなされ、今年度に発売したタイトルの中での注目作を振り返るプレゼンテーションが行なわれた。その中で、10月10日現在でPS2本体は2,004万台を全世界で出荷、11月29日に行なわれた29,800円への値下げなどが改めて報告され、堅調ぶりをアピール。

　また、今年発売された(る予定）のソフトラインナップがCMやプロモーションビデオとともに紹介された。

PS2本体の伸びとともに、注目タイトルの出荷枚数が報告されていく

●　今冬～来春までのラインナップはバラエティに富んだジャンルで磐石を狙う?

壇上に勢揃いしたクリエイターたちは半ば強制的にガッツポーズ

　続いて、今冬～来春までのPS2ソフトが、クリエイターとともにプレゼンテーションされた。だが、今回は前回と違い、プロモーションビデオの上映と試遊台の設置だけで、各クリエイターのプレゼンテーションタイムは設定されなかった。

ポリフォニーデジタル・プレジデントの山内氏を先頭に、クリエイターたちが入場

「グランディア エクストリーム」や、「ゼノサーガ エピソードI 力への意志」など、続々紹介されるタイトルたち

「鬼武者2」
「さかつく2002 J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!」
「鉄拳4」
「幻想水滸伝III」
「キングダムハーツ」
「ファイナルファンタジーXI」
「ポポロクロイス～はじまりの冒険」
「封神演義2」
「Star Ocean Till the End Of Time」

　試遊台では、初お目見えとなるエニックスの「Star Ocean Till the End Of Time」、コーエーの「封神演義2」、「三國志戦記」、ナムコの「鉄拳4」をはじめ、コナミの「幻想水滸伝III」、SCEIの「ポポロクロイス～はじまりの冒険」、スクウェアの「キングダムハーツ」などが勢揃い。

　また、プロモーションビデオでは業務用映像を使用していた、SEGA-AM2の「バーチャファイター4」、フロム・ソフトウェアの「アーマードコア3」が実際にプレイ可能で、「VF4」は家庭用オリジナルのモードが公開されていた。

オリジナルモードが体験できた「VF4」	さらにアクションが増えていた「キングダムハーツ」	ビデオ出展ながら注目を集めていた「FFXI」
ストレスなくプレイできた「鉄拳4」	コンセプトカーを試乗できる「グランツーリスモ コンセプト 2001 TOKYO」	「Star Ocean Till the End Of Time」もプレイ可能

●　「2002年はPS2にとってますますいい年に」

最後に壇上に上がったSCEI会長・丸山氏

　最後に、聖歌隊の「聖しこの夜」と共にSCEIの丸山会長が登場。

　「昨年、今日のようなパーティを開催させていただきましたが、その当時は、PS2にはタイトルが不足していると言われた時期で、忙しい中、各クリエイターの協力によって力の入ったタイトルの数々をマスコミの方々に見ていただいた。あの時のすべての作品は、春から秋にかけて発売することができた。忙しい思いをしてくださり、ソフトを作って下さったクリエイターの方々にお礼を申し上げます。
　今年も新しいラインナップを紹介した。2002年はPS2にとって、ますますいい年になるのではないかと思います。だからといって私がここにふんぞりかえってもしょうがない。作ってくれているのはやはり忙しい思いをして、面倒くさいと思いながらもこの場に協力してくださったクリエイターの方々。彼らに期待する」とパーティを締めくくった。

美しい歌声の聖歌隊には惜しみない拍手が送られていた。最後はサンタクロース姿のトロがご出張

(2001年12月7日)

[Reported by 佐伯憲司]