WCG日本予選実行委員会、World Cyber Games日本予選を開催
「Unreal Tournament」「Quake III Arena」日本代表が決定

11月10日、11日開催



決勝戦の様子。決勝再試合は最後まで勝者の行方がわからず、息詰まる攻防が繰り広げられた
 WCG日本予選実行委員会は、11月10日と11日の両日、世界一のPCゲームプレーヤーを決めるWorld Cyber Gamesの日本代表を決める予選大会を開催した。開催種目は「Unreal Tournament」(会場:Necca秋葉原店)、「Quake III Arena」(Necca渋谷店)の2タイトル。これで、先にオンライン上で行なわれた「Age of Empires II The Conquerors」の代表3名を含め、合計9名の日本代表がすべて出揃ったことになる。

 世界規模で見てPCゲームのプレーヤー人口が圧倒的に少ないといわれる日本だが、会場では傍目には超人技としか思えない、実に白熱した試合が展開された。余談ながら、対戦を見ながら思わず「ゴルゴ13」の名エピソード「バイオニック・ソルジャー」を思い出してしまった。このエピソードではフルコンディションのゴルゴ13がミスシュートして、敵の動きの速さに冷や汗を流す名シーンがある。

 FPSファンはご存じのように、「Unreal」や「Quake」といったFPSはポテンシャルとして人間業を遙かに超える動作を可能にしているが、その反面、修練の足りないプレーヤーが操ると、それをうまく制御しきれず自滅してしまうケースが多い(特に私など)。しかし、決勝トーナメントへ出場を果たしたプレーヤーたちは、いずれも頭脳が発した命令と実際の動きとがピタリと一致している印象で、それがゲーム内での、たとえば頭上からロケットで狙われて間一髪後方へのハイジャンプで避ける、米粒ほどの敵に弾丸を当てるなどの信じられない動きに繋がっているように感じた。

 と、FPS初心者の私が千言万語書き連ねたところでFPSファンが満足できるレポートをお伝えすることはできそうにないので、具体的なゲームの模様についてはUnreal Tournamentで実況解説を担当した戸塚氏の特別寄稿をお待ちいただきたい。

 さて、予選は多人数によるバトルロイヤル方式で行なわれ、各組の上位4名が決勝トーナメントに進出。予選を勝ち抜いた16名による決勝トーナメントでは、ダブルイルミネーション方式と呼ばれる敗者復活ルールを採用した。これは一度負けても敗者側のトーナメントを勝ち進むことで優勝が狙えるというもので、2度負けると敗退となる。

 結果を先にお伝えすると、Unreal Tournamentが1位Crize氏、2位BAZY-R氏、3位metal-G氏となった。国内1位となったCrize氏は、敗者側から勝ち抜いてきたプレーヤーで、決勝戦でそれまで無敗で勝ち進んできたBAZY-R氏(Crize氏の師匠に当たる人だという)を破って1敗同士で並び、決勝再試合で再び敗って優勝を決めた。一方のQuake IIIは、1位Rebellion氏、2位D2-KRV氏、3位DiCAPRIO氏となった(Rebellion氏が本戦出場を辞退したため、4位のTFH.Joyceが繰り上げとなった)。なお、11月18日にNecca渋谷店で日本代表選手を送り出す壮行会を催すとのこと。興味のある人はぜひ足を運んでみよう。

試合中のCrize氏とBAZY-R氏。自然体そのもののCrize氏に対し、BAZY-R氏はキーボードとマウスの位置をやや扇状にずらす個性的なスタイルでプレイしていた

□WCG日本予選実行委員会のホームページ
http://jp.worldcybergames.org/
□The 1st World Cyber Gamesの公式ページ
http://www.worldcybergames.org/
□関連情報
【11月2日】WCG日本予選実行委員会、World Cyber Games日本予選を11月10日より開催 本戦の賞金総額は300,000ドル
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20011002/wcg.htm

(2001年11月12日)

[Reported by 中村聖司]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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