価格：5,800円

　株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントは、PS2用ソフト「正義の味方」を10月に発売する。価格は5,800円。

　プレーヤーは特撮ヒーローになり、怪人と戦って町の平和を守っていく。しかし、ただ戦うだけではなく、視聴率をいかに高くするかがゲームのポイント。
　プレーヤーはただの特撮ヒーローではなく、30分生放送番組の主役で、行動のすべてがカメラで録画されて全国に放送されている。30分間いつでもカメラはまわっているので、どのような行動をとったかによって視聴率が変化する。いち早く事件を解決したり、カッコイイ必殺技で怪人を倒せば視聴率はあがり、事件現場にたどり着くのが遅かったり、怪人に倒されると視聴率は落ちてしまう。そして、視聴率が0になるとゲームオーバー。数字がとれない責任をとって、特撮ヒーローをクビになってしまう。

正義のヒーローとなり、悪の秘密結社の手から町を守ろう	自分でデザインしたヒーローが動き回る!! 特撮マニアなら涎物のシーン	視聴率が低下すると番組を打ちきられる。魅せるプレイが重要

　ゲームは、まずヒーローの設定。パーツを組み合わせて外見をデザインし、名前を決める。次に、文字を組み合わせて「宇宙王子」や「正義忍者」などの枕詞を作る。
　ヒーローの設定が終わったら、ゲームスタート。舞台は日本のどこかにある「只野市」に、ヒーローが立ち寄るところから始まる。事件が起こる時間はあらかじめ画面上に表示されているので、その前に住宅街や駅前広場、公園などで住民から情報を収集し、怪人が出そうなポイントを予測。そして、事件が起こる前に現場に先回りし、事件を起こそうとする怪人と戦って、番組終了時間までに勝利を納める。

前半36と後半17の言葉があり、全部で612通りの枕詞から選べる	情報によっては、怪人とは関係のないサブイベントにも遭遇できる

　無事に最後まで視聴率を維持できれば、エンディングテロップが流れ、次回予告とともに次のステージへと進める。
　番組終了後には視聴者から手紙が届く。手紙にはプレイ内容を反映したことが書かれており、良かった点や気に入らなかったところなどをチェックすることができる。

クリアしても気を抜かず、より高い視聴率をとれる方法を考える	お便りは、文字だけのものからイラスト満載のものまで様々

　怪人との戦闘は、ボタン入力式を採用。戦闘開始時にボタンを連打して、一定時間内により多く叩いた方が先攻になる。続いて攻撃する側は、パンチ・キック・投げの中から好きなコマンドを選んで10個まで入力。攻撃側が入力を終えたら、防御側は攻撃側の入力した攻撃方法に対応したガードコマンドを時間内に入力する。
　それらが終わると、入力結果が反映されたアクションシーンが始まる。ガードできていればダメージをうけないが、ガードコマンドに失敗しているとダメージを受ける。最終的に、ダメージを蓄積させて、相手の体力を0にすれば勝利。また、プレーヤーの体力が減ってくると、一発逆転の必殺技が使用できるようになる。

戦闘開始直後はひたすら連打! 先攻をとれば戦闘が楽になる	コマンドの入力した順番によっては、コンビネーション攻撃が炸裂することも	必殺技はコマンド入力。正確に入力しないと発動しない

　特撮ヒーロー体験ゲームというジャンルの通り、普通にプレイするのではなく「どうやってカッコ良く振る舞うか」が重要となる。同じ人に何度も話しかけたり、平凡な戦い方をしていては視聴率はすぐに落ちていく。わざとピンチになって必殺技で怪人を退治したり、隠されたサブイベントをクリアしたりと、ただクリアするだけではなく、常に視聴者に見られているというつもりでプレイしなければならない。

各話の初めに流れる主題歌も特撮ヒーローには付き物	視聴率が高いともらえるヒーローカード。怪人の詳細が確認できる	特撮モノには必須の悪の秘密結社。戦闘員のようなザコもいる

【ヒーロー設定コレクション】
赤を基調とした宇宙刑事風	サイバーな超人戦隊タイプ	こちらは変身仮面ヒーロータイプ

近未来のイメージが強いヒーロー	ロボット風のメカメカしいデザイン	羽の生えた科学戦隊タイプ

半獣半人のワイルドなヒーロー	60年代風。露出が多いのが特徴	いろいろ混ざって、絶妙なデザイン……

(C)2001 Sony Computer Entertainment Inc.

□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
http://www.scei.co.jp/
□製品情報
http://www.scei.co.jp/sd2/seigi/

(2001年8月7日)

[Reported by 田名網陽平]