★ PS2ゲームレビュー ★

今年の夏はゴルフ三昧
誰もがプロゴルファーになれる!?

みんなのGOLF3


 プレイステーションで発売されるやいなや爆発的ヒットとなった「みんなのGOLF」。発売されたばかりのシリーズ3作目は、プラットフォームがプレイステーション 2に変わり、おもしろさはそのままにさらなるグレードアップを遂げた。その名の通り子供からお年寄りまで、ビギナーからゲーマーまで、運動音痴からプロゴルファーまで、みんなで楽しめる「みんなのGOLF3(以下みんGOL3)」。今回のレビューでは、やれば必ずハマるその魅力を余さず紹介していこう。


■ ココが「みんなのGOLF」らしさだ!!

インターフェイスはほとんどかわっていない。画面下のパワーゲージをいかに上手く止めるかが、ベストショットを打つポイントになる。
 「みんGOL3」が老若男女、分け隔てなく楽しめるのには理由がある。ひとつめは、ゲーム初心者でもすぐになじめる手軽な操作方法。基本的に、ゲームをプレイするうえで必要となるのは「○」ボタンだけ。「○」ボタンを押してスイング開始、次に上昇するパワーゲージを目的の距離に合わせて「○」ボタンを押し、そして最後にインパクトゾーンの上にバーが来たところでタイミング良く「○」ボタンを押す。たったこれだけでコースを回ることが可能。もちろん、打ち方や方向、クラブの種類など細かい設定もできるから、慣れてきたら「○」ボタン以外も活用してみるといいだろう。
 ふたつめは、随所に行き届いたフォローで、ゴルフの知識がなくても十分楽しめるところ。ゴルフのルールがまったくわからなくても細かい指示はコンピュータが勝手にやってくれるので、「少ない打数でカップに入れる」ことだけがわかっていれば大丈夫。さらに、クラブの種類もカップまでの距離に合わせて自動的に選んでもらえるから、クラブの性能を知らなくても特に問題はない。しかし、ただ単純なだけではなく、慣れてきた人やゴルフに詳しい人ならばこだわった設定も可能。キャラクタやクラブ、ボールによって飛距離やコントロールなどの性能が異なるので、自分のプレイスタイルやコースに合ったカスタマイズができる。


■ ゴルフのおもしろさを存分に味わえる!!

ホールインワンなどのミラクルショットを打つと、打球が虹色の尾を引いて飛ぶ。めったに見れないから、思わず何度もリプレイを見直してしまう。
 ゴルフの醍醐味が至る所にちりばめられているのも「みんGOL3」ならではといえる。初めてプレイする時は、パー(規定の打数ちょうどでカップに入れる)でまわるのがやっとといった感じ。だが、風の流れや地面の角度、コースのクセなどを掴めるようになると、少しずつスコアが良くなっていく。何度やってもパーだったホールをバーディー(規定の打数より1打少ない打数でカップに入れる)でまわれた時など、自分の実力が上がってきているのを確認できる。このように、実際にコースを何度もまわり、何回も球を打ってジワジワ上達していくと、まるで実際のゴルフまで上手くなっていくような気持ちになる。

 また、ジャストタイミングでショットを打ったり、グリーンの外からカップのすぐ側まで寄せるなどといった難しいショットを決めると、効果音や派手な文字で祝福してくれる。「□」ボタンを押すことでリプレイの再生も可能で、自分のショットを様々な視点から見られる。さらに、1打でカップに入れるホールインワンなど奇跡的なショットを打つと、記念にリプレイがビデオで記録され、後で何度でも見ることができるようになる。後で家族や遊びに来た友達と、互いに記録した自慢のショットを見せ合う楽しみ方もできる。


■ コレクター心をくすぐられるキャラクタ&アイテム

キャディのスズキさん。前作はプレーヤーだったのだが、今回はキャディに転向。普通のキャディに飽きたら、ぜひぜひ使ってみてほしい。
 プレイし始めの頃は、使用できるキャラクタが3人で、クラブやボールもスタンダードタイプしか使用できない。決められた条件をクリアすることで、使用できるキャラクタやアイテムが増えていく。
 使用キャラクタは、CPUと対戦する「VSモード」で勝つことで使える人数を増やすことができる。対戦したいキャラクタを選択してコースで競い、勝利すればそのキャラクタが使用できるようになる。キャラクタによって「飛距離はスゴイがコントロールがヘタ」、「コントロールはいいがスピンが苦手」などのクセがあるので、どのキャラクタを選ぶかが良いスコアを出すポイント。
 アイテムは、大会で優勝賞品としてもらうか、アイテムショップで購入することで手に入る。優勝賞品としてもらう場合、ランク毎に開催される大会に参加し、最も低いスコアでコースアウト(18ホールすべて終了すること)すれば優勝。あらかじめどのアイテムがもらえるかわかるので目当ての賞品がもらえる大会に参加すればいいのだが、高価な賞品ほど優勝するのは難しくなる。また、自分のランクが低いと高ランクの大会には参加できないので、ランクを上げるためにも小さな大会から確実に優勝していきたい。
 アイテムショップでは、所持しているポイントに応じてアイテムを購入することができる。ポイントはプレイ中に貯まっていき、難度の高いショットをする毎に増加していく。普通に大会やVSモードをプレイしていても貯まるので、コツコツプレイして着実に貯めていこう。ただし、ウォーターハザードやバンカーなど、ミスショットをしてしまうとポイントは下がるので注意。

