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ニンテンドーゲームキューブ発表会「マリオ サンシャイン (仮) 」、「LEGEND OF ZELDA」遂に公開 |
任天堂株式会社は都内でニンテンドーゲームキューブ発表会を開き、今後のニンテンドーゲームキューブのソフトウェア展開について明らかにした。5月に米国で開催されたE3の会場で同社の宮本茂氏が約束したとおり、マリオの新作とゼルダの新作が遂に発表された。
まず最初に登壇したのは浅田篤氏は、「ゲーム業界はこのところ売り上げを伸ばしているように見えるが、新しいハードウェアが売れているだけで、ソフトウェアは売れなくなってきている。こういった状況の中で、クリエイターが扱いやすいハードウェアを作り、驚かなくなったゲームユーザーに向けて“驚き”を提供していく」と発言。続けてカラーバリエーションとしてオレンジとブラックを11月に発売することを発表した。
続いて登壇した岩田聡氏は今年中に発売となるソフトを順次紹介。基本的にはE3で発表されたタイトルばかりだが、「ウェーブレース ブルーストーム」や「大乱闘スマッシュブラザースDX」、「どうぶつの森+」といったソフト達を一つ一つ丁寧に紹介された。
ニンテンドーゲームキューブを持ち説明する浅田篤氏 | 岩田氏は今年発売のタイトルを一つ一つムービーを見せながら説明 |
■ マリオ次回作は「マリオサンシャイン(仮)」、そしてガラッと変わった「ゼルダ」
そして続いてステージに登場した宮本茂氏は記者団にむかって開口一番「どうですか? ダメですか?」と聞きながら、「ラインナップがニンテンドウ64の続編のように見えるかもしれないが、内容は充実している。新しい試みが実を結びつつあって、春にニンテンドウ64で発売した『どうぶつの森』なども、子供と母親でプレイするなど新しいプレーヤーを獲得している」と説明した。現在はE3で発表された新感覚のゲーム「ピクミン」の開発に入れ込んでいるという。
ここで「E3でお約束したマリオとゼルダをお見せしましょう」と宣言。まずはマリオのムービーが公開された。公開された画像は、日の光が眩しいある街を舞台にマリオが飛んだりはねたりしていた。マリオは器用に三角飛びを決め建物の屋根まで登っていく。ニンテンドウ64版に比べ高いところまで登っていけるようだ。宮本氏によれば「ニンテンドウ64の正当な進化版」だという。発売は2002年の夏。
続いて公開されたのが「ゼルダ」の最新作。こちらは2000年に行なわれたニンテンドーゲームキューブの発表会では8頭身のリアルなリンクが描かれていたが、今回公開されたグラフィックはトゥーンレンダリングで描かれたと思われる3頭身のリンクで、ガラッとイメージが変わっていた。登場した敵キャラクタもコミカルな動きで、アニメ「トムとジェリー」を見ているかのよう。宮本氏によれば「キャラクタをリアルに描いていく過程で、違和感を感じたため、任天堂らしく個性的な表現で描くことにした」とコメントした。こちらは2002年のクリスマス発売を目指して開発中。
最後に宮本氏は「2002年中に発売することをお約束します」と力強く言い切った。
ゼルダのグラフィックにはかなりビックリするはず。宮本氏の演出する新しいゼルダはどうなるのだろうか | ゲームキューブとゲームボーイアドバンスを接続して遊んでみせる宮本氏 | 「世界に誇れる使いやすさ」とコントローラが優れていることを強調 |
■ このほかにも数多くの新作タイトルが発表
これ以外にも現在開発中のソフトの映像が公開された。中でも注目なのは「新・巨人のドシン1 (仮) 」。ディスクシステムで発売されたタイトルとの違いなどはわからないが、相変わらず独特の世界を展開してくれそう。「メトロイドプライム (仮) 」は宮本氏がE3で明らかにしたとおり1人称視点で描かれており、3Dアクションシューティングのようなイメージ。また、スノーボードゲーム「1080°GC (仮) 」、「ドンキーコングレーシング (仮) 」、「ディズニーズ ミッキー (仮) 」などが短いムービーながら公開された。
【新・巨人のドシン1 (仮)】 | ||
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(C) 2001 Param/Nintendo | ||
【メトロイドプライム (仮)】 | ||
(C) 2001 Nintendo | ||
【1080°GC (仮)】 | ||
(C) 2001 Nintendo Game developed by Left Field Productions, Inc. |
(2001年8月23日)
[Reported by 船津稔]
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