Electronic Entertainment Expo 2001現地レポート

会場：Los Angeles Convention Center

■ すでにかなり完成している? SEGAのゲームキューブタイトル

　SEGAのブースは基本的にクローズドで、受付で名札にシールを貼ってもらえなければ入ることはできない。ブースの外には入りたくても入れない人があふれ、ブースから出てきた人に「シールをくれぇ」とゾンビのように群がっていた。会場内はそれぞれのタイトルの試遊台が1台づつしかなく、混乱を招くであろう事からこのような処置となったと思われる。

　そんななか、注目のタイトルが数多く用意されていたSEGAタイトルだが、中でも注目なのは「ファンタシースターオンライン Ver2.0」のプレイアブルバージョンが出展されていたこと。最初の面に関してプレイした感触は、ほぼ同等。グラフィックも変わりない。若干、ボタンのアクションに対する反応が遅いような気もするが、気にする範疇ではないようだ。公開された画像を見てもドリームキャストと遜色ない。でも、それは逆を言えばドリームキャストのすごさを示しているのかもしれない。発売未定。

　このほかではNAOMI2基盤で制作されている「Super Monkey Ball」もかなり完成度が高かった。フィールドに点在するバナナを集めていき、ゴールするアクションゲーム。ただ、フィールドは波打っていたり一定時間で離れたりしていて容易に集めることはできない。登場するおさるさんもカワイらしく、絵柄もポップ。SEGAの幅広い作風には頭が下がる思いだ。発売は2001秋。

　もう一つは「Virtua Striker 3 Ver.2002」。これはプレイアブルではなく、ボタンを押すとリアルタイムで視点変更されるというもの。プレイできないのは残念だったが、そのパワーは十分すぎるほどわかるデモだった。

【ファンタシースターオンライン Ver2.0】
【Super Monkey Ball】

□SEGAのホームページ
http://www.sega.com/

■ EAブースでは「Madden NFL」がデモ

　いつも超満員のEAブースだったが、前面に出されていた作品のひとつがこの「Madden NFL」。Xbox、ゲームキューブ、PS2と3作品が並べられていた。グラフィックはもう究極と言っていいほどのリアルな雰囲気。

　3つのプラットフォームの違いについて正直なことを言えば、ほとんど変わりがない。例えば観客の描き方が違ったり、色調が、ゲームキューブが一番明るく感じるかなと言った感じ。プレイステーション 2はエッジがはっきりしている。が、それも3分くらいディスプレイの前で「ウ～ン」と唸った末に「そんな気もする」程度の話し。まぁ、どのプラットフォームの「Madden NFL」も同じく楽しい仕上がりなので、特に問題はないのだが。

□EAのホームページ
http://www.ea.com/home/home.jsp

□E³のホームページ
http://www.e3expo.com/

(2001年5月20日)

[Reported by 船津稔]