任天堂など2社、エンターブレインと開発会社を提訴
PS「ティアリングサーガ」が「ファイヤーエムブレム」に酷似

7月25日 発表

 任天堂株式会社と株式会社インテリジェントシステムズは、株式会社エンターブレインと有限会社ティルナノーグを相手取り、不正競争防止法および著作権法に基づき、2億5,830万円の損害賠償とソフトの製造、販売、頒布差止を求める訴えを東京地裁に起こした。同社のゲームソフト「ファイヤーエムブレム」シリーズに、エンターブレインらが開発、販売したプレイステーション用ソフト「ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記」の内容が酷似しているという。

 任天堂とインテリジェントシステムズは、「ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記」の内容が同社の「ファイヤーエムブレム」シリーズの著作権侵害に当たる疑いが強いとして、'99年12月以降何度か発売中止と内容変更を求める警告書を送ったが、聞き入れられなかったという。

 訴訟提起の理由について同社では、エンターブレインが「ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記」の発売1カ月半まで「ファイヤーエムブレム」と名前が酷似した「エムブレムサーガ」の名称で宣伝広告や予約販売を行ない、ユーザーの間に「ファイヤーエムブレム」のシリーズ作品であると混同させたことが不正競争防止法に違反し、登場人物や舞台背景、シナリオ、画面構成、システムなどが、それぞれ「ファイヤーエムブレム」シリーズ作品の著作権侵害にあたることの2点を挙げている。

 「ファイヤーエムブレム」は'90年の発売以来、シリーズ5作品で累計販売数200万本を数える人気シリーズ。一方の「ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記」は、7月8日現在で345,430本を販売したとしている。

□任天堂のホームページ
http://www.nintendo.co.jp/
□インテリジェントシステムズのホームページ
http://www.intsys.co.jp/
□エンターブレインのホームページ
http://www.enterbrain.co.jp/
□製品情報
http://www.famitsu.com/game/pr/2001/04/20/ts_index.html

(2001年7月26日)

[Reported by 北村孝和]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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