ナムコとモノリスソフトの新RPG
「ゼノサーガ エピソードI 力への意志」公開

2001年冬 発売予定

価格:未定



 株式会社ナムコと株式会社モノリスソフトが手を組み、初めて生み出す作品として、東京ゲームショウ2001春にタイトルなどが公開されたRPG「ゼノサーガ」の画像と設定などの一部が公開された。同時に、正式タイトルも「ゼノサーガ エピソードI 力への意志」に決定。「ゼノサーガ」は、宇宙創生から終焉までを描くスペースオペラであり、今回の「力への意志」はそのエピソードの中の第1番目を取り上げたものということになっている。

 スクウェアの「ゼノギアス」を手がけた高橋哲哉氏が監督・脚本を務め、今までに氏が関わってきた作品の世界観を一度解体し、「本来の目的に立ち返って」再構成されたものが「ゼノサーガ」であるという。

 プラットフォームはプレイステーション 2で、今冬発売予定。DVD-ROM2枚組という大ボリュームの作品になるようだ。


「ゼノサーガ」および「エピソードI 力への意志」の舞台背景とストーリー

 舞台は現在より数千年先の未来。
 その中でも“ある理由によって”地球圏を放棄せざるを得なくなった人類が宇宙に進出し、「枢機院」と呼ばれる管理機構の統治のもと、星系間を空間歪曲航法によって結ぶ『U.M.N.(ウーヌス・ムンドゥス・ネットワーク)』や、進んだ惑星開発技術を基盤として、約50万の惑星国家からなる『星団連邦』を形作っていた時代。そして「ゼノサーガ」を通して鍵となる物体「事象変移機関 ゾハル」が開発された時代が「エピソードI 力への意志」の舞台となる。

 人類は「星団連邦」を結成し、彼らに敵対する存在として、生物とも兵器ともつかぬ戦闘端末を操る「巡礼船団(グノーシス)」が登場。彼らは数億光年に及ぶ人類の居住宙域すべてで戦闘を繰り広げている。

 一方、「星団連邦」に属する組織でありながら、「U.M.N.」を構築して軍事と通信ネットワーク分野を掌握する勢力「ヴェクター」が存在する。総帥ヴィルヘルムを長に頂く彼らは、人に使役する存在・合成人間「レアリエン」と、グノーシスへの対抗手段として、「A.G.W.S.」という人型端末兵器を中核とした兵器体系や、「KOS-MOS」という戦闘システム(冒険をともにする女性型戦闘アンドロイド)を開発した。

【舞台設定とスクリーンショット】
総帥ヴィルヘルムの執務室
デュランタル標本室
同時に公開された美術設定の一部。書き込みをチェックしてみると、なにやら血生臭い話もあるようだが……
【A.G.W.S.】
「Anti Gnosis Weapon System」の略称で、「エイグス」と発音する対グノーシス用戦闘兵器の総称。形態は人型に留まらない。左のAGナンバーの機体は、星団連邦軍標準のもの。対して、右のVXナンバーは、ヴェクター社開発の民生用試作機となっている



物語の主軸をになうキャラクタたち

【今回明らかになったメインキャラクタたち】
シオン・ウヅキ KOS-MOS(コスモス) ケイオス
 本作の主人公となるのは「シオン・ウヅキ」。22歳。ヴェクター第一開発局、KOS-MOS開発計画の主幹技師を務める女性。“あるプロジェクト”に関連すると思われる惑星消失事件の調査と、KOS-MOSのテストを兼ね、ヴェクターから派遣される。両親を戦乱で失い、初恋の男性を事故で失うという悲劇に対し、物事を常にポジティブに捉えることで抵抗するという強い前向きな意志を持つ。

 そして、「ゼノサーガ」シリーズを通してカギとなる少年「ケイオス」。「混沌」という名を持つ彼は、自分の名前以外は一切の過去を語らず、記憶の有無を含め、すべてが謎に包まれている。

 同様に、シリーズのカギを握るもう1人の存在「KOS-MOS(コスモス)」。ヴェクターによって開発された女性型戦闘用アンドロイド。開発に携わったシオンを無条件に護る存在である彼女は、合成人間技術が発達したこの時代でも、そのすべてを機械部品で構成しているのが特徴。「秩序」の名を持つ。


戦闘システムなど

 本作のゲーム世界はすべてリアルタイム3Dで描かれる。マップはフル3Dで,索敵レーダーを兼ねたミニマップが表示される。

 イベントシーンは専用のハイモデルと、戦闘などで表示される通常モデルの2タイプのキャラが用意されるが、いずれも「メインストーリーに関するイベントのすべて」がフル3Dの実機表示で構成される。キャラクタにはフェイシャルアニメーション(顔の表情をシミュレートする)と、ヘアダイナミクス(髪の毛のシミュレーション)も採用される。

 ストーリーはすべてイベントで語られ、戦闘などのゲームパートは独立した構成になっている。もしイベントをすべて連続して見ることができたなら、テレビドラマのようなボリュームのあるストーリーとなるという。

 また、戦闘シーンは、ランダムエンカウント(実体のない敵といきなり戦闘状態に持ち込まれる)ものではなく、索敵によってリアルスケールで描かれた敵との接触エンカウントとなる。

【スクリーンショット】

(C) NAMCO LTD.,ALL RIGHTS RESERVED

□ナムコのホームページ
(6月2日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.namco.co.jp/
□モノリスソフトのホームページ
http://www.monolithsoft.co.jp/
□関連情報
【3月31日】モノリスソフト、ナムコより2001年にPS2用タイトル「ゼノサーガ」の発売を予告
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010330/monolith.htm

(2001年6月2日)

[Reported by 佐伯憲司]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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