Wizards of The Coast、「Magic:The Gathering」の
オンライン版「Magic Online」を発表

11月5日発表(現地時間)



 世界最大規模のトレーディングカードゲーム「Magic:The Gathering」の発売元として知られるWizards of The Coast(WoTC)は、現地時間の11月5日、オンライン上で全世界のプレーヤーとMagicが楽しめる「Magic:The Gathering Online」の開発を発表した。発売時期は来春を予定し、今秋より大規模なβテストを開始するとしている。日本での展開は現時点ではまったくの未定。

 「Magic:The Gathering Online」は、カード収集、トレーディング、対戦、観戦、大会などMagicのあらゆる要素をWoTCのサーバー上で行なうオンライントレーディングカードゲーム。プレーヤーはデジタルカードを購入してデッキを構築し、オンライン上のユーザーと対戦したり、定期的に開催されるトーナメント大会に出場することができる。デジタルカードの販売形態や価格、サーバー利用料金などはまだ決まっておらず、これらはすべてβテストで詰めていくものと見られる。

 WoTCは、実はすでに'99年に「Magic:The Gathering Interactive Encyclopedia」の中で「Magic Online」をスタートさせている。この製品は、新しいカードセットが同社の公式サイトから無料でダウンロードでき、お金を掛けずに誰でも簡単にカードカタログを構築できるというもの。おまけ要素としてカタログから好きなカードを選んでデッキを組み、それを使って「Magic Online」モードで無料で対戦できるという機能まで装備していた。

 ファン向けの製品としては出来過ぎの優秀ソフトだが、この「Magic Online」モードはあくまでおまけ要素で、ユーザーが集うロビーもなければ、グラフィックも640×480ドットのウィンドウ表示固定で、そこで使われるカードのイラストも何が描かれているのか判別が付かないほど荒い。サーバーに繋いでしばらくすると対戦相手が現れるという問答無用のシステムで、言ってみればWindows Me標準搭載のインターネット リバーシのMagic版という程度の内容。このシステムをベースに全方位的な拡張を施したのが今回発表された「Magic Online」である。

 サーバー上には、対戦用、トレーディング用、トレーニング用、クラン戦用、イベント用など複数のルームが用意され、数多くのユーザーが集まることが予想される対戦ルームでは、対戦プレイを観戦することも可能。同社では、今秋より綿密なβテストを行ない、完璧なシステムを目指していくとしている。

(C) 2001 Wizards of the Coast, Inc., a division of Hasbro, Inc. All rights reserved.

□Wizards of The Coastのホームページ(英文)
http://www.wizards.com/
□Leaping Lizard Softwareのホームページ(開発元、英文)
http://www.lplizard.com/
□プレスリリース(英文)
http://www.wizards.com/News/pressrelease.asp?20011105a

(2001年11月6日)

[Reported by 中村聖司]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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