12月23日にヒルトン東京ベイホテルで開催される「サクラ大戦」のホテルディナーショウを演じる巴里花組の稽古場が7日、記者に公開された。

　それぞれ忙しい中をぬっての稽古と言うこともあり、一同揃うことがなかなか難しく、今回もエリカ・フォンティーヌ役の日高のり子さん、グリシーヌ・ブルーメール役の島津冴子さん、北大路花火役の鷹森淑乃さん、コクリコ役の小桜エツ子さん、シゾー役の高木 渉さん、そして広井王子氏の取材となった。「サクラ大戦」の歴史の中でディナーショウは初めての試みであることはもちろん、出演者にとっても初めての体験であるが、リラックスした雰囲気が印象的だった。

　まず取材を受けてくれた日高さんは「ディナーショウは初体験だけど、気持ちが伝わる暖かいショウにしたい。ディナーショウということだけど緊張せずにリラックスしてきてください」とコメントした。
　続いて登場したのが、広井王子氏と島津さん、小桜さん、鷹森さん。広井氏はディナーショウの醍醐味について「客席に降りてくるところが見せ場だと思っている」とし、劇場よりも近い位置での舞台と言うことで「それに見合った仕込みをしている」とこれまでにない演出を考えていることを明らかにした。客席が近いということは逆に演技者からもお客の顔が見えると言うことで、島津さんは「舞台ではお客の顔が見えないけど、今回すぐ側で見える事になる。そういった意味ではすごく緊張する」と語った。
　広井氏は会場を視察したことについても触れ、巴里の雰囲気を持つアールデコ風の豪華な会場となっているという。これまでとは違いホテルという公共性の高い場所での開催ということで、「コスプレを遠慮していただく事や禁煙して欲しいと言ったことをすでに発表しているが、理解して欲しい」とコメントした。

　実は、今回のディナーショウでは3曲の新曲が初めて演じられることが明らかになった。この3曲は2002年2月14日に発売されるドラマCD「モンパルナスの夜」に収録されることが決まっているが、ディナーショウではいち早く体験できることになる。

　広井氏は「サクラ大戦はファンといっしょに作り上げてきた。今回のディナーショウもお客も含めていっしょにショウを作り上げる気持ちでいる。ディナーショウは初めてだが、チャレンジのつもりでがんばります」と意気込みを語った。また島津さんは「夏のショウは初めてでどうしていいかわからず、緊張して楽しめなかった。でも今回は楽しんでやりたいし、お客さんと幸せを共有したい」とコメントした。

演出を手がける広井王子氏。初めてのディナーショウということで「チャレンジのつもりでがんばる」とコメント	曲に合わせて踊りの打ち合わせ風景	仕上がってきた新曲を聴いているところ
エリカ・フォンティーヌ役の日高のり子さん。「我々の気持ちが伝わる暖かいショウにしたい」とコメント	グリシーヌ・ブルーメール役の島津冴子さん。「ディナーショウは好きで何度か見たことがあるが、自分が出ることになるとは思わなかった」とコメント	北大路花火役の鷹森淑乃さん。「花火を見て優しい気持ちになって欲しい」とコメント
コクリコ役の小桜エツ子さん。「私はお笑い担当なので、シゾーと絡んで盛り上げたい」とコメント	シゾー役の高木 渉さん。「ディナーショウは初めての経験で楽しみでもあり、緊張もある」とコメント	広井氏と島津さん、小桜さん、鷹森さんは共同でのコメントだった

□セガのホームページ
http://sega.jp/
□「サクラ大戦.com」のページ
http://sakura-taisen.com/
□「サクラ大戦 ディナーショウ 浪漫のクリスマス/巴里のクリスマス」のページ
http://sakura-taisen.com/xmasdinner.html
□関連情報
【12月3日】サクラ大戦　帝国歌劇団・花組　新春特別公演
～神崎すみれ引退公演～「春恋紫花夢惜別」の舞台稽古を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20011203/sakura.htm

(2001年12月7日)

[Reported by 船津稔]