48時間耐久ゲーム大会「Xbox Unleashed」激闘の末、ついに閉幕開催地:ニューヨーク/ロサンゼルス Universal City Walk 米国現地時間の11月3日、午後10時。長かった戦いに終わりが告げられる。当初の予定をやや繰り上げ、「Xbox Unleashed」のコンペティションは終了の時を迎えた。優勝したのは、BRADY O'CONNELL君で最終ポイントは155ポイント。序盤から終始トップを守り続け、2位に37ポイントの大差をつけて、優勝の栄誉と豪華賞品をゲットしたのである。 さすがに丸2日近くを戦い抜いた猛者達だけに「Xbox Unleashed」に対する準備は万端だったようで、取材中にマークしていた数人は着替えを数着用意しており、当初から48時間を戦い抜く構えを明確に示していた。彼らは皆、ゲーム大会の場“CAGE”でのラウンドが終わればそのまま次回以降のラウンドを待つ行列に加わる。今回のルールでは、できるだけ多くのラウンドをこなし、ポイントを可能な限り加点するのが基本。ゲームをしている時間以外は立ったまま行列に加わっているわけで (食事は既報のとおり、TACO BELLとSoBeが延々と供給し続けるタコスとドリンクを行列中に食べる) 、ゲーム自体の技術に加え、スタミナ勝負の側面も強い。優勝したO'CONNELL君などは開始前から、58時間近くも一睡もしなかったという。終盤にはコンペティションの参加者であることを示すIDナンバー入りのリストバンドが、汗でヨレヨレになっていた。 “CAGE”のそばのDJブースを使って行なわれた表彰式は、米Microsoft XBox Technology OfficerのSEAMUS BLACKLEY氏が自ら司会とプレゼンターを務め、コンペティションを戦い抜いたゲーマーに豪華賞品を手渡した。 マイクを握ったBLACKLEY氏は、48時間に及んだ「Xbox Unleashed」が大成功を納めたことを強調。そして会場を提供したUniversal City Walk、参加者の体調を支えたTACO BELLとSoBeに感謝と賞賛を送った。イベントは金曜、土曜というウィークエンドに昼夜を問わず行なわれていたこともあり、Universal City Walkに訪れる来場者にも十分なXboxの周知と期待を与えることができたという。また会場内に設置されたりコンペティションに使われたXboxが48時間も稼働し続けていることをあげ、「十分な耐久性と信頼性の証になっただろう」とジョークをとばした。 優勝者のO'CONNELL君には、XboxとパイオニアのAVシステムを搭載するフォード・エクスプローラーが贈られる。ステージでは、BLACKLEY氏から、そのキーがしっかりと手渡された。ちなみに2位から5位までは、20ポイント差に4人がひしめく激戦。2位、3位にはXboxのほか、バハメキシコへの4人での周遊旅行、TACO BELLとSoBeの1年分の食事権がそれぞれ目録として手渡された。表彰は10位までが対象で、限定品のSoBeロゴ入りスケートボードや、Xboxのバックパックなどが贈られている。
表彰ステージの前には、最後まで競技を続けたライバル達が勢揃い。入賞を逃した彼らも、徹夜続きのハイテンションそのままに、ステージ上の勝利者に向かって惜しみない賞賛を送り続けていた。まさに48時間の激闘が生み出した友情である!!
■ 優勝者BRADY O'CONNELL君に聞く!
O'CCONNELL君いわく、「今回のゲーム大会のレベルはかなり高かった」という。O'CONNELL君はゲームタイトルにもよるが、毎日3~4時間ほどゲームをプレーしているるというかなりのゲーム野郎。その彼から見ても他のプレーヤーの中にはかなりの強者が多かったようで、他を圧倒するポイントを稼いで優勝したO'CONNELL君でも、当初は勝てるかどうかわからなかったらしい。ただ、自慢のスタミナと、とにかくあきらめない気持ちを持ち続けてプレイしたことが優勝できた一番のポイントだという。とはいっても、2日目(現地時間11月3日)の朝はさすがにきつかったようで、「眠くて眠くてしょうがなく、何度もあきらめようかと思ったけど、友達やまわりのプレーヤーに励まされて頑張れたんだ」そうだ。 今回のイベントでは全部で4タイトルのゲームが使用されたが、その中でO'CONNELL君のお気に入りは「Tony Hawk's Pro Skater 2x」。日本では今ひとつなじみの薄いソフトだが、「Tony Haek」シリーズはアメリカやヨーロッパでは販売本数年間1位に輝くという超人気ソフトということもあり、当然といえば当然だろう。ちなみに、「Tony Hawk」のプレーを見ていると、どのプレーヤーもかなりの腕前で、日本人プレーヤーなどは足下にも及ばないといった感じだった。また、日本でも前評判の高い「DEAD OR ALIVE 3 (テクモ)」については、「グラフィックとかものすごいと思うよ。次世代を担うゲームだよね。でも前作と同じような部分もあるみたいだね」と、48時間以上起きているとは思えない冷静な分析をしていた。 Xboxについての感想を聞いたところ、「E3でプレーしたときにも感じたけど、とにかくすごい可能性を秘めてると思うよ。もちろん成功を収めると思うね」と、Xboxを支持していた。にしても、一般人は基本的に入場できないE3でもプレーしているとはかなりの強者であることがわかる。また、Xboxでプレイしたいゲームを聞いてみると、「Halo、Tony Hawk、ジェットセットラジオフューチャー……」と、出るわ出るわ。リストはいかにもアメリカンなものが多いが、やはりO'CONNELL君はかなりのゲーマーのようだ。
最後に、日本人プレーヤーに勝つ自信があるか聞いてみたら、「DEAD OR ALIVE 3はたぶん無理だと思うけど、Tony Hawkなら絶対に負けないよ。あと、機会があったら日本に行ってアーケードで対戦してみたいね。もちろんそのときには勝つつもりでプレーするよ」と、日本のゲーマーに向けて宣戦布告のコメント。O'CONNELL君の来日に備えて、日本のゲーマーも鍛錬を怠らないようにしておくべきだろう。 「Xbox Unleashed」開幕直後は木曜日深夜ということもあり、あまり人出もなかったが、金曜日の夜から最終日となる土曜日にかけては会場は人で埋め尽くされていた。立ち止まり大きな画面に映し出されるXboxの映像に興味をそそられる若者や、カップルでゲームに参加していく来場者もいた (そのほとんどが彼女が先に敗北し、“CAGE”まえで暇そうに待っていたが)。人通りの多い場所での一風変わったゲーム大会が成功を収めたことで、Xboxの発売直前でまた一段階、認知度が上がったのではないだろうか。
□Xboxのホームページ (英文) (2001年11月4日) [Reported by 矢作晃/平澤寿康] |
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