Electronic Entertainment Expo 2001現地レポート

セガやElectronic Artsなど
サードパーティ製ソフトも多数

会期:5月17日~19日(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center

 昨日は、Microsoftブースに展示されているXbox向けタイトルの紹介を行ったが、今日はMicrosoft以外のメーカーブースに展示されているXbox向けタイトルを紹介しよう。

■ Sega of America
クローズドのブースながら、Xbox向けタイトルを展示

 今年のE3でのSEGA OF AMERICAのブースの様子は、ドリームキャストの製造中止などを受け、昨年までと大きく異なっていた。ブースの位置自体は昨年と同じだが、その規模はかなり縮小されてしまった。さらに、今年はブース全体が壁で覆われ、許可を得た人以外の来場者は自由に出入りできないようになっていた。つまり、巨大なプライベートブースと化していたのである。

 ブース内には、今後発売が予定されている新作ソフトが多数展示されており、内容自体は十分充実していた。新作ソフトの多くはもちろんドリームキャスト向けのタイトルだが、今後様々なプラットフォームにソフトの供給を行っていくと発表したのを受け、ドリームキャスト以外のプラットフォームで動作するソフトもいくつか展示されていた。そしてその中に、Xbox向けタイトルも2種類存在していた。

 セガは、3月に開催された「東京ゲームショウ2001春(以下ゲームショウ)」において、Xbox向けの11タイトルが制作中であると発表したが、今回E3のSEGA OF AMERICAブースでは、その中の「ジェット セット ラジオ フューチャー」と「ガンヴァルキリー」の2タイトルが実際に展示されていた。ジェット セット ラジオ フューチャーはリアルタイムレンダリングのデモムービーの展示にとどまっていたが、ガンヴァルキリーはプレイアブルデモとなっており、実際にプレイ可能だった。

 まず、ジェット セット ラジオ フューチャーは、ドリームキャスト版と比較して、登場するキャラクターや風景などがより緻密に描かれ、映像効果も従来より豊富になっているようで、グラフィックのクオリティが大幅に向上しているのが一目で確認できた。

 また、ガンヴァルキリーは、ステージの一部のみプレイ可能なデモバージョンが展示されていた。グラフィックはジェット セット ラジオ フューチャーよりもやや粗めに感じたが、ゲーム自体はスムーズに動作しており、十分快適にプレイできた。

 双方ともまだまだ製品版にはほど遠いと思われるバージョンでの展示であったが、それでも十分なクオリティが確保されており、今後が非常に楽しみといっていいだろう。

ジェット セット ラジオ フューチャーのデモ。操作はできず、ムービーのみが流されていた ガンヴァルキリーのデモ。こちらは、面の一部分のみではあるものの、実際に来場者がプレイ可能となっていた

■ INGOFRAMES
UnrealシリーズとTEST DRIVEシリーズのXbox版を展示

 INFOGRAMESブースでは、人気アクションシューティング「Unreal」シリーズのXboxバージョン「Unreal Championship」と、カーシミュレーションゲームの「TEST DRIVE」と「TEST DRIVE OFF-ROAD」に加え、Microsoftブースに展示されていた「NASCAR HEAT 2002」の4つのXbox向けタイトルが展示されていた。この中で最も注目されるのは、やはり「Unreal Championship」だろう。

 Unreal Championshipは、PCで人気のアクションシューティング「Unreal II」をベースに、Unrealからシナリオ部分を取り除き、デスマッチモードのみを抜き出した「Unreal Tournament」のフィーチャーを盛り込んだオリジナルバージョンだ。ゲームにはシナリオモードとバトルモードが用意され、Xboxのネットワーク機能を利用したネットワーク対戦にも対応している。会場でも実際にデモ機でネットワークプレイが可能となっていた。
 展示されていたのは開発初期段階のもので、シナリオや大戦可能なネットワークプレイの人数など、ゲームの詳細についてはまだ完全に固まっていないようだ。

 グラフィックは現状でもかなりクオリティが高かったが、プレイ中に処理落ちが発生することも少なからず目につき、完成にはまだ時間がかかりそうな印象を受けた。

Unreal IIをベースにUlreal Tournamentのフィーチャーを盛り込んだXbox版「Unreal Championship」 与えられたミッションをクリアするシナリオモードと、デスマッチモードが用意される。また、ネットワークプレイにも対応している
実在の市販車を忠実に再現し、本物そっくりのドライビングが楽しめる人気ソフト「TEST DRIVE」シリーズのXbox版 こちらは、4輪駆動車を中心に車がチョイスされている「TEST DRIVE OFF-ROAD WIDE OPEN」と、Microsoftブースにも展示されていた「NASCAR HEAT 2002」

