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セガ「アミューズメント事業戦略発表会」開催 |
突如発表された「モーニング娘。」を起用したアトラクション |
事業内容説明を行なう永井代表取締役専務執行役員 AM事業本部長 |
説明に立った代表取締役 専務執行役員 AM事業本部長・永井 明氏は、まずすでに最盛期の半数におよぶ店舗の統合整理を行ない、他社との比較をしながら、セガはAM事業において今年3月期は昨年期の経常利益に36億円の純増と堅調さをアピール。特に小型店舗から100台以上のアミューズメント機器を配する大型店舗の伸びを時代のニーズと捉え、それに向けた体質の変換をすでに終了しているとした。
また。'99年度から稼動を開始している「ダービーオーナーズクラブ」の長期的収益の大きさ(稼動1年10ヵ月で推定400億円)と、今年8月に稼動を開始した「バーチャファイター4」の基板販売、稼動売り上げの多さ(推定20億円)にもふれ、「今年度の当初の売り上げ予想をすでに達成している」と続けた。
さらに「AM事業はすでにシュリンクしているという見方もあるが、当社のAM事業の方針は、セガおよびグループの有する圧倒的なゲーム開発力を駆使し、かつ他社とのアライアンスによる効率化を図りながら、あらゆるカテゴリーにおいてシェアを拡大するとともに、業界のリーダーとして常に『新しい遊び』を創造し続ける」とコメントした。その具体的戦略として、「フルラインナップ戦略による既存市場シェア拡大」と「新しい遊び(新カテゴリー)創造による市場活性化」を挙げ、各カテゴリー別投入タイトルを発表した。
その中でも、ビデオゲームにおいては、「第39回アミューズメントマシンショー」でも出展している「ダービーオーナーズクラブ2」、電脳戦機バーチャロン フォース、そして好評稼働中の「バーチャファイター4」、そしてクラブカートなどに加え、「頭文字D」、そして11月稼動予定という「カードストライカー」といったカードシステムを使用したプレーヤーが自分だけのキャラクタをカスタマイズし、他のプレーヤーとの競争でコミュニケーションを促進する、従来の路線の拡大を説明。これまで未発表だった「カードストライカー」については、「いずれ発表の機会を設ける」としながらも、カードシステムを使ったスポーツカテゴリーのものであることが明らかになった。
また、2001年12月より、東京ジョイポリスを皮切りに、「モーニング娘。」を起用した「新作3Dサウンドアトラクション」を導入することも発表。これは従来の3Dサウンドアトラクションがどちらかといえば「恐怖と戦慄」を重視した少数の出演者による完全なホラー路線であったのと比較して、「モーニング娘。」メンバー全員が本人役で演じることによる“ちょっとこわいホラー”という少々わかりにくいテーマを目指したものだという。
最後、挨拶に壇上に立った香山COOは、「AM事業はセガの柱としてこれからも注力していく」と発言し、発表会を締めくくった |
(2001年9月20日)
[Reported by 佐伯憲司]
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