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Electronic Entertainment Expo 2001現地レポート会場取材の合間に見つけた、やじうまXbox!
会場:Los Angeles Convention Center
米Microsoftブースの中央部は、商談などを行なうミーティングスペースとなっている。そこには、Xbox本体や様々なコントローラ、E3前日の発表会で披露された化粧箱、ソフトのパッケージ、販促グッズや販売用の陳列ケースなどが展示されていた。しかしまあ、本体が大きいと化粧箱も大きいこと。ゆうに50cm四方はあるだろう。これは買って帰るときが大変だなあ、と感じつつ、ちょっとMicrosoftクルーの目を盗みながら、実際に箱を持ってみた。もちろん中身は入っていないので軽いのだが、やはりその大きさは尋常ではない。プレイステーション 2やドリームキャストの化粧箱よりも二回りは大きいんじゃないだろうか。発売日当日は、かなり気合いを入れて持ち帰らないとだめですね、これは。
■ Microsoftブースで配っていたXboxトレーディングカードの謎 MicrosoftブースにXbox向けタイトルが多数展示されていたことは既にお伝えしたとおりだ。通常のショウ同様に、自由にプレイできるのはもちろん、それぞれのタイトルに開発関係者が付いていて、細かな説明も聞くことができた。 ところで、Microsoftブースに展示されているXboxタイトルをプレイすると、説明員からとあるカードが手渡された。こういったトレードショウでは説明員に話を聞いたりすると名刺が手渡されることが多いため、今回も最初はそう思ってたのだが、手渡されたカードを見るとプレイしたタイトルの画像とタイトル名が印刷され、裏面になにやら変な模様が印刷された名刺とは似つかないカードだった。そして、カードの角に「1/16」などといった数字が書かれている……。 名刺でもないし、単なる画像が印刷されたカードなんかいらね~、などと考えつつも、受け取らないのも悪いので、一応もらうだけもらって、リリースなんかを入れていた袋に放り込んでいた。 時は変わってE3初日の5月17日の夜。Microsoft主催のXboxパーティが開かれた、ハリウッドのとあるライブハウスでの出来事。パーティは、アメリカでは超有名なアーティストが2組(楽曲を聴いた記憶はあったが、残念ながら、筆者を含め、日本人関係者の中にその2組についてわかる人はいなかった……)登場するという、かなり豪勢なもので、アメリカ人を中心にかなりの盛り上がり。そしてパーティを堪能して、仕事もあるしそろそろ帰りましょうか、ということになって会場を出ると、とある小さなケースのような物を渡された。 表面に「Xbox」のロゴが印刷されたその小さな箱には、上部に穴があいており、その中になにやらカードが入っている。取り出してみると、「Xbox」のロゴが印刷されたカードが出てきた。その時点では、自分も含め、「これっていったい何?」って感じで、またなんか変な物もらったなあ、なんて思っていた。しかし、そのケースに付属していた名刺サイズの小さな紙をよく読んでみると、「Collector Series Official Trading Card」、「E3の会場で16枚のカードを集めよう」と書かれていたのだ。いらね~、なんて言っていたカードが、Xboxのトレーディングカードだったのだ。ケースの中の1枚はパーティ会場だけで配られたレアカードで、これ以外にカードは全部で16種類あり、このケースに全部のカードを集めて入れましょう、ということだったわけだ。 そうとわかると、こういうレア物(?)に弱い自分としては、集めないわけにはいかないでしょう。ということで、次の日からトレーディングカード集めに必死となった。カードはデモ中のタイトルをプレイすればくれるので、とにかく並んでプレイ。また、最終日には、トレーディングカードを手に持つMicrosoftクルーを片っ端から捕まえて、「持ってないカードちょうだい」と言いつつ、何とか15枚を確保。残りは「13番」のカードのみとなった。しかし、この13番のカードは、どのクルーに聞いても持っていないし、どこを探しても見つからなかった。 ここでふとあることが頭によぎった。「そーいや、Xboxパーティの会場でもらった箱の中に、1枚カードが入ってたなあ、あれが13番なのか? そうだ、完全に集めるには、パーティに出席しなければならなかったんだ。そうに違いない」そう考えて、ホテルに戻り先ほどの箱をチェック。しかし、そのカードには番号は書かれていなかった……。 その後、いろいろな人に聞いてみたが、やはり13番は誰も見つけられなかったらしい。しかもこのトレーディングカード、裏面がパズルになっていて、全部のカードを集めるとXboxのロゴが完成するようになっているのだが、1番~10番のカードの10枚だけで完成することが判明。11番以降は、それこそ単純にXboxロゴが印刷されているだけだった。アメリカじゃ“13”は不吉な数字だから、欠番にしてるんじゃないのか。うん、多分そうだ、と勝手に納得し、とりあえずは全部集まってよかったよかった、と喜んでいた。
ただその後、「13番もあるらしい」なんて情報が伝わってきたのだ。ただ、もうE3は終了し、その情報についても確かめようがない。このトレーディングカード、当初から16枚あって見つけられなかっただけだったのか? パーティで配られたのが13番なのか? 13番は欠番で15枚が正解なのか? いったいどうなんでしょうか。もし情報をお持ちの方がいたら、是非とも編集部まで一報をお願いしたいと思います。とにかく、はっきりしないと、E3が終わった気がしないもんで。特にMicrosoft関係者の方、よろしくお願いします(笑)。
■ Xboxの生まれ故郷はこんなところ……
Seattleと言う街をご存じだろうか? そう、“イチロー”が在籍する大リーグチーム“Seattle Mariners”の本拠地であり、いま、全米でもっとも日本人観光客の増加率が高いといえる街だ。野球場だけでなく、街中本当に日本人観光客が多いんだ、これが。ま、そんなことはどうでも良いんだが。 だが、街の中心街をはなれること10数分ほどで、かなりのんびりした静かな雰囲気となる。そんなのんびりとした田園風景の中にあるビルでXboxの開発チームは仕事をしている。玄関をくぐると“X”の文字がグリーンのライトに照らし出されている。壁の一部はプラットフォームカラーともいえる鮮やかなグリーン。そんな中に前衛的な絵が飾られている。絵は……う~ん、びみょ~。っていうか、前衛的でよくわからないんだけど。 社食 (もちろんもっとかっこよくカフェって言うそうですが) なんかにも、Xbox発表当初に公開されたDEMO「巧夫をするロボットと女性」を描いたポスターが貼ってあったり、X型の筐体イメージのグラフィックが飾られている。廊下にはソフトのポスターなどが貼られているが、そのほとんどはなぜかMicrosoftのPCチームが制作してきたソフトばかり。「PCはPC、コンソールはコンソール」なんて言ってるけど、移植されるのかなぁ……謎だ。
ともあれ、こんな環境の中で仕事できたら楽しいだろうなぁっていうところで着々と開発されているXboxのハードウェアとソフトウェア。発売はこの秋と言うことで、その成果はもう間もなく手にすることができるだろう。 □Microsoftのホームページ http://www.microswoft.co.jp/game/
□E3のホームページ (2001年5月22日)
[Reported by 平澤寿康/船津稔] |
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