■ Electronic Arts
得意のスポーツゲームを中心にXbox向けタイトルを展示

 今年も巨大なブースを構えて多数のソフトを展示していたElectronic Arts(EA)ブース。もちろんその中にもXbox向けタイトルがいくつか存在していた。

 EAといえば、さまざまな人気スポーツを忠実に再現する「EA Sports」シリーズがおなじみだが、Xbox向けタイトルもこのEA Sportsシリーズが中心となっている。F1レースゲーム「F1 2001」、アメリカンフットボールのプロリーグ「NFL」のゲーム「MADDEN NFL 2002」、アメリカのプロアイスホッケーリーグ「HHL」のゲーム「NHL 2002」、アメリカのストックカーレース「NASCAR」のゲーム「NASCAR 2002」など、おなじみのスポーツゲームの最新作がこぞってXboxに登場する。

 これらスポーツゲームの最新作は、Xboxだけでなく、PlayStation2やGAMECUBEなどでも発売される。そのため、EAブースでは、同じタイトルを複数のプラットフォームで同時に動作させ、それぞれの違いをチェックできるように展示を工夫していた。F1 2002はディスプレイが上下に配置され、PlayStation2の画像とXboxの画像が同時に表示されていたが、グラフィックのクオリティはXboxの方が明らかに高かった。また、MADDEN NFL 2002ではXboxとPlayStation2、GAMECUBEの3つのプラットフォームで動作させた画像が同時に表示されていたが、XboxとGAMECUBEの画像では大きなクオリティの差は感じられなかった。これらEA Sportsシリーズは2001年冬に発売が予定されている。

 これらスポーツゲーム以外のXbox向けタイトルとしては、海賊をモチーフとしてアクションアドベンチャーの「Pirates of Skull Cove」、第2次世界大戦が舞台のアクションゲーム「Medal of Honor Allied Assault」などが発表されたが、発売時期など詳細については未定となっている。

アメリカンフットボールゲーム「MADDEN NFL 2002」の展示風景。Xbox、GAMECUBE、PlayStation2の3つのプラットフォームで動作させた画像が同時に展示されていた こちらはF1 2001のデモで、上がPlayStation2、下がXboxの画像。写真ではわかりにくいが、グラフィックのクオリティや細かな挙動などはXbox版の方が明らかに上だった
EA Sportsシリーズの多くがXbox版として登場する。会場でもXbox版のデモが盛んに行われていた 海賊をモチーフとしたシミュレーション「Pirates of Skull Cove」。Xbox版の発売時期などについてはまだ未定だそうだ

F1 2002NHL 2002
【Pirates of Skull Cove】

■ LucasArts
Star Warsをモチーフとしたゲームを2タイトル展示

 Star Warsの監督であるジョージ・ルーカス氏が率いるLucasArtsも、Xbox向けタイトルを発表。LucasArtsのプライベートブースで展示されていた。

 Xbox向けタイトルとして発表されたのは、Star Wars : Episode Iがモチーフとなっている、ミッションクリアタイプの3Dシューティング「Star Wars Starfighter : Special Edition for Xbox」だ。PlayStation2版のStar Wars Starfighterよりもミッションが増えており、2人対戦モードなどの新フィーチャーも取り入れられている。2人対戦モードは画面2分割でプレイする。フラッグを取り合ったり、渓谷を飛び抜けるスピードを競ったりするモードが用意されており、かなりアツいプレイが楽しめた。

 また、同じくStar Wars : Episode IをモチーフにしたObi-Wanが主人公のアクションゲーム「Star Wars Obi-Wan」も発表されている。こちらは、Obi-Wanを操作し、ライトサーベルを駆使してミッションをクリアしていく、Star Wars Jedi Knightを彷彿とさせるアクションゲームだ。ミッションは全部で18個用意される。

 双方ともまだ開発途上で、グラフィックやゲームの細部はまだ完全ではないようだが、それでもPC版のStar Warsシリーズに引けをとらないクオリティとなっている。Star Warsシリーズのゲームはどれも完成度の高いものばかりなので、この2タイトルもかなり期待できるといっていいだろう。

【Star Wars Starfighter : Special Edition for Xbox】
【Star Wars Obi-Wan】

■ タイトル数は多いものの内容はやや物足りない

 今年のE3では、当初の予想を遙かに上回るXbox向けタイトルが展示されていた。発売がまだ先のハードウェアであることを考慮すると、ソフトの充実ぶりには目を見張るものがあったが、その多くは既に発表済みのものが中心で、今回のE3で新たに公開されたタイトルはあまり多くない。日本市場で受け入れられそうなタイトルや、日本メーカーが開発したタイトルもほとんどなかった。さらに、E3に先だって発表されたXboxの発売日と価格についても北米市場のデータのみで、日本での発売日や価格はまだ発表されていない。そのため、日本のユーザーにとってはやや物足りないといった印象を受けたのも事実だ。

 とはいえ、既に多数の日本メーカーがXboxへの参入やソフトの発売を表明しており、遅くとも秋の東京ゲームショウまでには、日本市場に関する詳細が明らかになってくるはずだ。MicrosoftのXboxスタッフが、日本市場での成功に自信を持っているところを見る限りでは、十分期待できると考えていいだろう。日本のファンは、Xboxの動向に関するチェックを怠らないようにしておこう。


□E3のホームページ
http://www.e3expo.com/

□Xboxホームページ
http://www.xbox.co.jp/

(2001年5月19日)

[Reported by 平澤寿康]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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