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EA PLAYレポート その1 |
会場:Electronic Arts UK本社
Electronic Artsは、現地時間9月1日、Electronic Arts UK本社において、年末から来年以降に発売する新作タイトルを集めたプライベートショウ「EA PLAY」を開催した。会場となったEA UKは、ヒースロー空港から南へ約30分の田園地帯にあり、鬱蒼とした森林の切れ目から突如全面ガラス張りの近代的なビルが姿を現し、我々を含む海外のプレスを驚かせてくれた。そこで出展されたタイトル群もその驚きに勝るとも劣らない実りの多い内容だった。
Electronic Arts UK本社。抜群の環境で最新ゲームの開発が進められているようだ |
「Medal of Honor Allied Assult」。PC版2台、PS2版が1台展示されていた |
これまで公開されていたゲーム画面はノルマンディ上陸作戦のみだったが、今回の出展では、市街地での銃撃戦、雪が降りしきる森林の中での敵根拠地侵入ミッション、そして市街地での戦車戦と、迫力の画面が目白押しだった。肝心のプログラムは、まだ激しい動きをするとフリーズしてしまうレベルのもので、ちょっとずつしか見たり触れたりできないのだが、とにかくリアリティにこだわった作りのゲームであるということが強く実感できた。たとえば敵がこちらを発見すると、いきなり発砲したり追ってくるようなウソ臭い行動は取らず、反射的に身構え、助けが呼べるなら呼び、呼べないなら発砲を開始する。こちらが狙撃した敵の倒れざまもリアルそのもので、撃たれた場所、位置に応じて仰向けに倒れたり、俯せになって倒れたり、膝を抱え込みつつ倒れたりする。
「ANNO1503」はEAが販売を担当。内容の詳細はSUNFLOWERSのブースレポートでお伝えする |
まだまだ話は続くが、圧巻だったのは戦車戦。といっても既存の戦車戦シミュレータほど厳密なつくりではなく、戦車長がハッチから顔を出して前方を覗いたようなゲーム的な視点のみだが、これも凄い臨場感がある。この臨場感は、リアルに描かれた市街の映像、曲がり角に待ち受けているIV号戦車、砲弾が炸裂した際の派手な演出など、シチューエーションのうまさから来るものだと思うが、戦車を見るやいなや逃げ出す兵士や、砲弾を食らった際の画面の揺れなど、これ単体を抜き出しゲームとして発売しても成立しそうな完成度の高さを感じた。リリースを読む限りでは、リアルタイムで天候が変化したり、シュトゥーカに急降下爆撃されたりするようだ。発売日は今秋のままだったのが少し残念だが、ともあれ本年度最大の話題作になるのは間違いなさそうだ。
「Medal of Honor Allied Assult」の最新スクリーンショット。あまりいいシーンがないのが残念。やっと公開された市街の雰囲気を見てほしい |
出展されていたPCタイトルの一部。バイクレースの名作「Motoracer3」はEAが発売するようだ |
出展されていたPS2タイトルの一部。カプコンが一部フロアを借り切って「CAPCOM VS SNK 2」などを出展していた。個人的一押しは、中世を舞台にした海洋冒険アクション「Pirates」 |
Cel Damegeは画面をみたままの内容のコミカルなアクションレース。海外市場では特異な存在になりそうだが、日本市場を意識したものともいえそうだ。発売は来春の予定 |
□ECTSのホームページ
http://www.ects.com/
(2001年9月1日)
[Reported by 中村聖司]
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