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ニンテンドー ゲームキューブ発売記念 |
価格:25,000円
'99年5月にコードネーム「Dolphin」として開発が表明された、あの任天堂の新型ゲーム機「ニンテンドー ゲームキューブ」が遂に発売された。DVDはもとより、音楽CDの再生機能すら搭載しないという、徹頭徹尾「ゲーム機」であることに固執したハード構成。いったい、どのような作りになっているのだろうか? 今回GAME Watch編集部では、一通りの周辺機器やソフトとともに「ゲームキューブ」本体をゲット。購入者の目線で眺めたファーストインプレッションをお届けしよう。
■ 化粧箱もさることながら、中身はさらにコンパクト!
本体、ACアダプタ、コントローラ、取扱説明書。メモリーカードは別途購入。映像出力用ケーブルはスーパーファミコンおよび64用と同規格。既に持っていれば流用可能 |
別に店員さんを疑っていた訳ではないが、自宅に戻るやいなや即開封。取り出した製品の化粧箱、さらには中身のゲームキューブ本体を見て「うぅむ、コンパクトやな……」と二度唸る。ふと、ロシアの民芸品「マトリョーシカ」が思い浮かぶ。といっても、中からさらに何かが出てくる訳ではないのだが。
■ 小学生でも片手でラクラク運べる適度なサイズと質感
単に「コンパクト」を連発しても伝わりにくいであろうことから、対比として横にゲームボーイアドバンスを配置してみた。手で持った時の重量感は、ホビー層向けの小型MDラジカセよりも軽いかな? といった程度。これなら低学年の小学生でも片手で楽に持ち運べるだろう。なお、本体後面のハンドルは取り外し不可。据え置きのまま使う人のなかには外したくなる人もいるだろうが、無理やり外したところで結局は映像ケーブルが出っ張るため、あまり意味がないとだけ言っておこう。
本体は実にコンパクト。横のGBAと見比べれば一目瞭然。これなら部屋から部屋への持ち運びもラクラク | 左上にパワーボタン、左下にリセットスイッチ、右下にディスクカバーを開けるオープンボタンを配置 | 本体正面には左から1~4番の順にコントローラポートを配置。メモリーカード用のスロットは2つ |
ディスクカバーを開けたところ。ソフトは8cmシングルCDサイズのディスク。ディスクがセットされたまま運搬されるケースを想定しているのか、ホールド感は実にしっかりとしている。取り外すときは、中央のディスクリリースボタンを押せばOK。ゲームプレイ後にディスクを取り出すときは、電源が入った状態でオープンボタンを押せばディスクのスピンは止まる |
右側面が「吸気口」、左側面が「排気口」。手をかざすと良く判る。本体だけを起動していると排気音はそれなりに聞こえるが、プレイ中のゲームサウンドを妨げるほど酷いレベルではない | 本体正面の右下には「ATI」社のロゴが燦然と(?)輝く |
底面左上にある「ハイスピードポート」。“ハイスピード”という名称が、ユーザーにまだ見ぬ何かを期待させてやまない | 底面下部にあるシリアルポート1と2。発売が予定されているネットワーク用機器「モデムアダプタ」、「ブロードバンドアダプタ」は、このポートに接続して使用する。ネットワーク用アダプタ以外にも対応する周辺機器は出てくるのだろうか |
スーパーファミコンやニンテンドウ64のユーザーであれば、映像出力ケーブルがそのままゲームキューブに流用できる |
デジタル端子への接続は、音声出力用のアナログAV端子ケーブルが別途必要 | 一度配線してしまえば、そうそう何度も見るものではないのだろうが……本体背面から2本も似たようなケーブルが生えている様は、正直あまり良い見栄えとは言いがたい |
ただし、気になる点も若干ある。RおよびLトリガーボタンのストロークはやや深めといった印象で、十字キーは手が大きい人にとって細かい操作を要求する格闘ゲームなど少々ツライかもしれない。これらについては、ユーザーによって好き嫌いが分かれる部分かと思われる。また、Rトリガーボタン上のZボタンは、ポジション、サイズ、硬さなど全てにおいて使いやすいとは言い難いが、その性質から察するに、使用頻度の低い機能やメニューが割り当てられるボタンなのだろう。
大きく押しやすいAボタンなど、全体的な完成度の高さはさすがの一言。同時発売のソフト3本をプレイした限りではプレイに支障を覚えることはなかった | コントローラ上面にあるRおよびLトリガーのストロークはやや深めといった印象。Rコントローラのすぐ上に配置されたZボタンは、サイズもさることながら、正直固くて押しにくい。ゲーム中では、あまり頻繁に使わない機能が割り当てられるものと思われる |
ソフトを入れずに本体を起動すると、ゲームキューブのロゴが表示された後、すぐにメインメニュー画面が表示される。この間、約10秒。ソフトがセットされていれば、ロゴの表示直後すぐにゲーム画面へと移行する(コントローラの操作を受けつけるまでの秒数はソフトごとに若干の差がある)。メインメニューでは、ゲームの起動、内臓時計の設定、サウンド、画面位置の調整、メモリーカードデータの管理が行なえる。
起動時のゲームキューブロゴ。購入直後の起動時はカレンダーとオプションを設定する必要あり | さりげなく(?)キューブ型に配置されているメインメニュー | メモリーカードの管理画面では、データの移動、コピー、消去が可能。使用ブロック数や作成・更新日付も一目瞭然 |
ゲームキューブ本体同様、メモリーカード59もこれまた非常にコンパクト。単体でその辺りに放り出しておいたら、見つけるのに苦労しそう |
(2001年9月14日)
[Reported by 北村孝和]
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