PlayStation Awards 2001、400万枚突破「ドラゴンクエストVII」
USER GRAND PRIXは「ファイナルファンタジーIX」が5部門制覇

6月11日 発表

 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントは都内のホテルで、今年一年でもっとも売れたソフトを表彰する表彰式「PlayStation Awards 2001」を開催した。表彰式は元“ピチカートファイブ”の小西康陽氏のオープニングアクトで始まり、加山雄三氏ら有名人がプレゼンターを務める豪華なものとなった。

 PlayStation Awards 2001は、2000年5月1日から2001年4月30日までの期間に優秀な販売実績を記録したソフトをたたえるもの。プレイステーションが発売された'94年の翌年の'95年から始まり今回で7回目となる。また同時にユーザーから募集された票を元に最もユーザーから支持を得たソフトも「USER GRAND PRIX」として表彰された。

 今回表彰されたタイトルは以下の通り。

    GOLD PRIZE (50万枚以上の販売実績に対する表彰)
  • 鉄拳 TAG TOURNAMENT (ナムコ)
  • パチスロアルゼ王国2 (アルゼ)
  • パチスロアルゼ王国4 (アルゼ)
  • ファイナルファンタジーコレクション (スクウェア)
  • DX人生ゲームII (タカラ)
  • スーパーロボット大戦α (バンプレスト)
  • スーパーロボット大戦α外伝 (バンプレスト)
  • 劇空間プロ野球 AT THE END OF THE CENTURY (スクウェア)
  • テイルズ オブ エターニア (ナムコ)
  • バウンサー (スクウェア)
  • バイオハザード コード:ベロニカ 完全版 (カプコン)

    PLATINUM PRIZE (100万枚以上の販売実績に対する表彰)

  • グランツーリスモ3 A-spec (ソニー・コンピュータエンタテインメント)
  • 鬼武者 (カプコン)
  • SIMPLE1500シリーズ Vol.1 The 麻雀 (D3パブリッシャー)

    DOUBLE PLATINUM PRIZE (200万枚以上の販売実績に対する表彰)

  • ファイナルファンタジーIX (スクウェア)

    QUAD PLATINUM PRIZE (400万枚以上の販売実績に対する表彰)

  • ドラゴンクエストVII (エニックス)

司会を務めたフジテレビアナウンサー笠井氏 (中央) 、タレントのヒロコ・グレース (右) 、キャスターの吉田恵 (左) 「クリエイターに感謝したい」とコメントした久夛良木健氏 これまで同様「ディスプレイに何を表示させるのか? クリエイターの真価が問われる」との持論を披露した丸山氏
「鬼武者」の受賞者に加山雄三氏から盾が手渡される ゲームについてとにかく熱く語る加山氏。クリエイターも舌を巻くほど GOLD PRIZE受賞の皆様方。おめでとうございます

 開会にあたって同社社長の久夛良木健氏は「これまで数え切れないほどのソフトを作り上げたクリエイター達に厚く御礼申し上げる」とコメント。前述の小西康陽氏のプロデュースでサーフコースターズのライブなどが行なわれた後、表彰式が本格的にスタート。50万枚以上を販売したソフトを表彰する“GOLD PRIZE”に関してはフジテレビの「めざましテレビ」でおなじみのキャスター吉田恵さんがプレゼンターを務めた。

 比較的淡々と進められた表彰式だったが、100万枚以上を販売したソフトを表彰する“PLATINUM PRIZE”のプレゼンターを務めた加山雄三氏がステージに登場したところから盛り上がった。と言うのも加山雄三氏がかなりコアなゲームユーザーであることが判明。「ゲームは必需品」と語り、延々と身振り手振りを交えながらいかにゲームを愛していて、ヤリ込んでいるかを語る姿はかなりの迫力。
 「鬼武者」について「僕は57分でクリアしたんですが、早いほうですか?」との加山雄三氏の問いに、プロデューサーの稲船敬二氏は「スタッフでも1時間を切った者がいないので、信じられない」と舌を巻くほど。その後「グランツーリスモ」についてもスモーキーマウンテンのコースレコードを披露し「本当にのめり込んでいる。コンサートなどの移動時間に車の中でプレイしている」とかなりはまりこんでいる様子だった。最後に加山氏は「これからもゲームを愛していき、楽しんでいきたい」とコメントした。

 表彰式の7年間の歴史の中で今回初めてとなる400万枚突破となる「QUAD PLATINUM PRIZE」の受賞について「ドラゴンクエストVII」の堀井雄二氏は「大変うれしい」と改めてうれしさをかみしめていた。また、音楽を担当したすぎやまこういち氏は「発売されてすぐに100万人単位のユーザーが音楽を耳にする。これほど幸せなことはない」とコメント。加山氏も「すぎやまこういちさんの曲は名曲です。年中聞いています」とうれしそうだった。

 ユーザーの投票によって決定する“USER GRAND PRIX”に関してはシナリオ、グラフィック、サウンド、キャラクタ、そして大賞と4部門に分かれているが、そのすべてにおいて「ファイナルファンタジーIX」が受賞した。その圧倒的な強さには驚くばかり。ディレクタを務めた伊藤裕之氏は「250人のスタッフにお礼を言いたい。また、この賞を我々だけではなく、ユーザー一人一人にあげたい」と感動に声を震わせながらコメントした。

 最後に挨拶した丸山茂雄会長は「技術の進歩は停滞なく続いているが、ソフトの制作はいつもゼロからの出発だ。クリエイターの方々にとっては大変だろうが、がんばって欲しい。そしてまた来年、この場で逢いましょう」と締めくくった。

受賞の盾を高々と差し上げた堀井氏 すぎやま氏もうれしそうだった DOUBLE PLATINUM PRIZE受賞でスクウェア伊藤氏もうれしそう
USER GRAND PRIX、5部門制覇で目を潤ませていたスクウェアの伊藤氏 GRAND PRIXはさすがに「グランツーリスモ3 A-spec」と接戦だった 授賞式の合間には小西康陽氏プロデュースでサーフコースターズのライブが開催されるという豪華な授賞式となった

□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
http://www.scei.co.jp/
□PlayStation Awards 2001のページ
http://www.scei.co.jp/awards/
□ニュースリリース (PDF)
http://www.scei.co.jp/corp/pdf/010612.pdf

(2001年6月11日)

[Reported by 船津稔/Photo by 矢作晃]

I
【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】


ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.