★ PCゲームファーストインプレッション ★

「通信対戦ロジックバトル 大雪戦」を
丸ごと搭載した魅惑のテーブルゲーム集

コナミネットミックス

  • ジャンル:テーブルゲーム
  • 発売元:コナミ
  • 月額利用料金:500円(パッケージは無料)
  • 対応OS:Windows 95/98/Me/2000
  • 正式運営開始予定日:8月1日


 コナミが4月1日よりテスト運営を開始している総合エンタテイメントコンテンツサイト「KONAMI Online」。現在、同サイトでは、正式サービス開始に向けて着々と準備が進められているほか、「実況パワフルプロ野球 オンライン対戦版」のβテストなどが行なわれている。本稿では、パワプロに続くPC向け有料コンテンツ第2弾となる「コナミネットミックス」のファーストインプレッションをお届けする。


■ テーブルゲームを愉しみながらユーザー間のコミュニケーションが気軽に楽しめる「コナミネットミックス」

キャラクターデザインは騎羅さん
 「コナミネットミックス」は、KONAMI Online上で麻雀や花札、将棋、ブラックジャックといったポピュラーなテーブルゲームが楽しめるテーブルゲーム集。対戦者とチャットによるコミュニケーションを行ないながらネットワーク対戦が楽しめる、というものである。

 現時点では、店頭販売の予定はなく、月額500円程度の課金のみで「コナミネットミックス」のすべてのサービスが利用可能になる。ゲームプログラムの入手方法は、インターネット上からダウンロードするか、同サイトの運営管理をコナミと共同で行なっているインターネットイニシアチブ(IIJ)の店頭用サインアップCD-ROMを利用するかの2つ。7月中旬からダウンロードサービスと無償CD-ROMの配布が始まり、これに合わせて「コナミネットミックス」サーバーのテスト運営もスタートする。7月中旬から7月31日まではテスト期間中で、この期間は誰でも無償でプレイできるという。

 ゲームモードは、KONAMI Onlineを介してのマルチプレイと、スタンドアロンで遊べるシングルプレイの2種類。ただし、シングルプレイも一度サーバーに接続して、正規ユーザーであることを確認する必要がある。

「コナミネットミックス」のメイン画面。まずはネットに繋いでコナミID承認手続きを行なわないと何も出来できない。選択可能なキャラクタは8人。お好みで選ぼう

■ 明快なサーバーシステムで初心者でも安心

これがチャットウィンドウ
 ゲーム画面は640×480ドットのウィンドウ表示で、ロビー入室後は、ユーザー情報やチャットログなどが見られるチャットウィンドウが開かれるという仕組み。

 ロビーはゲームごとにわかれ、遊ぶゲームを選択してロビーに入ると、100のルームが用意されている。ここで「空き」のロビーに入るとプレーヤーがホストとなり、各ルールの設定や未知の人の侵入を防ぐための鍵を掛けたりすることができる。

 「募」は対戦者募集中、「対」は対戦中、「鍵」は施錠されていることをそれぞれ示しており、世界中に点在するPCゲームサーバーの中ではダントツと言い切っていいほど、初心者にもわかりやすいシステムになっている。これなら小学生でも遊べそうだ。

 現時点でプレイできたのは「ネット麻雀」「ネットこいこい(花札)」「ネット花合わせ(花札)」「大雪戦」の4つ。予定リストの中に挙がっている将棋とブラックジャックが遊べるのは、正式オープン後になるようだ。

まずゲームを選択し、対戦ロビーからお好みのルームを選べばOK。面倒な手続きは一切ない簡単設計だ

■ ハチャメチャなおもしろさ! 「大雪戦」

勝負で入手した“Gift”で洋服やメニューの色などを変えられる
 「花札」と「麻雀」は、今回シングルプレイで遊んでみた限りでは、実にシンプルでオーソドックスな内容だった。残る「大雪戦(だいせっせん)」は、キャラクターイラストを見た瞬間ピンと来た人も多いだろう。そう、フォーティーファイブが昨年5月にドリームキャスト向けに発売した「通信対戦ロジックバトル 大雪戦」を、丸ごと搭載しているのだ。

 という意味ではコナミネットミックスは、同作のPC向け大幅拡張版といってもいいかもしれない。DC版の対戦サービスはすでに終了しているが、それを抜きにしても手元のマウスで簡単に操作でき、目の前のキーボードで手軽にチャットが楽しめるPC版のメリットは非常に大きいといえる。そのかわり、このPC版にはビジュアルメモリを使った対戦モードやストーリー仕立てのシングルプレイモードは収録されていない。

 「大雪戦」は、敵味方1枚の壁を隔て、魚雷を撃ち込むマスをひとつずつ指定して、互いに見えない敵艦隊の全滅を狙う“海戦ゲーム”の雪合戦版といった内容の対戦ゲームで、各キャラのセリフや固有の必殺技が出せるといった楽しみが付加されている。

 対戦前に、海戦ゲームで各艦の配置位置を決めるように、人型をしたキャラクターの集合体“ボード”で構成された「デッキ」を組むことができるのだが、これが実に楽しく、頭を悩ませる。攻撃パターンも何種類か用意されているのだが、対戦を前提に開発されているため、意外と厳しい時間制限があり、もたもたしていると攻撃がキャンセルされてしまう。1ゲームあたり15~20分ぐらいで楽しめ、かなり忙しいゲーム展開のため、チャットを楽しむ余裕はあまりないかもしれないが、何度もプレイしたくなるすこぶる高い中毒性を備えている。先述したように、7月中旬よりテスト運営が開始されるので、ぜひ試してみるといいだろう。

【大雪戦】
「大雪戦」のシングルプレイ画面。初期状態のデッキは中央に集中配置されているので、シングルプレイならまだしも、オンライン対戦では、一気に倒されてしまうだろう。実は“ピン”だけの構成が一番強かったりして

攻撃先指定画面。慣れるまでは、たびたびタイムオーバーになってしまった。戦況に応じて双方のイラストの表情が変化するのだが、実に可愛らしい

各キャラとも「やっつけよっとぉ」「いきます!」などとセリフを喋りつつ攻撃する。後半のスペシャルアタックは威力抜群で、攻撃時の演出もユニーク

【麻雀】
マウス操作のみでプレイできる。4人チャットを楽しみながらのんびりプレイしたいところだ

【花札】
「花札」はこいこいと花合わせの2つのルールでプレイできる

(C) 2001 KONAMI ALL RIGHTS RESERVED..


□コナミのホームページ
http://www.konami.co.jp/
□KONAMI Onlineのホームページ
http://www.konamionline.com/
□「コナミネットミックス」のホームページ
http://www.konamionline.com/netmix/index.html?CNTCGID=3

(2001年6月14日)

[Reported by 中村聖司]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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