 ポイントがある程度貯まったら、メインメニューからショップに行きアイテムを購入する。ただし、アイテムによっては条件が用意されていて、初めからすべてのアイテムを購入することはできない。購入できるアイテムは、ボールやクラブの他に、便利なテクニックが書かれている秘伝書やメインメニューの壁紙集など、様々なものがある。加えて、一緒にコースをまわってくれるキャディもアイテムとして入手可能。初めは3人からキャディを選択することになるが、新しいキャディを手に入れることで新たに選択できるようになる。「みんGOL3」でのキャディはマスコット的な印象が強く、見ていて楽しい。なかでも、崖や水の上を駆け抜けてボールを全力疾走で追う姿はスゴイの一言なので、ぜひとも見ていただきたい。


■ ゲームに慣れたら全国の猛者達と腕試しだ!!

これがランキング表。ランキングは随時更新されるため、ずっと残り続けるのは難しいが、大会で偉業を残したプレーヤーは殿堂入りできる。
 今度の「みんGOL3」では、インターネットを使ってランキング登録ができる。と言っても、PS2モデムを使ってサーバーに接続するわけではなく、パソコンや携帯電話のブラウザ機能を使って行なう。

 ランキング登録をするには、まずブラウザで「みんGOL.net」(http://www.mingol.net/)に接続し、会員登録を行なう。次に、会員登録後に「みんGOL.net」から送られてくる自分専用の大会参加用パスワードを受け取る。ソフトを起動し、メニューから全国大会モードを選び、もらった大会参加用パスワードを入力する。そして、全ホールまわったラウンド終了時に表示される申請用パスワードを記録し、「みんGOL.net」の申請ページで申請用パスワードを入力すればランキング登録ができる。なお、全国大会モードでは途中で中断してセーブすることははできないが、成績を白紙にして初めのホールからやり直すことは可能。自分で納得のいくまで何度でもチャレンジすることができる。

 ランキングでは自分の実力がわかるだけではなく、豪華な賞品がもらえる大きな大会も年に数回開催される予定。今のうちに腕を磨いておいて、大会に備えておくといいだろう。


■ まだまだ尽きない「みんGOL3」の魅力!!

 これまでに述べた以外にも、「みんGOL3」の良さはたくさんある。まずはプレイステーション 2ならではの美麗なグラフィックで、臨場感あふれるリアルなコースが楽しめるところ。CGによる生い茂る木々や芝などの表現もすばらしいが、なかでも水のグラフィックは秀逸。それだけでも一見の価値があると言っても過言ではない。
 また、キャラクタの活き活きとした表情・動きも必見。某RPGに匹敵するのではないかというほどキャラクタたちの表情は豊かで、まるでプレーヤーの気持ちがそのまま伝わっているかのようだ。

 プレイ時間が短いのもありがたい。1ラウンド終了するのに10~20分くらいしかかからない。少しだけ時間が空いた時や、気分転換にプレイするのにちょうど良い感じだ。加えて、プレイの最中に中断する機能も付いているから、忙しい時でも合間をぬってプレイできる。
 これだけでも十分「買い!!」な要素なのだが、さらに4,980円という低価格で販売されているのもポイントが高い。ひとりでプレイするのにも良いし、彼女や友達、家族と遊ぶのも良い。「どのソフトを買おうか……」と悩んでいるなら、間違いなく「みんGOL3」をオススメしたい。この夏どころか、年末まで遊び尽くせるソフトだと言えよう。


(C)2001 Sony Computer Entertainment Inc.


□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
http://www.scei.co.jp/
□クラップハンズのホームページ
http://www.claphanz.co.jp/
□みんなのGOLF3オフィシャルページ「みんGOL.net」
http://www.mingol.net/

(2001年8月1日)

[Reported by 田名網陽平]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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