エニックス、3月期の非連結中間決算短信を公開
前期「ドラクエVII」のヒットに及ばず減収減益

11月13日 発表

 株式会社エニックスは、平成14年3月期の非連結中間決済を発表した。ゲームボーイ用ソフト「ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタの不思議な鍵・イルの冒険」など5タイトルを輩出するも、プレーステーション用ソフト「ドラゴンクエストVII」が大ヒットした前年度中間期には及ばず、売上高は84億7,200万円(前中間期比-67.5%)、経常利益は14億6,400万円(同-89.1%)、中間純利益は8億8,000万円(同-88.1%)と、それぞれ減益となっている。

 コンピュータソフト部門は、当中間期においてゲームボーイ用ソフト2本、プレイステーション 2用ソフト2本、PC用ソフト1本の、計5タイトルをリリース。携帯端末向けのゲームサイトでは50万人以上の会員を獲得するも、売上高は36億9,000万円と、前中間期比184億800万円(-83.6%)の減収に止まった。

 減収減益となった理由について同社は、昨今の不況による株価低迷、失業率の悪化による個人消費の低迷、前中間期においてPS用ソフトの歴代出荷本数第1位を記録した「ドラゴンクエストVII」のヒットによる大幅な売上をカバーするに至らなかった点などを挙げている。
 通期業績予想は、後退色を強める景気などを考慮して、売上高282億円(前期比-37.7%)、経常利益108億円(同-47.3%)、当期純利益60億円(-46.7%)を見込んでいる。

 同社は今後、PS2、GB、GBAの開発および販売に注力するとともに、需要の高まりが予想されるネットワーク対応ソフトの開発を強化。中国市場を見据えて、台湾、韓国でも積極的な事業展開を推進していくという。
 また、米国の販売会社「エニックスアメリカインク」については、PS「ドラゴンクエストVII」の英語版を発売することで、より一層の販売拡大に努めるとしている。

□エニックスのホームページ
http://www.enix.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.enix.co.jp/Whats/profile/pdf/h14_3_chukankessan22th.pdf(PDF形式)
□関連情報
【4月9日】エニックス、PS「ドラゴンクエストVII」3月末で406万本を出荷
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010409/enix.htm

(2001年11月13日)

[Reported by 北村孝和]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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