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ナムコ、カプコン、カトウ、「合同新製品展示会」開催!! |
株式会社ナムコ、株式会社カプコン、株式会社カトウ製作所は、初の合同業務用新製品展示会を大田区産業プラザ「PIO」で開いた。「鉄拳4」、「ガンサバイバー2 バイオハザード コード:ベロニカ」が出展されるとあって、マスコミ各社、オペレータが多数来場。期待の高さを伺わせた。
■ スタイルは1対1に戻るも、壁やステージの起伏などを盛り込んだ「鉄拳4」
「鉄拳4」は「3」の1対1のスタイルに戻っている。レバー上で奥、下で手前への横移動が可能で、さらに上、下などにレバーを入力し続けることで歩くことができるようになっている。この横移動で攻撃をかわすことができるのも「3」や「TTT」に似ているが、さらに技を避けやすくなった印象を受けた。また、周囲には壁、そしてステージには起伏が付き、アンジュレーション(高低差)の概念が盛り込まれ、さらに新操作として「ポジションチェンジ」が導入された。左パンチ+左キック+方向レバーという入力で、相手をつかみ、任意の位置へと追いやることができる。壁を意識し、壁方向へ相手を押し込んだり、追い詰められたときの脱出方法のひとつとして活用されることだろう。
気になるキャラクタは現状デフォルトで8人。三島一八、凌 暁雨(リン・シャオユウ)、花郎(ファラン)、キング(2代目)、吉光、ポール・フェニックス、マーシャル・ロウは「3」および「2」から引き続いて登場する。さらに、スティーブ・フォックス(ボクサー)、クレイグ・マードック(バーリトゥード)、クリスティ・モンテイロ(カポエラ)の3人の新キャラが登場することが明らかになっているが、プレイできたのは「2」および「3」のキャラと、スティーブ・フォックスの8キャラ。「鉄拳」ではおなじみの隠しキャラが登場するスペースはあと10人ほどあったので、すべて登場するのが楽しみだ。
現場を視察に来ていた開発陣によれば、「現状60%の完成度」とのことで、背景などまだまだ未投入の仕様があるそうだ。現状でもいくつかの新技や、壁を利用したコンボなど、目新しさをのぞかせつつも、爽快感は相変わらず「鉄拳」らしさを残しており、新たにモーションキャプチャーしたというスティーブ・フォックスを使用する人も多数いた。
また、AM2 of CRIの鈴木 裕氏をはじめとする株式会社セガの「バーチャファイター4」の開発陣も会場を訪れており、セガのマルチプラットフォーム化と、3D格闘の両雄がお互いを意識しあっていることを伺わせる一幕もあった。
■ 舞台は前作の2年後! オープニングムービーには三島平八の姿も!!
会場では、「鉄拳4」の新システムやキャラクタ紹介のほか、オープニングムービーも初公開となった。
【『鉄拳4』メインストーリー】 |
「鉄拳3」の最後、三島財閥の長・三島平八は「闘神」の捕獲に失敗した。それでも、闘神の残した血痕や皮膚組織、蹄から得た遺伝子情報と、平八自身の肉体組織から読み取った塩基配列を元に、新たな生命の筐体の開発に着手した平八だったが、研究は容易には成功しなかった。三島財閥の研究員たちは、多くの実験を重ねた結果、闘神の遺伝子を肉体に組み込むには、「デビル化」の因子が必要であるという結論に至り、平八は自らの血にデビル化を促す要素が欠けていることを知る。 デビル化を促す要素を持つ人物……風間 仁。 「The king of iron fist tournament 3」で闘神を倒した仁は、平八に撃たれ、倒れた。しかし彼はデビルと化して平八をなぎ倒し、飛び去っていった。以後、仁の消息を知る者はいない。平八は仁の消息を追わせたが、その足取りはようとしてつかめなかった。 その調査の中で興味深いものが発見された。それは二十年前に撮影されたという1枚の写真。そこに写っていたのは、全身が傷つき、火傷を負った男の遺体だった。その背中は翼が半分隆起したように変形していた。それこそ、平八が二十年前に火口に葬った息子・一八のものであることを確信した平八は、徹底的にこの遺体の行方を追い、そして、遺伝子産業で躍進を続ける「G社」に行き着いた。 G社では、入手した肉体の遺伝子データを解析し、新たな人体を生み出そうとしていた。研究に使用された肉体、データはそれぞれ、ネブラスカ、ネパールの研究施設に厳重に保管されていた。この事実は平八の知るところとなり、12月25日金曜日のクリスマス、G社がネパールに持つ最高機密研究所は、三島平八の配下である「鉄拳衆」の急襲を受け、瞬く間に陥落。施設の低層階は木っ端微塵に爆破され、巨大ヘリコプター群によって施設ごとハードディスクが強奪される。 時を同じくして、平八率いる別部隊がネブラスカ地下研究施設内に侵入、一八の肉体が眠る棟を襲う。