サンソフト、「エターナルオデッセイ 奇幻水晶縁」など
香港タイトル2本を発売

11月上旬より順次発売

価格:各7,800円

プロローグの1シーン。水面はキラキラと輝き、奥の滝は勢いよく水煙を上げている
 サン電子株式会社のゲーム部門であるサンソフトは、ファンタジーRPG「エターナルオデッセイ 奇幻水晶縁」と、朝鮮出兵を題材にしたリアルタイムストラテジー「Seven Years War 2」の2本のアジアタイトルを日本語化し、11月中旬より順次発売する。現在、サンソフトは、Timegate Studiosの「Kohan:Immortal Sovereigns」のローカライズ作業の最終段階を迎えており、「Traffic Giants」を扱った経緯からドイツのゲームメーカーJooWooDとも親密な関係にある。今回、アジアタイトルを獲得したことで、同社のPCゲーム事業はより本格化してきたといえそうだ。

 「エターナルオデッセイ 奇幻水晶縁」は、香港でゲーム開発のほかゲーム誌の出版も行なっているGameoneが手がけたファンタジーRPG。3Dでモデリングされたアニメっぽい3頭身のキャラクタたちと、水彩画のようなファンタジックな1枚絵のフィールド画面で構成されており、少し前のプレイステーション向けのアクションRPGのような、ちょっと古くさいがどこか懐かしい独自のファンタジーワールドを形成している。

 フィールドを歩いているとランダムエンカウントで戦闘シーンに突入し、戦闘シーンは「ファイナルファンタジー」シリーズのようなクォータービューの画面で、3Dのキャラクタが順番に剣や魔法で攻撃していく。実際に動作している画面を見たが、一見地味に見えるフィールド画面は、3Dエフェクトで丁寧に装飾され、かなり細かいところまで作り込まれている印象だ。「エターナルオデッセイ」の発売時期は12月予定で、価格は7,800円。

左側に固まっている騎馬武者は日本のユニット。右には子供のようなユニットも見える
 「Seven Years War 2」は、日本史でいうところの朝鮮征伐、韓国側でいう壬辰倭乱をモチーフにしたリアルタイムストラテジー。リアリティ重視のつくりではなく、魔法っぽい要素を取り入れたゲーム性重視の内容で、ゲームには完全悪玉である日本と、主役である朝鮮、そして明の3カ国が登場する。各国は、たとえば日本は攻撃力は高いが建物が弱い、明は防御力は高いが移動速度が遅いなど、それぞれ違った特性を備えているという。

 本作のウリは、ゲーム内に自然環境の変化をリアルに取り込み、それを戦術として活用できるということだ。たとえば火を付けて野原を燃やしたり、アイテムを使って雨を降らせて川の浅瀬を無くしたり、あるいは米やジャガイモといった食料の成長を早めることができたりなど、天変地異をうまく活用することが勝利へのカギになる。また、ゲームに登場する全ユニットは、風の影響を受けるという。こういった要素は、よくよく考えると従来のRTSにはなかったものばかりで、それがRTSとしてのおもしろさに繋がるかどうかは別問題としても、新しいゲーム性がたっぷり詰め込まれているRTSであることは間違いなさそうだ。「Seven Years War 2」の発売時期は11月上旬予定で、価格は7,800円。

【エターナルオデッセイ 奇幻水晶縁】
左がフィールド画面の様子、右が戦闘シーン。画面下のバーが一杯になると自分のターンがまわってくる

【Seven Years War 2】
左は日本の建物群、右は韓国の建物群。韓国画面の下にはいかにも精強そうな船舶が浮かんでいる

(C) Gameone Systems Limited 2001. (C)Juyon Entertainment Co., Ltd.All Rights Reserved. (C) 2001 SUNSOFT.

□サンソフトのホームページ
http://www.sun-denshi.co.jp/soft/

(2001年10月24日)

[Reported by 中村聖司]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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