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村上龍の原作をノベルゲーム化 |
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価格:5,800円
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制限時間内に画面上をクリックして次の行動を決める「ビュー・クリック・システム」を採用 |
「五分後の世界」は、村上龍原作の同名小説をゲーム化したもので、監修も氏自身が手がけている。今現在、我々が生活している世界とは全く異なる「五分間」ずれた別世界「違う日本」に突然迷い込んでしまった人々の、不安や葛藤、生きざまを描いたストーリーとなっている。
本作は、原作の世界をさらに広げるという意味で「チェーンノベル」と名づけられている。ひとつの世界観に対しプレイ可能なキャラクタを複数用意することで、それぞれが連動する複数のストーリーが発生。いちキャラクタの行動が、自身の先行きだけではなく他キャラクタの未来にも影響を与え、その結果がさまざまな分岐やエンディングへとつながっていく。全てを解き明かすには、100時間以上のプレイを要するという。
システム面では、グラフィカルな分岐選択肢「ビュー・クリック・システム」を採用。シナリオ中の重要な局面で発動し、制限時間内に動画内の目的部分をクリックすることで、キャラクタの次なる行動が決定する。感覚的にゲームを進められるシステムにより、取っ付きやすく飽きのこないプレイ感を実現したとしている。
■ 村上龍自身が語る「五分後の世界」
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今回のゲーム化では、僕の原作をいろいろな形に変化させたり、原作にはいない登場人物を新規に登場させても、物語の構造が壊れなかったというか破綻しなかったというか……。つまり『五分後の世界』というひとつの世界が、そういうアレンジに耐える構造と力を持っていたというのは原作者としては嬉しいことです。映画化にしろゲーム化にしろ僕はディレクターがそれを変化させるのは当たり前のことだと思います。僕も映画を作るからわかるんですが、自分の原作も映画にするときには脚本の段階で変えますし、或いは日々の撮影の中で変えていくわけです。だから変わったということや、ゲーム化の段階で方法論が変わるということも最初から納得していて、そういうアレンジに原作のストラクチャーが耐えたということが喜ばしいと思います。
【スクリーンショット】 | ||
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□「5分後の世界」のホームページ
http://www.5min.net/
(2001年7月31日)
[Reported by 北村孝和]
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