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PlayStation Awards 2001、400万枚突破「ドラゴンクエストVII」 |
PlayStation Awards 2001は、2000年5月1日から2001年4月30日までの期間に優秀な販売実績を記録したソフトをたたえるもの。プレイステーションが発売された'94年の翌年の'95年から始まり今回で7回目となる。また同時にユーザーから募集された票を元に最もユーザーから支持を得たソフトも「USER GRAND PRIX」として表彰された。
今回表彰されたタイトルは以下の通り。
PLATINUM PRIZE (100万枚以上の販売実績に対する表彰)
DOUBLE PLATINUM PRIZE (200万枚以上の販売実績に対する表彰)
QUAD PLATINUM PRIZE (400万枚以上の販売実績に対する表彰)
開会にあたって同社社長の久夛良木健氏は「これまで数え切れないほどのソフトを作り上げたクリエイター達に厚く御礼申し上げる」とコメント。前述の小西康陽氏のプロデュースでサーフコースターズのライブなどが行なわれた後、表彰式が本格的にスタート。50万枚以上を販売したソフトを表彰する“GOLD PRIZE”に関してはフジテレビの「めざましテレビ」でおなじみのキャスター吉田恵さんがプレゼンターを務めた。
比較的淡々と進められた表彰式だったが、100万枚以上を販売したソフトを表彰する“PLATINUM PRIZE”のプレゼンターを務めた加山雄三氏がステージに登場したところから盛り上がった。と言うのも加山雄三氏がかなりコアなゲームユーザーであることが判明。「ゲームは必需品」と語り、延々と身振り手振りを交えながらいかにゲームを愛していて、ヤリ込んでいるかを語る姿はかなりの迫力。
「鬼武者」について「僕は57分でクリアしたんですが、早いほうですか?」との加山雄三氏の問いに、プロデューサーの稲船敬二氏は「スタッフでも1時間を切った者がいないので、信じられない」と舌を巻くほど。その後「グランツーリスモ」についてもスモーキーマウンテンのコースレコードを披露し「本当にのめり込んでいる。コンサートなどの移動時間に車の中でプレイしている」とかなりはまりこんでいる様子だった。最後に加山氏は「これからもゲームを愛していき、楽しんでいきたい」とコメントした。
表彰式の7年間の歴史の中で今回初めてとなる400万枚突破となる「QUAD PLATINUM PRIZE」の受賞について「ドラゴンクエストVII」の堀井雄二氏は「大変うれしい」と改めてうれしさをかみしめていた。また、音楽を担当したすぎやまこういち氏は「発売されてすぐに100万人単位のユーザーが音楽を耳にする。これほど幸せなことはない」とコメント。加山氏も「すぎやまこういちさんの曲は名曲です。年中聞いています」とうれしそうだった。
ユーザーの投票によって決定する“USER GRAND PRIX”に関してはシナリオ、グラフィック、サウンド、キャラクタ、そして大賞と4部門に分かれているが、そのすべてにおいて「ファイナルファンタジーIX」が受賞した。その圧倒的な強さには驚くばかり。ディレクタを務めた伊藤裕之氏は「250人のスタッフにお礼を言いたい。また、この賞を我々だけではなく、ユーザー一人一人にあげたい」と感動に声を震わせながらコメントした。
最後に挨拶した丸山茂雄会長は「技術の進歩は停滞なく続いているが、ソフトの制作はいつもゼロからの出発だ。クリエイターの方々にとっては大変だろうが、がんばって欲しい。そしてまた来年、この場で逢いましょう」と締めくくった。
(2001年6月11日)
[Reported by 船津稔/Photo by 矢作晃]
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