保管部屋の中に流れ込んでいく鉄拳衆たち。ヘリの中で、平八は作戦の成功を確信していた。しかし突然、先人を切った鉄拳衆が何者かに吹き飛ばされ、床に崩れ落ちる。平八は身を乗り出してモニターを睨んだ。 部屋の中からゆっくりと姿を表す大きな影……それは紛れもなく一八だった。一八はG社の研究施設で蘇生し、その体を研究素材として提供することで、自らの体に巣食うデビルの正体を突きとめ、二分した自分の統合を果たそうとしていた。 そして平八と三島財閥を打ち倒す……その欲望を満たすために力を蓄えてきたのだった。しかし、またしても平八によって志を打ち砕かれた一八は、怒りに打ち震え、武装した鉄拳衆をほぼ壊滅させ、炎の中に姿を消した。 一八を取り逃がした平八は激怒したが、脇に控えていた最高研究顧問アベルの進言により、平八は再び一八の捕獲をもくろむ。そして、「The king of iron fist touranament 3」から2年を隔てた今。三島財閥の後継者の座を賭けた「The king of iron fist touranament 4」の開催が世界中に報じられた。今大会の優勝者、最後に三島平八を倒した者には、三島財閥の総帥としての地位が献上されるという。謀略と知りつつも妥当平八を目指し、一八はトーナメントに赴く。
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初公開のオープニングデモ。一八の平八への復讐劇が再び始まるという内容で、会場では何度も上映されていたが、そのたびに注目を浴びていた。映像表現には定評あるナムコのオープニングだが、さらにパワーアップしていた |
■ 「ガンサバイバー2 バイオハザード コード:ベロニカ」にも注目が集まる
もう一方の注目タイトル「ガンサバイバー2 バイオハザード コード:ベロニカ」は、カプコンとナムコの共同開発によるガンシューティング。注目は、ガンコントローラ部で、銃の基部となる部分が可動式になっており、キャラクタの移動が可能という点。2画面が1セットという筐体で、「バイオハザード コード:ベロニカ」の世界観をうまくガンシューティングにアレンジしているという印象。こちらもかなりの人が試遊しており、人が離れることはなかった。
2画面筐体の「ガンサバイバー2 バイオハザード コード:ベロニカ」。ガンコントローラの基部を動かすことにより、キャラクタの移動ができる |
■ 「達人」シリーズ最新作「料理の達人2」(仮称)など多数展示のプライズ/メダル/エレメカもの
GAME Watch的注目タイトルは、イスラエルで軍事目的に開発されたという微妙な声の変化から、相手の心理状態を測定するという技術「Truster」を使ったコミュニケーションツール「ホンネ発見キ」(ナムコ)。1人プレイ時は携帯電話のヘッドホンジャックを筐体と接続してプレイするという。なかなかの精度だそうで、かわるがわる試しにプレイしてみる人が後をたたなかった。カトウ製作所のプライズ筐体「ファンシーリフター ツイン2」、メダルゲーム「エクセルラインPJ」もオペレータの熱い視線を浴びていた。
プライズものといえば、「鉄拳4」グッズやソニー・コンピュータエンタテインメントの「どこでもいっしょ」グッズなども展示されていた。
左より「ゴルゴ13 銃声の鎮魂歌」、「料理の達人2」(仮称)、「ビーパニック」、「ホンネ発見キ」(いずれもナムコ)。一番右はカプコンの「パチンガン」。パチンコ筐体のメダルゲーム |
□ナムコのホームページ
http://www.namco.co.jp/
□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□カトウ製作所のホームページ
http://www.kato-mfg.co.jp/
□製品情報(鉄拳4)
http://www.namco.co.jp/home/aa/am/vg/tekken4/
□製品情報(ガンサバイバー2 バイオハザード コード:ベロニカ)
http://www.namco.co.jp/home/aa/am/vg/gunsurvivor2/
http://www.capcom.co.jp/newproducts/arcade/biogun2/index.html
□関連情報
【4月20日】カプコンとナムコ、AC用ゲームを共同開発
「ガンサバイバー2 バイオハザード コード:ベロニカ」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010420/capnam.htm
(2001年6月20日)
[Reported by 佐伯憲司]
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